近畿・関西地方の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Kinki ~姫路城・大坂城・彦根城・二条城〜世界遺産・国宝を擁する城郭ガイド~
近畿・関西地方の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Kinki
近畿・関西地方の城郭の特徴と歴史的背景
近畿・関西地方は、日本の城郭文化の頂点を体現する地域です。ユネスコ世界文化遺産に登録された姫路城(白鷺城)と二条城、国宝に指定された彦根城、日本三名城の一つに数えられる大坂城など、日本を代表する城郭が集中しています。この地域が城郭の宝庫となった背景には、豊臣秀吉の天下統一と大坂を中心とした政権運営があります。秀吉は大坂城を本拠地として全国統治を行い、各地の大名に城下町の整備を命じました。徳川家康もまた、西国大名を監視するために伏見城・二条城を整備し、大坂夏の陣で豊臣氏を滅ぼした後は、徳川の天下として西日本の城郭再編を進めました。姫路城はその歴史的変遷の中で奇跡的に戦禍を免れ、400年以上の歴史を持つ現存の名城として国際的な評価を受けています。近畿の城郭は、京都・奈良・大阪という日本有数の観光地と組み合わせることで、歴史・文化・食の豊かな旅を実現できます。
三重県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Mie
伊賀上野城 / Iga Ueno Jou[Iga Ueno Castle]
伊賀上野城の歴史と特徴
伊賀上野城は、1585年(天正13年)に筒井定次によって築城された平山城で、「白鳳城」の別名でも知られています。その後、1608年(慶長13年)に藤堂高虎が入城し、大規模な改修を行いました。藤堂高虎は築城の名手として知られ、伊賀上野城の高石垣は彼の代表作の一つとされています。
特に注目すべきは、約30メートルの高さを誇る石垣で、大阪城の石垣とともに日本屈指の高さを誇ります。この石垣は、豊臣方への備えとして築かれたもので、当時の緊張した政治情勢を物語る重要な遺構となっています。残念ながら、元和元年(1615年)の大坂夏の陣直前に発生した暴風雨により天守は倒壊し、その後再建されることはありませんでした。
現在の天守は、1935年(昭和10年)に地元の国会議員・川崎克によって私財を投じて建設された模擬天守です。木造三層の美しい天守閣は、伊賀上野の街並みに映え、市民に親しまれています。内部は資料館として整備され、藤堂家ゆかりの武具や甲冑、古文書などが展示されています。
また、伊賀上野城は「日本100名城」(第47番)に選定されており、本丸跡は国の史跡に指定されています。城内には俳聖・松尾芭蕉を顕彰する俳聖殿もあり、歴史と文化が融合したスポットとして多くの観光客が訪れます。
見どころとアクセス情報
春には約800本の桜が咲き誇り、「日本さくら名所100選」にも選ばれる桜の名所としても有名です。高石垣の上から眺める伊賀の街並みや、秋の紅葉シーズンの景観も格別で、四季を通じて楽しめる観光スポットとなっています。
| 築城年 Year of Built |
1585年(天正13年) |
| 築城主 Founder |
筒井定次(改修:藤堂高虎) |
| 指定 Designation |
日本100名城(第47番)(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
模擬天守(1935年築・木造三層) |
| 住所 Address |
〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内106 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
9:00〜17:00(最終入館16:45) |
| 入城料 Admission fee |
大人600円、高校生・大学生500円、小人(小学生・中学生)200円 |
| 定休日 Holiday |
12月29日〜12月31日 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
伊賀鉄道上野市駅より徒歩約5分、JR伊賀上野駅より徒歩約15分 |
| 駐車場 Parking Lot |
上野公園第1駐車場(だんじり会館北側)約100台、その他周辺に有料駐車場あり |
松坂城 / Matsusaka Jou[Matsusaka Castle]
松坂城の歴史と特徴
松坂城は、1588年(天正16年)に豊臣秀吉の家臣であった蒲生氏郷によって築城された平山城です。蒲生氏郷は織田信長・豊臣秀吉に仕え、優れた武将としてだけでなく、茶道や和歌にも通じた文化人としても知られていました。松坂城は彼が12万石の領主として伊勢に入封した際に、新たな居城として築かれました。
築城にあたって氏郷は、商人町として栄えていた「松ヶ島」から商人や職人を移住させ、城下町「松坂」の基礎を築きました。この政策により、松坂は伊勢商人の拠点として発展し、後の豪商・三井家などを輩出する商業都市へと成長していきます。
松坂城の最大の特徴は、野面積みという自然石をそのまま積み上げた壮大な石垣です。総延長は約2キロメートルにも及び、当時の石垣技術の粋を集めた堅固な構造となっています。天守は三層とも五層とも伝えられていますが、建造から間もなく倒壊したとされ、その後再建されることはありませんでした。現在は本丸跡や石垣が良好な状態で保存されています。
城跡は「日本100名城」(第48番)に選定され、国の史跡にも指定されています。また、城跡は現在「松阪公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。公園内には本居宣長記念館、松阪市立歴史民俗資料館、御城番屋敷などの文化施設が点在し、歴史散策を楽しむことができます。
見どころとアクセス情報
春には約330本の桜が咲き誇る桜の名所として知られ、「日本さくら名所100選」にも選ばれています。また、石垣の間からは松阪市街を一望でき、特に夕暮れ時の景観は美しいと評判です。周辺には松阪牛の老舗店も多く、歴史散策と合わせてグルメも楽しめる観光スポットとなっています。
| 築城年 Year of Built |
1588年(天正16年) |
| 築城主 Founder |
蒲生氏郷 |
| 指定 Designation |
日本100名城(第48番)(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守跡のみ(石垣が現存) |
| 住所 Address |
〒515-0073 三重県松阪市殿町1539 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間開放(本居宣長記念館等の施設は9:00〜17:00) |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free)※本居宣長記念館等は別途入館料が必要 |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round)※関連施設は月曜日等休館日あり |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR・近鉄松阪駅より徒歩約15分、JR・近鉄松阪駅より三重交通バス「小野・藤の木台方面行き」乗車約5分「市役所前」下車徒歩約5分 |
| 駐車場 Parking Lot |
松阪市駐車場:約40台 無料(Free)、その他周辺に市営駐車場あり |
滋賀県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Shiga
小谷城 / Odani Jou[Odani Castle]
小谷城の歴史と見どころ
小谷城は、戦国時代に浅井氏三代の居城として栄えた山城です。浅井長政とお市の方の悲劇の舞台として知られ、織田信長との激しい攻防戦の歴史を今に伝えています。標高495mの小谷山に築かれた堅固な山城で、当時の石垣や曲輪の遺構が良好な状態で残されており、日本100名城および国の史跡に指定されています。
山頂からは琵琶湖や湖北平野の絶景が広がり、戦国時代の山城の構造を体感できる貴重なスポットです。登山道は整備されており、歴史ガイドの案内も利用できます。
| 築城年 Year of Built |
1516年 |
| 築城主 Founder |
浅井亮政 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(山城遺構) |
| 住所 Address |
滋賀県長浜市湖北町伊部 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間(小谷城戦国歴史資料館:9:00~17:00) |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free)(小谷城戦国歴史資料館:大人300円、小中学生150円) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round)(小谷城戦国歴史資料館:月曜休館、祝日の場合は翌日) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR北陸本線河毛駅より湖北町コミュニティバス小谷山線(約20分)「小谷城址口」・「歴史資料館」下車(徒歩約40分) |
| 駐車場 Parking Lot |
小谷城戦国歴史資料館駐車場あり(無料) |
彦根城 / Hikone Jou[Hikone Castle]
彦根城の歴史と見どころ
彦根城は、井伊直継・直孝によって約20年の歳月をかけて完成した平山城で、国宝に指定された天守を持つ日本屈指の名城です。現存天守12城の一つであり、天守・附櫓及び多聞櫓が国宝、5つの櫓が重要文化財に指定されています。
特に天守は、破風を多用した美しい外観と、防御に優れた構造を兼ね備えた江戸時代初期の城郭建築の傑作です。城内には国の名勝に指定された玄宮園があり、四季折々の庭園美を楽しむことができます。
春には約1,200本の桜が咲き誇る桜の名所としても知られ、「日本さくら名所100選」にも選定されています。彦根城のマスコットキャラクター「ひこにゃん」も人気で、多くの観光客が訪れます。
| 築城年 Year of Built |
1622年 |
| 築城主 Founder |
井伊直継・井伊直孝 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の特別史跡(National Special Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property)、国宝(National Treasure) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
現存天守(国宝) |
| 住所 Address |
滋賀県彦根市金亀町1-1 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
8:30~17:00 |
| 入城料 Admission fee |
一般800円、小中学生200円(彦根城・玄宮園共通券) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR彦根駅(徒歩約15分) |
| 駐車場 Parking Lot |
彦根城周辺に複数の有料駐車場あり |
安土城 / Azuchi Jou[Azuchi Castle]
安土城の歴史と見どころ
安土城は、織田信長が天下統一の拠点として築いた革命的な城郭です。1576年から3年の歳月をかけて完成しましたが、本能寺の変の直後に焼失し、わずか3年という短命に終わりました。しかし、その革新的な天守構造は日本の城郭建築史に大きな影響を与えました。
5層7階の壮麗な天守は、当時としては前例のない規模と装飾を誇り、金箔瓦や狩野永徳による障壁画で飾られていたと伝えられています。現在は石垣と礎石が残るのみですが、大手道の石段や石垣は当時の壮大さを今に伝えています。
安土城跡からは琵琶湖や近江平野の絶景が望め、信長が目指した天下統一の夢を感じることができます。また、安土城考古博物館や信長の館では、復元模型や出土品を通じて往時の姿を知ることができます。
| 築城年 Year of Built |
1576年 |
| 築城主 Founder |
織田信長 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の特別史跡(National Special Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(焼失) |
| 住所 Address |
滋賀県近江八幡市安土町下豊浦 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
9:00~17:00(季節により変動あり、入山は16:00まで) |
| 入城料 Admission fee |
安土城跡入山料:大人700円、小人200円(そう見寺拝観料:別途500円) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR琵琶湖線安土駅(徒歩約25分)、レンタサイクル利用可 |
| 駐車場 Parking Lot |
約150台 無料(Free) |
観音寺城 / Kannonji Jou[Kannonji Castle]
観音寺城の歴史と見どころ
観音寺城は、近江守護・六角氏の居城として室町時代から戦国時代にかけて栄えた山城です。標高432mの繖山(きぬがさやま)山頂に築かれ、石垣を多用した技術的に高度な城郭として知られています。最盛期には家臣団の屋敷を含めた広大な城郭都市を形成していました。
六角氏は、近江国の守護として室町幕府を支えた名門大名で、観音寺城はその権勢の象徴でした。城内には観音正寺があり、城郭と寺院が一体となった独特の構造を持っています。
現在も残る石垣は、当時の高度な築城技術を示すものとして貴重であり、日本100名城および国の史跡に指定されています。登山道は比較的険しいですが、山頂からは琵琶湖や近江平野の雄大な景色を楽しむことができます。
| 築城年 Year of Built |
1467年~1487年(応仁・文明年間) |
| 築城主 Founder |
六角氏頼 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(山城遺構) |
| 住所 Address |
滋賀県近江八幡市安土町石寺 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間(観音正寺:8:00~17:00) |
| 入城料 Admission fee |
入山料:500円(観音正寺拝観料含む) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR琵琶湖線安土駅(徒歩約1時間10分)、観音正寺まで林道利用可 |
| 駐車場 Parking Lot |
観音正寺参道入口に駐車場あり |
長浜城 / Nagahama Jou[Nagahama Castle]
長浜城の歴史と見どころ
長浜城は、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が初めて築いた城として知られています。1573年、浅井長政を滅ぼした織田信長から浅井氏の旧領を与えられた秀吉が、今浜を長浜と改め、琵琶湖畔に築城しました。秀吉の出世の起点となった記念すべき城です。
江戸時代初期に廃城となり、石垣などの資材は彦根城の築城に転用されました。現在の天守は1983年に犬山城や伏見城をモデルに模擬復興されたもので、内部は長浜城歴史博物館として秀吉や長浜の歴史を紹介しています。
城跡は豊公園として整備され、約600本の桜が植えられた桜の名所としても人気です。琵琶湖に面した美しいロケーションで、湖畔の散策も楽しめます。
| 築城年 Year of Built |
1573年 |
| 築城主 Founder |
羽柴秀吉(豊臣秀吉) |
| 指定 Designation |
長浜市指定史跡(Nagahama City Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
模擬天守(1983年再建) |
| 住所 Address |
滋賀県長浜市公園町10-10 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
9:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 入城料 Admission fee |
長浜城歴史博物館:大人410円、小中学生200円 |
| 定休日 Holiday |
年末年始(12/27~1/2)、展示替え期間 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR北陸本線長浜駅(徒歩約5分) |
| 駐車場 Parking Lot |
豊公園大駐車場:約380台 普通車3時間まで無料(Free) |
膳所城 / Zeze Jou[Zeze Castle]
膳所城の歴史と見どころ
膳所城は、関ヶ原の戦いの翌年、1601年に徳川家康の命により築かれた水城です。琵琶湖の水を利用した防御機構を持ち、松本城、高島城とともに「日本三大湖城」の一つに数えられています。東海道の要所を押さえる重要な城として、徳川幕府の西国支配の拠点となりました。
城郭の大部分は琵琶湖中に築かれ、本丸は琵琶湖に突き出した形状をしていました。明治時代の廃城後、建造物の多くは取り壊されましたが、大手門、北大手門、南大手門は県内の寺院に移築され、国の重要文化財として現存しています。
現在、城跡公園として整備された本丸跡には石碑が建ち、琵琶湖を望む景勝地となっています。移築された門を巡る歴史散策も人気です。
| 築城年 Year of Built |
1601年 |
| 築城主 Founder |
徳川家康(縄張)・戸田氏鉄(初代城主) |
| 指定 Designation |
国の重要文化財(大手門、北大手門、南大手門 ※全て移築現存)、日本三大湖城(The Three Great Lakeside Castles) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
非現存(天守は1662年に焼失) |
| 住所 Address |
滋賀県大津市本丸町7-40(膳所城跡公園) |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間(公園として開放) |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
京阪電気鉄道膳所本町駅(徒歩約10分)、JR膳所駅(徒歩約20分) |
| 駐車場 Parking Lot |
膳所城跡公園駐車場:約20台 無料(Free) |
京都府の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Kyoto
千年の都・京都は、日本の歴史と文化の中心地として多くの歴史的建造物を今に伝えています。その中でも城郭建築は、戦国時代から江戸時代にかけての政治・軍事の変遷を物語る貴重な遺産です。
京都府には世界遺産に登録された二条城をはじめ、明智光秀ゆかりの福知山城、豊臣秀吉が築いた伏見桃山城など、歴史上重要な人物が関わった名城が点在しています。これらの城郭は単なる軍事施設ではなく、当時の建築技術の粋を集めた芸術作品でもあり、訪れる人々に日本の歴史の深さを実感させてくれます。
二条城 / Nijou Jou [Nijou Castle]
二条城は、江戸幕府の初代将軍・徳川家康が1603年に築城した平城で、徳川家の権威を示すシンボルとして京都御所の守護と朝廷の監視を目的に建設されました。1994年にはユネスコ世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産として登録され、国際的にも高い評価を受けています。
二条城の最大の見どころは、国宝に指定されている二の丸御殿です。狩野派による豪華絢爛な障壁画や、侵入者を知らせる「鶯張りの廊下」など、江戸時代の建築技術と芸術性の高さを今に伝えています。特に「大政奉還」の舞台となった大広間は、日本の歴史が大きく動いた場所として、多くの歴史愛好家を魅了しています。
城内には約400本の桜が植えられており、春には「二条城桜まつり」が開催され、ライトアップされた夜桜を楽しむことができます。また、秋の紅葉シーズンも美しく、四季を通じて訪れる価値がある名城です。
日本100名城のひとつに選定され、国の特別史跡、重要文化財、国宝と、最高レベルの文化財指定を受けている二条城は、京都観光の必見スポットとして国内外から年間約200万人以上の観光客が訪れています。
| 築城年 Year of Built |
1603年(慶長8年) |
| 築城主 Founder |
徳川家康 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の特別史跡(National Special Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property)、国宝(National Treasure)、世界遺産(World Heritage Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守は焼失(本丸御殿は重要文化財) |
| 住所 Address |
〒604-8301 京都府京都市中京区二条城町541 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
8:45~16:00(閉城17:00) ※季節により変動あり |
| 入城料 Admission fee |
一般 1,300円、中学生・高校生 400円、小学生 300円 ※二の丸御殿観覧料含む |
| 定休日 Holiday |
12月26日~1月4日、毎年12月・1月・7月・8月の毎週火曜日 ※祝日の場合は翌日休城 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
・地下鉄東西線「二条城前駅」下車すぐ ・JR京都駅より市営バス9・50・101号系統で約15分「二条城前」下車徒歩すぐ ・阪急烏丸駅より市営バスで約10分「二条城前」下車徒歩すぐ |
| 駐車場 Parking Lot |
二条城駐車場:普通車 120台 2時間まで800円(以降1時間毎200円) ※障がい者用駐車場あり |
福知山城 / Fukuchiyama Jou [Fukuchiyama Castle]
福知山城は、戦国時代の名将・明智光秀が1579年(天正7年)に築城した平山城です。光秀は丹波攻略の拠点としてこの地に城を築き、城下町の整備を行い、福知山の礎を築きました。光秀の丹波統治はわずか3年でしたが、その善政は今も地元で語り継がれています。
城の特徴として、石垣に「転用石」が多く使用されている点が挙げられます。これは寺院の礎石や五輪塔、石仏などを石垣の材料として転用したもので、戦国時代の築城技術と当時の社会状況を物語る貴重な遺構となっています。特に天守台の石垣には、明確に転用石と分かるものが多数見られ、歴史ファンの注目を集めています。
現在の天守は1986年(昭和61年)に外観復元されたもので、内部は郷土資料館として利用されています。館内では明智光秀や福知山の歴史に関する貴重な資料が展示され、光秀の人物像や当時の城下町の様子を学ぶことができます。
城内には約300本の桜が植えられ、春には「福知山お城まつり」が開催されます。天守からは福知山市街を一望でき、由良川の流れと城下町の景観が織りなす美しい眺望を楽しめます。2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の放映以降、明智光秀ゆかりの地として訪問者が増加しています。
| 築城年 Year of Built |
1579年(天正7年) |
| 築城主 Founder |
明智光秀 |
| 指定 Designation |
福知山市史跡(Fukuchiyama City Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
外観復元天守(1986年再建) |
| 住所 Address |
〒620-0035 京都府福知山市字内記5 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
9:00~17:00(最終入館16:30) |
| 入城料 Admission fee |
大人 330円、こども(小・中学生)110円 ※特別展開催時は料金が異なる場合があります |
| 定休日 Holiday |
火曜日(祝日の場合は翌平日)、12月28日~12月31日、1月4日~1月6日 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
・JR山陰本線・福知山線「福知山駅」北口から徒歩約15分 ・京都交通バス「福知山城公園」下車すぐ |
| 駐車場 Parking Lot |
福知山城公園駐車場:無料 約30台 ※観光案内所前にも駐車スペースあり |
伏見桃山城 / Fushimi Momoyama Jou [Fushimi Momoyama Castle]
伏見桃山城は、天下人・豊臣秀吉が1592年(文禄元年)に隠居後の居城として築城した壮大な城郭です。当時は「指月伏見城」と呼ばれ、秀吉の晩年の政治の中心地となりました。その後、慶長伏見地震で倒壊し、木幡山に再建された「木幡山伏見城」が築かれましたが、1623年(元和9年)に徳川家光の命により廃城となりました。
現在の天守は1964年(昭和39年)に伏見桃山城キャッスルランドの建設に伴い、観光施設として建てられた模擬天守です。鉄筋コンクリート造りで、史実に基づいた外観ではありませんが、その壮麗な姿は伏見のシンボルとして親しまれてきました。2003年の遊園地閉園後は京都市が管理し、現在は外観のみの見学となっています。
城址は現在「伏見桃山城運動公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。公園内には約1,000本の桜が植えられ、京都屈指の桜の名所として知られています。特に春の桜シーズンには、天守を背景にした桜の景観が素晴らしく、多くの花見客で賑わいます。
歴史的には、関ヶ原の戦いの前哨戦である「伏見城の戦い」の舞台となった場所でもあり、鳥居元忠ら徳川方の武将が壮絶な籠城戦を繰り広げた地として知られています。城址周辺には「御香宮神社」や「伏見稲荷大社」など歴史的な名所も点在し、伏見の歴史散策の起点としても最適です。
| 築城年 Year of Built |
1592年(文禄元年) ※現天守は1964年建設 |
| 築城主 Founder |
豊臣秀吉 |
| 指定 Designation |
指定なし(運動公園として整備) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
模擬天守(1964年建設、現在は外観のみ) |
| 住所 Address |
〒612-0853 京都府京都市伏見区桃山町大蔵45 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間(公園として開放) ※天守内部は非公開 |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
・JR奈良線「桃山駅」から徒歩約10分 ・近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約10分 ・京阪本線「伏見桃山駅」から徒歩約15分 |
| 駐車場 Parking Lot |
伏見桃山城運動公園駐車場:普通車 186台 料金:100円/30分(当日最大800円) 営業時間:8:30~21:00 |
大阪府の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Osaka
大阪府には、日本の歴史を象徴する重要な城郭が数多く残されています。特に天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が築いた大坂城は、日本三名城の一つとして国の特別史跡に指定され、年間約200万人以上が訪れる国内有数の観光名所となっています。
また、楠木正成が鎌倉幕府軍を相手に籠城戦を繰り広げた千早城は、日本100名城に選定され、山城としての戦略的価値を今に伝える貴重な史跡です。さらに、だんじり祭りで有名な岸和田市には、美しい庭園を持つ岸和田城があり、城下町の風情とともに地域の歴史文化を体感できます。
大坂城 / Ohsaka Jou[Ohsaka Castle]
歴史と概要:大坂城は、1583年(天正11年)に豊臣秀吉によって築城された日本を代表する名城です。天下統一を成し遂げた秀吉の権力の象徴として、石山本願寺の跡地に約15年の歳月をかけて壮大な城郭が築かれました。
現在の天守閣は1931年(昭和6年)に市民の寄付によって復興されたもので、鉄筋コンクリート造の復興天守として貴重な近代建築遺産となっています。内部は歴史博物館として整備され、豊臣秀吉の生涯や大坂の陣に関する貴重な資料が展示されています。
見どころ:国の特別史跡に指定された広大な城郭には、巨大な石垣や重要文化財の櫓、約13棟の重要文化財建造物が残されています。特に高さ約30メートルの天守閣からは大阪市街を一望でき、最上階の展望台からの眺望は圧巻です。
また、大坂城公園は梅林や桜並木が美しく、春には約3,000本の梅と300本の桜が咲き誇り、多くの観光客や市民で賑わいます。夜間にはライトアップも実施され、幻想的な夜景を楽しむことができます。
| 築城年 Year of Built |
1583年(天正11年) |
| 築城主 Founder |
豊臣秀吉 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の特別史跡(National Special Historic Site)、三名城(The Three Great Castles in Japan) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
復興天守(1931年復興、鉄筋コンクリート造) |
| 住所 Address |
大阪府大阪市中央区大阪城1-1 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
9:00~17:00(入館は16:30まで) ※桜シーズンなど季節により延長営業あり |
| 入城料 Admission fee |
大人600円、中学生以下無料(Free) ※大阪城公園内は入園無料 |
| 定休日 Holiday |
12月28日~1月1日 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
|
| 駐車場 Parking Lot |
大阪城公園駅前駐車場:約171台 350円/1時間(8時~22時) 150円/時間(22時~8時) ※観光シーズンは混雑するため公共交通機関の利用を推奨 |
千早城 / Chihaya Jou[Chihaya Castle]
歴史と概要:千早城は、1332年(元弘2年)に楠木正成によって築かれた山城で、鎌倉幕府との戦いにおいて重要な役割を果たした歴史的要塞です。標高約673メートルの金剛山中腹に位置し、わずか千人の兵で数万の幕府軍を相手に約100日間も籠城したという伝説が残されています。
楠木正成は知略に優れた武将として知られ、千早城では地形を巧みに利用したゲリラ戦術を駆使して、圧倒的に不利な戦力差を覆しました。この「千早城の戦い」は日本の戦史において、山城防衛戦の傑作として今も語り継がれています。
見どころ:現在は石垣や堀切などの遺構が残り、日本100名城と国の史跡に指定されています。城跡へは登山道が整備されており、ハイキングコースとしても人気があります。山頂付近には千早神社が建ち、楠木正成を祀る社殿が参拝者を迎えます。
登山道からは大阪平野を一望でき、当時の防衛上の要衝であったことが実感できます。春には新緑、秋には紅葉が美しく、歴史探訪と自然散策を同時に楽しめる名所となっています。往復約2時間程度の登山コースで、初心者でも挑戦しやすいルートです。
| 築城年 Year of Built |
1332年(元弘2年) |
| 築城主 Founder |
楠木正成 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
山城(天守なし、石垣・堀切などの遺構あり) |
| 住所 Address |
大阪府南河内郡千早赤阪村千早 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間(登山道は日中の利用を推奨) ※冬季は積雪の可能性があるため注意 |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round)(ただし悪天候時は登山を控えてください) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
|
| 駐車場 Parking Lot |
まつまさ駐車場:約20台 最初の1時間無料(Free)、以降600円 金剛登山口周辺に複数の有料駐車場あり(1日500~1,000円程度) |
岸和田城 / Kishiwada Jou[Kishiwada Castle]
歴史と概要:岸和田城は、14世紀後半から15世紀初頭(1394年~1428年)にかけて、信濃泰義によって築かれたとされる平山城です。戦国時代には織田信長の家臣であった中村一氏が城主となり、その後小出秀政を経て、1640年(寛永17年)から岡部氏が13代にわたって城主を務め、明治維新まで岸和田藩の中心として繁栄しました。
天守閣は1827年(文政10年)に落雷により焼失しましたが、1954年(昭和29年)に鉄筋コンクリート造の三層三階の復興天守として再建されました。現在は内部が郷土資料館として整備され、岸和田だんじり祭りの歴史や城下町の文化を紹介する展示が行われています。
見どころ:岸和田城の最大の見どころは、国の名勝に指定された「八陣の庭」です。この庭園は作庭家・重森三玲によって昭和28年に作庭された枯山水庭園で、中国の兵法書「八陣法」に基づいて配置された石組みが特徴的です。天守閣から見下ろすと、その幾何学的な美しさが一層際立ちます。
また、春には約170本の桜が咲き誇り、「岸和田城の桜」として市民に親しまれています。毎年9月に開催される「岸和田だんじり祭り」の時期には、城下町全体が祭りの熱気に包まれ、城と祭りの組み合わせが独特の風情を醸し出します。天守閣からは岸和田の城下町を一望でき、歴史ある街並みを眺めることができます。
| 築城年 Year of Built |
1394年~1428年(応永年間) |
| 築城主 Founder |
信濃泰義(諸説あり) |
| 指定 Designation |
大阪府指定史跡(Osaka Prefecture Historic Site)、名勝「八陣の庭」(Place of Scenic Beauty) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
復興天守(1954年復興、鉄筋コンクリート造三層三階) |
| 住所 Address |
大阪府岸和田市岸城町9番1号 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
10:00~17:00(入館は16:00まで) ※だんじり祭り期間中は開館時間が変更になる場合があります |
| 入城料 Admission fee |
大人300円、中学生以下無料(Free) ※庭園のみの見学は無料 |
| 定休日 Holiday |
月曜日(祝日、休日の場合は開城し、翌平日が休城) 年末年始(12月29日~1月3日) ※だんじり祭り期間(4月・9月)および桜の時期(4月1日~4月15日)は開城 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
|
| 駐車場 Parking Lot |
岸和田市役所駐車場利用可(土日祝のみ、約200台) 周辺に複数のコインパーキングあり(料金は施設により異なる) ※だんじり祭り期間中は交通規制があるため公共交通機関の利用を推奨 |
兵庫県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Hyogo
兵庫県には、世界遺産の姫路城をはじめ、歴史的価値の高い城郭が数多く残されています。「天空の城」として知られる竹田城跡、徳川家康が築いた篠山城、忠臣蔵ゆかりの赤穂城など、それぞれが独自の魅力と歴史を持っています。
本記事では、兵庫県内の主要な城・城跡・城址について、日本100名城の選定状況、天守の分類(現存天守・模擬天守など)、文化財指定の状況を含め、詳細にご紹介します。アクセス情報や開城時間なども掲載していますので、実際の訪問計画にもお役立てください。
竹田城 / Takeda Jou [Takeda Castle]
天空の城として知られる山城の名城
竹田城は、標高353.7メートルの古城山山頂に築かれた山城で、「天空の城」「日本のマチュピチュ」として全国的に有名になりました。特に秋から冬にかけての早朝、濃い霧が発生する日には、雲海に浮かぶ幻想的な城跡の姿を見ることができます。
築城は1431年(永享3年)、守護大名・山名宗全によるとされています。但馬国の中心的な山城として、戦国時代には重要な軍事拠点でした。現在も残る石垣は、織豊系の近世城郭の特徴を持ち、完存度が高いことから「日本100名城」にも選定されています。
城跡へは、雲海シーズン(9月~11月)は午前4時から入城可能で、早朝の神秘的な景色を楽しむことができます。ただし、石垣保護のため、登城には一定のルールがあり、天候によっては入城制限がかかることもあります。
見どころ:
- 雲海に浮かぶ幻想的な城跡(9月~11月の早朝が見頃)
- 保存状態の良い石垣群
- 山頂からの360度のパノラマビュー
- 四季折々の自然景観(春の桜、秋の紅葉)
| 築城年 Year of Built |
1431年とされている |
| 築城主 Founder |
山名宗全 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(山城の石垣遺構) |
| 住所 Address |
兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
3月20日~9月20日:9:00~16:00、9月21日~12月10日:3:00~16:00(雲海シーズンは早朝4:00から入城可能) |
| 入城料 Admission fee |
大人(高校生以上)500円、中学生以下無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round)(ただし天候により入城制限あり) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR竹田駅(徒歩約50分)、JR竹田駅より天空バス(約20分)「竹田城跡」下車後(徒歩約5分)、JR竹田駅より自動車(約10分) |
| 駐車場 Parking Lot |
山城の郷第1駐車場:約60台 無料(Free)、山城の郷第2駐車場:約23台 無料(Free)、山城の郷第3駐車場:約35台 無料(Free)、竹田まちなか観光駐車場:約60台 無料(Free) |
篠山城 / Sasayama Jou [Sasayama Castle]
徳川家康による天下普請の名城
篠山城は、1609年(慶長14年)に徳川家康の命により、大坂城の豊臣氏を牽制する目的で築かれた平山城です。築城にあたっては、池田輝政を普請総奉行として、15か国20の大名が動員される「天下普請」が行われました。わずか6か月という短期間で完成したことでも知られています。
城の縄張りは、築城の名手として知られる藤堂高虎が担当しました。本丸を中心に、二の丸、三の丸が配置される輪郭式の縄張りで、高石垣と深い堀が特徴です。天守台は築かれましたが、実際に天守が建てられることはありませんでした。
2000年には、史料に基づいて大書院が木造で復元され、現在は内部を見学することができます。また、城下町の古い町並みも良好に保存されており、城郭と一体となった歴史的景観を楽しむことができます。
見どころ:
- 復元された大書院(内部見学可能)
- 高石垣と水堀の美しい景観
- 天守台からの城下町の眺望
- 保存された城下町の古い町並み
- 春の桜(約1,000本のソメイヨシノ)
| 築城年 Year of Built |
1609年 |
| 築城主 Founder |
徳川家康 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(天守台のみ、大書院を復元) |
| 住所 Address |
兵庫県丹波篠山市北新町2-3 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
城跡:24時間、大書院:9:00~17:00(最終入館16:30) |
| 入城料 Admission fee |
城跡:無料(Free)、大書院:大人400円、高校・大学生200円、小・中学生100円 |
| 定休日 Holiday |
城跡:無休(Open all year round)、大書院:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月25日~1月1日 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR福知山線 篠山口駅より神姫グリーンバス(約15分)「二階町」下車(徒歩約10分) |
| 駐車場 Parking Lot |
約350台 200円(1日) |
明石城 / Akashi Jou [Akashi Castle]
JR駅前に聳える三重櫓と美しい石垣
明石城は、1618年(元和4年)に小笠原忠真によって築かれた平山城です。徳川家康の曾孫にあたる忠真が、西国諸藩への備えとして築城したもので、2代将軍・徳川秀忠の命による築城でもありました。
現在、本丸には巽櫓(たつみやぐら)と坤櫓(ひつじさるやぐら)の2基の三重櫓が現存しており、いずれも国の重要文化財に指定されています。これらの櫓は、伏見城や船上城から移築されたと伝えられています。天守は築かれませんでしたが、この2基の櫓が天守の代用として機能していました。
城跡は明石公園として整備され、JR明石駅の目の前という抜群のアクセスの良さから、市民の憩いの場として親しまれています。春には約1,000本の桜が咲き誇り、「日本さくら名所100選」にも選ばれています。
見どころ:
- 国の重要文化財である2基の三重櫓(巽櫓・坤櫓)
- 高石垣と広大な堀
- 桜の名所(日本さくら名所100選)
- 本丸跡からの明石海峡の眺望
- 明石公園の四季折々の自然
| 築城年 Year of Built |
1618年 |
| 築城主 Founder |
小笠原忠真 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property)(巽櫓・坤櫓) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(三重櫓2基が現存) |
| 住所 Address |
兵庫県明石市明石公園1-27 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
公園:24時間、櫓内部公開:土日祝日を中心に不定期公開(要確認) |
| 入城料 Admission fee |
公園:無料(Free)、櫓内部公開時:無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
公園:無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR明石駅・山陽明石駅(徒歩約5分) |
| 駐車場 Parking Lot |
協会駐車場:約366台 200円/1時間、県営駐車場:最初の30分無料(Free)、以降5時間まで500円、5時間以降100円/時間 |
姫路城 / Himeji Jou [Himeji Castle]
世界遺産・国宝の白鷺城
姫路城は、日本を代表する名城であり、現存12天守の一つとして国宝に指定され、さらに1993年には日本で初めてユネスコ世界文化遺産に登録されました。その優美な白壁の外観から「白鷺城(しらさぎじょう・はくろじょう)」とも呼ばれています。
城の始まりは1346年(正平元年)に赤松貞範が築いた砦とされていますが、現在の姿は、1609年(慶長14年)に池田輝政によって築かれたものです。大天守と3つの小天守を渡櫓で連結した「連立式天守」は、日本の城郭建築の最高傑作とされ、その防御機能と美的価値の両立が高く評価されています。
2009年から2015年にかけて「平成の大修理」が行われ、漆喰の白さが蘇った姿は「白すぎる」と話題になりました。現在は経年変化により落ち着いた白さとなり、より優美な姿を見せています。
城内には、大天守をはじめ、櫓、門、土塀など多くの建造物が良好に保存されており、大天守以外にも8棟が国宝、74棟が重要文化財に指定されています。また、城を取り囲む内堀・中堀・外堀の三重の堀や、複雑な防御構造である「螺旋式縄張り」も見どころの一つです。
見どころ:
- 国宝の大天守(現存天守、最上階からの眺望は絶景)
- 連立式天守の美しい姿
- 西の丸長局(百間廊下)と化粧櫓
- 複雑な防御機構(狭間、石落とし、油壁など)
- 桜の名所(日本さくら名所100選、約1,000本のソメイヨシノ)
- 好古園(隣接する日本庭園)
- 夜間ライトアップ(通年実施)
訪問のアドバイス:
姫路城は大変人気の観光スポットのため、特に桜の季節やゴールデンウィーク、紅葉シーズンは大変混雑します。大天守への入場制限が行われることもあるため、混雑が予想される時期は開城時刻の9:00前に到着することをおすすめします。また、整理券配布システムが導入されることもありますので、事前に公式サイトで確認することをお勧めします。
| 築城年 Year of Built |
1346年(現在の城郭は1609年完成) |
| 築城主 Founder |
赤松貞範(現在の城郭は池田輝政) |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の特別史跡(National Special Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property)、国宝(National Treasure)、世界遺産(World Heritage Site)、三大平山城(Three Greatest Flatland Mountain Castle)、三大連立式平山城(Three Greatest Lookout Tower Style Flatland Mountain Castle) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
現存天守(現存12天守の一つ、連立式天守) |
| 住所 Address |
兵庫県姫路市本町68 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
9:00~16:00(閉門17:00)、夏季(4月27日~8月31日)9:00~17:00(閉門18:00) |
| 入城料 Admission fee |
大人(18歳以上)1,000円、小人(小学生・中学生・高校生)300円、好古園との共通券:大人1,050円、小人360円 |
| 定休日 Holiday |
12月29日、12月30日 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR姫路駅・山陽姫路駅(徒歩約20分)、姫路駅北口からバス約5分「大手門前」下車すぐ |
| 駐車場 Parking Lot |
大手門駐車場:約582台 最初の3時間600円、以降900円(1日最大)、他周辺に複数の有料駐車場あり |
赤穂城 / Akou Jou [Akou Castle]
忠臣蔵ゆかりの城と大石内蔵助の足跡
赤穂城は、播磨国赤穂郡(現在の兵庫県赤穂市)にあった平城で、「忠臣蔵」で有名な赤穂浪士四十七士の主君・浅野長矩と、その筆頭家老・大石内蔵助が居城としたことで知られています。
城の起源は1466年(文正元年)に岡光広が築いた「大鷹城」とされていますが、近世城郭としての整備は、1648年(慶安元年)に浅野長直が入封してから始まりました。現在の城郭は、浅野長直と2代長友によって約13年かけて完成したもので、軍学者・近藤正純の縄張りによる変形輪郭式の平城です。
1701年(元禄14年)の「松の廊下事件」により浅野長矩が切腹、赤穂藩は改易となりましたが、翌年の赤穂浪士による吉良邸討ち入り(元禄赤穂事件)は、江戸時代を代表する事件として語り継がれています。
現在、城跡は国の史跡に指定され、本丸門や天守台、石垣などが復元・整備されています。また、城内には大石神社があり、四十七士を祀っており、12月14日の「義士祭」には全国から多くの参拝者が訪れます。本丸庭園は、浅野長矩時代に作庭された池泉回遊式庭園で、国の名勝に指定されています。
見どころ:
- 復元された本丸門と二之丸門
- 本丸庭園(国の名勝)
- 天守台(天守は築かれなかった)
- 大石神社(四十七士を祀る)
- 赤穂市立歴史博物館(城の歴史と忠臣蔵を詳しく展示)
- 桜の名所(約100本のソメイヨシノ)
| 築城年 Year of Built |
1466年(近世城郭は1661年完成) |
| 築城主 Founder |
岡光広(近世城郭は浅野長直) |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、名勝(Places of Scenic Beauty)(本丸庭園) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(天守台のみ、天守は築かれず) |
| 住所 Address |
兵庫県赤穂市上仮屋1番地 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
城跡:24時間、本丸庭園:9:00~16:30(最終入場16:00) |
| 入城料 Admission fee |
城跡:無料(Free)、本丸庭園:無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
城跡:無休、本丸庭園:12月28日~1月4日 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR播州赤穂駅(徒歩約20分)、JR播州赤穂駅より路線バス約10分「赤穂城跡」下車すぐ |
| 駐車場 Parking Lot |
赤穂城跡公園駐車場:約57台 無料(Free)、近隣に複数の無料駐車場あり |
洲本城 / Sumoto Jou [Sumoto Castle]
淡路島を見下ろす山城と模擬天守
洲本城は、淡路島の中心都市・洲本市にある山城で、三熊山(標高133メートル)の山頂に築かれています。室町時代後期に安宅治興によって築かれたとされ、淡路国の中心的な城郭として機能しました。
戦国時代には、三好氏や織田信長の支配下に置かれ、豊臣秀吉の四国征伐後は、仙石秀久、脇坂安治らが城主を務めました。江戸時代には、徳島藩の支城として、淡路国統治の拠点となりました。
現在、山頂には1928年(昭和3年)に建てられた模擬天守が建っています。これは、日本最古の模擬天守とされています。実際には天守が存在しなかった城ですが、この模擬天守は洲本市のシンボルとして親しまれています。また、石垣は当時のものが良好に残されており、特に「登り石垣」と呼ばれる独特の構造が見られます。
城跡からは、洲本市街地や紀淡海峡、遠く和歌山県まで見渡すことができ、眺望の良さでも知られています。また、山麓には「下の城」と呼ばれる居館跡が残り、石垣や堀の遺構を見ることができます。
見どころ:
- 日本最古の模擬天守(1928年築、展望台として機能)
- 登り石垣(山麓から山頂まで続く石垣)
- 本丸の高石垣
- 山頂からの360度のパノラマビュー
- 下の城(居館跡)の石垣と堀
- 桜の名所(約400本のソメイヨシノ)
| 築城年 Year of Built |
室町時代後期(15世紀中頃) |
| 築城主 Founder |
安宅治興 |
| 指定 Designation |
国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
模擬天守(1928年築、日本最古の模擬天守) |
| 住所 Address |
兵庫県洲本市小路谷1272-2 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
城跡:24時間、模擬天守:外観のみ(内部非公開) |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
阪急神戸三宮駅より高速バス洲本高速バスセンター行(約1時間40分)「洲本高速バスセンター」下車(徒歩約30分)、洲本バスセンターよりタクシー約5分 |
| 駐車場 Parking Lot |
三熊山駐車場:約20台 無料(Free)、洲本市民広場駐車場(下の城付近):約120台 無料(Free) |
奈良県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Nara
奈良県(大和国)は、飛鳥・奈良時代から日本の政治・文化の中心地として栄えてきた歴史の宝庫です。その地形は大和盆地を取り囲む山々からなり、古代から武将たちはこの天然の要害を活かして各地に城を築きました。奈良県には、「日本三大山城」の一つに数えられる高取城をはじめ、日本100名城に選定された城跡が複数存在し、全国の城郭ファンや歴史愛好家から高い注目を集めています。
奈良県の城郭の最大の特徴は、標高数百メートルを超える山頂や山腹に築かれた堅固な山城(やまじろ)の多さです。急峻な地形を最大限に活用した縄張り(城の設計・レイアウト)と、巨大な石垣群は、戦国時代から江戸時代初期にかけての最高水準の築城技術を今に伝えています。現在でも山頂に残る高石垣は圧巻で、ハイキングをしながら歴史を体感できる特別な観光体験を提供してくれます。
高取城 / Takatori Jou[Takatori Castle]
高取城(たかとりじょう)は、奈良県高市郡高取町の高取山(標高583メートル)山頂に築かれた山城で、備中松山城(岡山県)・岩村城(岐阜県)とともに「日本三大山城」の一つに数えられる名城です。「天空の城」とも称されるこの城は、南北朝時代の1332年(元弘2年)に越智邦澄(おちくにずみ)によって築城されたとされ、その後、戦国時代を経て豊臣秀長の家臣・本多利久(ほんだとしひさ)が近世城郭として大規模な改修を加えました。
城の縄張りは、山頂の本丸を中心に二の丸・三の丸・松ノ門・千早門などの曲輪が階段状に展開する梯郭式(ていかくしき)の構造で、天然の地形を巧みに組み込んだ難攻不落の要塞でした。石垣は野面積みから打込接(うちこみはぎ)・切込接(きりこみはぎ)へと時代ごとに積み替えられており、石垣技術の変遷を一カ所で観察できる貴重な遺構となっています。特に本丸周辺の高石垣は高さ10メートルを超える箇所もあり、山上にこれほどの規模の石垣を積み上げた当時の土木技術の高さに驚かされます。
江戸時代には植村氏が2万5千石の藩主として入城し、明治維新後の1873年(明治6年)に廃城令によって建物のほとんどは解体されましたが、石垣は往時の姿をよく保っており、現在でも山頂一帯に荘厳な石垣群が広がっています。濃霧が発生した早朝には石垣が霧海に浮かぶ幻想的な光景が現れることがあり、「大和の雲海城」としても写真愛好家に知られています。
高取城は「日本100名城」に選定されているほか、国の史跡にも指定されており、歴史的価値の高い城郭として全国の城郭ファンから高い評価を受けています。秋の紅葉シーズン(11月中旬〜下旬)には石垣と紅葉のコントラストが絶美で、多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
山頂までの主なアクセスは壷阪寺(南法花寺)を起点とした登山道(徒歩約1時間10分)です。道中は自然林に囲まれたハイキングコースで道標も整備されており、登山に不慣れな方でも安全に楽しめます。山麓の城下町・高取町には江戸時代の薬問屋の町並みが残る「土佐街道(たなかみち)」もあり、城跡とセットで歴史散策をお楽しみください。
| 築城年 Year of Built |
1332年(南北朝時代) |
| 築城主 Founder |
越智邦澄 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、日本三大山城(The Three Great Mountain Castles) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(天守台のみ現存) |
| 住所 Address |
奈良県高市郡高取町大字高取 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間(見学自由) |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
近鉄壺阪山駅よりバス壷阪寺前行(約20分)終点下車、徒歩約1時間10分 ※壷阪寺からは登山道が整備されています |
| 駐車場 Parking Lot |
約3台 無料(Free) ※八幡口(登山口)付近に駐車スペースあり |
大和郡山城 / Yamato Koriyama Jo[Yamato Koriyama Castle]
大和郡山城(やまとこおりやまじょう)は、奈良盆地のほぼ中央に位置する大和郡山市に築かれた平山城(ひらやまじろ)です。戦国時代に大和の豪族・筒井順慶(つついじゅんけい)が整備し、豊臣秀吉の弟で大和・紀伊・和泉100万石を治めた豊臣秀長(とよとみひでなが)が本格的な近世城郭へと拡張整備しました。秀長は大和郡山城を居城として畿内の広大な所領を治め、兄・秀吉の天下統一を支える重要な役割を担いました。
城には天守・大天守・小天守が並ぶ壮大な構えがあり、大和国の政治・経済の中心地として栄えました。しかし1591年(天正19年)に秀長が死去すると城の主は変わり、江戸時代には桑山氏・松平氏・本多氏など複数の藩主が入れ替わりました。明治維新後の廃城令(1873年)により建物のほとんどは解体されましたが、現在は城跡が整備・公開されています。1983年(昭和58年)には追手向櫓(おおてむかいやぐら)が復元され、天守台の石垣積み直し工事も進んでいます。
城跡内には「さかさ地蔵」と呼ばれる珍しい石垣があり、石材として使われた地蔵石が上下逆さまに積まれている様子を観察できます。城の石垣には石仏や墓石も多数転用されており、乱世の時代背景を物語る歴史的証拠として注目されています。
大和郡山城跡は「大和郡山の桜」として奈良を代表する桜の名所でもあり、城跡内外に約800本の桜が植えられています。毎年3月下旬〜4月上旬に開催される「大和郡山お城まつり」では夜桜ライトアップや各種イベントが行われ、多くの花見客で賑わいます。金魚の町としても有名な大和郡山市の風情ある街並みとあわせて楽しむことができます。
| 築城年 Year of Built |
16世紀中頃(戦国時代) |
| 築城主 Founder |
筒井順慶(豊臣秀長が大規模拡張) |
| 指定 Designation |
国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(天守台現存・復元整備中) |
| 住所 Address |
奈良県大和郡山市城内町 |
| 地図 Map |
奈良県大和郡山市城内町(大和郡山城跡) |
| 開城時間 Opening hours |
城跡(外郭):24時間見学可 追手向櫓周辺:9:00〜17:00(入場は16:30まで) |
| 入城料 Admission fee |
城跡(外郭):無料(Free) 追手向櫓内部等:200円(大人) |
| 定休日 Holiday |
月曜日(月曜が祝日の場合は翌火曜)、年末年始 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
近鉄橿原線 近鉄郡山駅から徒歩約10分 JR大和路線 郡山駅から徒歩約15分 |
| 駐車場 Parking Lot |
城跡周辺に有料駐車場あり |
宇陀松山城 / Uda Matsuyama Jo[Uda Matsuyama Castle]
宇陀松山城(うだまつやまじょう)は、奈良県宇陀市大宇陀区の松山地区に聳える山上に築かれた山城跡です。秋山城(あきやまじょう)とも呼ばれ、「日本100名城」に選定されている奈良県内有数の城郭遺跡です。中世から近世にかけての石垣が良好な状態で残されていることで知られており、城郭研究者からも高い評価を受けています。
城の歴史は室町時代末期〜戦国時代に大和東部を支配した地域豪族による築城に始まります。その後、筒井氏・豊臣政権の影響下を経て、関ヶ原の戦い以後に宇陀を支配した福島氏が近世城郭として整備を行いました。1615年(元和元年)の一国一城令によって廃城となりましたが、石垣の多くはその後も山上に残り続け、現在に至っています。
城跡に残る石垣は、野面積み(のづらづみ)と呼ばれる古い技法で積まれた石垣が見られ、時代ごとに異なる工法の変遷を観察できる貴重な遺構となっています。本丸・二の丸・三の丸の各曲輪跡が山頂付近に展開しており、当時の縄張りの規模を実感することができます。
城跡の周辺には、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された「大宇陀・松山地区」の江戸時代の商家や町家が残る古い町並みが広がっています。宇陀松山城跡と歴史的な町並みを合わせて訪れることで、中世から近世にかけての宇陀の歴史を多角的に体感することができます。城跡はハイキングコースとしても整備されており、春の桜・秋の紅葉のシーズンには特に美しい景観が楽しめます。
| 築城年 Year of Built |
室町時代末期〜戦国時代 |
| 築城主 Founder |
秋山氏など(諸説あり) |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
天守なし(石垣・曲輪跡のみ現存) |
| 住所 Address |
奈良県宇陀市大宇陀区春日 |
| 地図 Map |
奈良県宇陀市大宇陀区春日(宇陀松山城跡) |
| 開城時間 Opening hours |
24時間(見学自由) |
| 入城料 Admission fee |
無料(Free) |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
近鉄大阪線 榛原駅より奈良交通バス大宇陀方面行(約20分)下車、徒歩約20〜30分 |
| 駐車場 Parking Lot |
大宇陀・松山地区に駐車場あり(案内板に従ってください) |
和歌山県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Wakayama
和歌山城 / Wakayama Jou[Wakayama Castle]
和歌山城の歴史と特徴
和歌山城は、1585年に豊臣秀吉の弟・豊臣秀長によって築かれた名城です。標高48.9メートルの虎伏山(とらふすやま)に築かれた平山城で、姫路城、松山城とともに「三大連立式平山城」に数えられる、建築学的にも貴重な城郭です。
江戸時代には紀州徳川家55万5千石の居城として栄え、徳川御三家の一つとして、将軍家に次ぐ格式を誇りました。徳川吉宗(後の八代将軍)もこの城で育ち、ここから江戸へと旅立っています。
現在の天守閣は、太平洋戦争で焼失した後、1958年に鉄筋コンクリート造で外観復元されたものです。内部は資料館となっており、和歌山城の歴史や紀州徳川家に関する貴重な展示を見ることができます。
「日本100名城」に選定され、国の史跡にも指定されている和歌山城は、石垣の美しさでも知られています。野面積み、打込接ぎ、切込接ぎなど、時代ごとの石積み技術を見比べることができ、城郭ファンにとっては見逃せないポイントです。
また、城内には重要文化財に指定されている岡口門や追廻門などの遺構が残り、二の丸庭園(西之丸庭園)は国の名勝に指定されています。紅葉渓庭園も美しく、特に秋の紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。
春には約600本の桜が咲き誇る「桜の名所100選」にも選ばれており、「和歌山城桜まつり」期間中は夜間ライトアップも実施され、幻想的な夜桜を楽しむことができます。
| 築城年 Year of Built |
1585年 |
| 築城主 Founder |
豊臣秀長 |
| 指定 Designation |
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property)、名勝(Places of Scenic Beauty)、三大連立式平山城(Three Greatest Lookout Tower Style Flatland Mountain Castle) |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
外観復元天守 |
| 住所 Address |
和歌山県和歌山市一番丁3 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
9:00〜17:30(最終入場17:00) |
| 入城料 Admission fee |
大人410円、小人200円(小・中学生) |
| 定休日 Holiday |
12月29日~12月31日 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
南海和歌山市駅(徒歩約20分)、JR和歌山駅よりバス0系統・25系統(約15分)「公園前」下車(徒歩約5分) |
| 駐車場 Parking Lot |
和歌山公園駐車場:58台 最初の1時間200円、2時間まで350円、以降200円/1時間、他周辺に駐車場有り |
湯浅城 / Yuasa Jou[Yuasa Castle]
湯浅城の歴史と特徴
湯浅城は、平安時代末期の1143年に湯浅宗重によって築かれたとされる歴史ある城です。湯浅氏は熊野水軍の一翼を担った海洋豪族で、紀伊国の有力武士団として勢力を誇りました。
中世には湯浅党の拠点として、また熊野詣での要所として重要な役割を果たしていましたが、戦国時代の混乱の中で次第に衰退し、現在は城跡としてわずかな遺構を残すのみとなっています。
現在、湯浅城址に建つ天守風建築物は、1981年に建設された温泉ホテル「湯浅城」の建物で、歴史的な天守ではなく模擬天守に分類されます。高台に建つこの建物からは、有田の海や湯浅の町並みを一望でき、景観の良さで知られています。
湯浅の町は、醤油発祥の地として知られ、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている歴史的な町並みが残ります。湯浅城跡を訪れる際は、併せて湯浅の町歩きも楽しむことをおすすめします。
ホテルの展望露天風呂からは、紀伊水道に沈む夕日を眺めることができ、宿泊客には特別な体験となっています。歴史探訪と温泉、そして絶景を同時に楽しめるユニークな城跡といえるでしょう。
| 築城年 Year of Built |
1143年 |
| 築城主 Founder |
湯浅宗重 |
| 指定 Designation |
― |
| 天守の分類・種類 Castle Tower Classification |
模擬天守 |
| 住所 Address |
和歌山県有田郡湯浅町青木75 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開城時間 Opening hours |
15:00~22:00(ホテル「湯浅温泉 湯浅城」として営業) |
| 入城料 Admission fee |
要「湯浅温泉 湯浅城」宿泊料 |
| 定休日 Holiday |
無休(Open all year round) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR湯浅駅より自動車(約10分) |
| 駐車場 Parking Lot |
約30台 「湯浅温泉 湯浅城」宿泊時無料(Free) |
近畿・関西地方の城めぐりプランニングガイド
近畿・関西の城めぐりは大阪・京都・神戸を拠点にするのが最も効率的です。大阪から姫路城へは新快速で約1時間、彦根城へは約1時間20分でアクセスできます。「城郭三点セット」として姫路城(世界遺産)・彦根城(国宝)・大坂城(日本三名城)を2泊3日で巡るコースが人気です。春は大坂城・姫路城の桜(3月下旬〜4月上旬)、秋は彦根城・二条城の紅葉が最高の季節です。外国人観光客には姫路城が特に高い評価を受けており、早朝の空いた時間帯に訪問するのがおすすめです。

