中国地方の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Chugoku ~現存天守・毛利氏の城郭・幕末の長州藩ゆかりの城郭ガイド~

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親記事:日本全国・都道府県の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Japan ~日本100名城と天守のある城(現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守)、天守の分類・種類・指定文化財などの観点でみる歴史的建造物、梅・桜・紅葉も楽しめる名所・スポット~

中国地方の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Chugoku

中国地方の城郭の特徴と歴史的背景

中国地方は、山陰・山陽という二つの異なる地理的特性を持つ地域で、城郭の形態も平野部の平山城から山岳部の険しい山城まで多様です。戦国時代には毛利元就が中国地方全域を支配下に収め、月山富田城・吉田郡山城を拠点として「百万一心」の旗印のもと強大な勢力を築きました。その後、関ヶ原の戦いで西軍を率いた毛利輝元は大幅な領地削減を余儀なくされ、萩城を新たな居城として長州藩を営みました。この長州藩が幕末に尊王攘夷・倒幕の急先鋒となり、明治維新の原動力となったことは広く知られています。萩城跡・松下村塾は今も多くの歴史ファンが訪れる聖地です。現存天守では島根県の松江城(国宝)と岡山県の備中松山城が特に知名度が高く、松江城は2015年に国宝に指定された最も新しい国宝天守として話題を呼びました。山陰の城跡は自然豊かな環境と組み合わせた観光が魅力で、出雲大社・三瓶山と組み合わせた中国地方の旅は歴史と自然の両方を堪能できます。

鳥取県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Tottori

鳥取県には、戦国時代から江戸時代にかけての歴史を今に伝える貴重な城郭が数多く残されています。日本海に面した立地と中国山地の険しい地形を活かした山城は、当時の築城技術の粋を集めた防御施設として、また領国支配の拠点として重要な役割を果たしてきました。

本記事では、日本100名城に選定された鳥取城をはじめ、独特の模擬天守を持つ江美城や羽衣石城など、鳥取県を代表する城跡をご紹介します。これらの城郭は単なる歴史遺産にとどまらず、春には桜、秋には紅葉が彩る絶好の観光スポットとしても人気を集めています。

鳥取城 / Tottori Jou[Tottori Castle]

鳥取城は、鳥取市の市街地を見下ろす久松山(標高263m)に築かれた壮大な山城です。戦国時代の1532年から1555年頃に但馬山名氏によって築城されたとされ、豊臣秀吉の「鳥取の飢え殺し」で知られる激しい攻城戦の舞台となった歴史的に重要な城郭です。

城の構造は、山頂の「山上ノ丸」と山麓の「山下ノ丸」の二つの曲輪群から構成される連郭式山城で、石垣や堀切などの遺構が良好な状態で残されています。江戸時代には因幡・伯耆32万石を領した池田氏の居城として整備され、本丸、二ノ丸、三ノ丸が配置された壮麗な近世城郭へと発展しました。

現在、天守閣は残されていませんが、石垣や櫓跡から往時の威容を偲ぶことができます。特に桜の名所としても知られ、春には約400本のソメイヨシノが咲き誇り、「日本さくら名所100選」にも選定されています。山頂からは鳥取市街と日本海を一望でき、登城の疲れを忘れさせる絶景が広がります。

日本100名城(No.64)および国の史跡に指定されており、鳥取県を代表する歴史観光スポットとして多くの観光客が訪れています。

築城年
Year of Built
1532年~1555年(天文年間)
築城主
Founder
但馬山名氏
指定
Designation
日本100名城(Japan's Top 100 Castles / No.64)、国の史跡(National Historic Site)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
天守は現存せず(石垣、堀などの遺構が残る)
主な見どころ
Highlights
山上ノ丸の石垣、天球丸の巻石垣、二ノ丸跡、桜の名所
住所
Address
〒680-0011 鳥取県鳥取市東町2丁目
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
24時間(ただし夜間登城は安全上非推奨)
入城料
Admission fee
無料(Free)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR鳥取駅から徒歩約25分、JR鳥取駅からバス「鳥取城跡」下車すぐ、JR鳥取駅から車で約5分
駐車場
Parking Lot
お堀端路上駐車場:約24台 無料(Free)、県庁北側駐車場も利用可
所要時間の目安
Estimated Visit Time
山麓のみ:30分~1時間、山頂まで登城:1.5時間~2時間
公式サイト・問い合わせ
Official Website / Contact
鳥取市観光案内所 TEL: 0857-22-3318

江美城 / Ebi Jou[Ebi Castle]

江美城(えびじょう)は、鳥取県日野郡江府町に位置する山城で、1484年(文明16年)に蜂塚安房守によって築城されました。大山の麓、標高約380mの丘陵上に築かれたこの城は、伯耆国と出雲国を結ぶ交通の要衝を押さえる重要な拠点として機能していました。

戦国時代には尼子氏と毛利氏の勢力争いの最前線となり、激しい攻防戦が繰り広げられた歴史を持ちます。江戸時代に入ると廃城となりましたが、1989年(平成元年)に地域のシンボルとして三層の模擬天守が建設されました。

この模擬天守は外観のみの再現であり、内部は資料館として活用されています。展示では江美城の歴史や出土品、地域の文化財などが紹介されており、中世山城の歴史を学ぶことができます。天守からは大山や江府町の田園風景を一望でき、四季折々の美しい景観を楽しめます。

見学には事前申請が必要ですが、地域の歴史を深く知ることができる貴重な施設として、歴史愛好家に親しまれています。

築城年
Year of Built
1484年(文明16年)
築城主
Founder
蜂塚安房守
指定
Designation
町指定史跡
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
模擬天守(1989年建設・三層)
主な見どころ
Highlights
模擬天守、郷土資料館、大山の眺望
住所
Address
〒689-4401 鳥取県日野郡江府町江尾505
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
9:00~17:30(見学は江府町教育委員会事務局への事前申請が必要)
入城料
Admission fee
大人:100円、高校生:50円、小中学生:30円
定休日
Holiday
月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR伯備線江尾駅から徒歩約10分、米子自動車道江府ICから車で約5分
駐車場
Parking Lot
無し(江尾駅周辺の公共駐車場を利用)
所要時間の目安
Estimated Visit Time
30分~1時間
公式サイト・問い合わせ
Official Website / Contact
江府町教育委員会 TEL: 0859-75-3222(事前申請必須)

羽衣石城 / Ueshi Jou[Ueshi Castle]

羽衣石城(うえしじょう)は、鳥取県東伯郡湯梨浜町の標高372mの羽衣石山山頂に築かれた中世山城です。1366年(貞治5年)に南条貞宗によって築城され、南条氏が代々居城として約250年にわたり使用しました。

城名の由来は、山頂付近の巨岩が天女の羽衣のように見えることから名付けられたと伝えられています。戦国時代には伯耆国東部の拠点として重要な役割を果たし、尼子氏、毛利氏、織田氏など時の権力者との関係の中で、南条氏は巧みな外交手腕を発揮しました。

城跡には本丸、二の丸、三の丸などの曲輪群、石垣、土塁、堀切などの遺構が良好に残されており、中世山城の典型的な構造を今に伝えています。1990年(平成2年)には二層の模擬天守が建設され、展望施設として活用されています。

天守からは東郷湖、日本海、大山まで見渡せる360度のパノラマビューが広がり、特に夕景の美しさは格別です。春には桜、秋には紅葉が山を彩り、ハイキングコースとしても人気があります。登山道は整備されていますが、急な箇所もあるため、動きやすい服装と靴での訪問がおすすめです。

築城年
Year of Built
1366年(貞治5年)
築城主
Founder
南条貞宗
指定
Designation
町指定史跡
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
模擬天守(1990年建設・二層)
主な見どころ
Highlights
模擬天守、石垣、曲輪跡、東郷湖と日本海の眺望、桜・紅葉
住所
Address
〒682-0722 鳥取県東伯郡湯梨浜町羽衣石
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
24時間(登城自由・ただし夜間は危険)
入城料
Admission fee
無料(Free)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR山陰本線松崎駅から車で約10分、JR山陰本線松崎駅から徒歩約30分(登山道経由)
駐車場
Parking Lot
登山口周辺に数台分の駐車スペース有り(無料)
所要時間の目安
Estimated Visit Time
登城(片道):約20~30分、滞在時間含め1.5時間~2時間
公式サイト・問い合わせ
Official Website / Contact
湯梨浜町観光協会 TEL: 0858-35-4052
注意事項
Notes
登山道は急勾配の箇所があります。動きやすい服装、滑りにくい靴でお越しください。

詳細記事:鳥取県の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Tottori ~日本100名城と天守のある城(現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守)、天守の分類・種類・指定文化財などの観点でみる歴史的建造物、梅・桜・紅葉も楽しめる名所・スポット~

島根県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Shimane

松江城 / Matsue Jou[Matsue Castle]

松江城は、島根県松江市に位置する江戸時代初期の平山城で、2015年に天守が国宝に指定されました。現存12天守の一つとして、また全国で唯一の正統天守閣として、非常に高い歴史的価値を持っています。

1611年に堀尾忠氏によって築城された松江城は、宍道湖と中海に挟まれた立地から「三大湖城」の一つにも数えられています。黒い下見板張りの外観から「千鳥城」「烏城」とも呼ばれ、その威風堂々とした姿は多くの観光客を魅了しています。

天守は五層六階の構造で、地下一階には籠城用の井戸や食糧貯蔵庫が設けられており、実戦的な設計思想が随所に見られます。最上階からは松江市街地、宍道湖、大山など360度のパノラマビューが楽しめます。

春には城山公園に約360本の桜が咲き誇り、桜の名所100選にも選ばれています。夜間にはライトアップも行われ、夜桜と天守の共演は幻想的な美しさです。また、秋の紅葉シーズンも見事で、四季折々の表情を楽しむことができます。

城内には松江城天守閣のほか、興雲閣や松江神社などの見どころも点在しており、歴史散策に最適なスポットです。堀川めぐりの遊覧船も運行されており、水上から城郭を眺める体験も人気を集めています。

築城年
Year of Built
1611年
築城主
Founder
堀尾忠氏
指定
Designation
日本100名城(Japan's Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、国宝(National Treasure)、三大湖城(The Three Great Lakeside Castles)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
現存天守
住所
Address
島根県松江市殿町1-5
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
4月1日~9月30日:7:00~19:30、10月1日~3月31日:8:30~17:00
入城料
Admission fee
大人560円、小人(小・中学生)280円、外国の方大人280円、外国の方小人140円
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR山陰本線松江駅よりレイクラインバス(約10分)「大手前」下車(徒歩約5分)
駐車場
Parking Lot
約66台 1時間未満300円、1時間以上2時間未満500円、2時間上3時間未満600円、3時間以上4時間未満700円、4時間以上800円

月山富田城 / Gessantoda Jou[Gessantoda Castle]

月山富田城は、島根県安来市広瀬町にそびえる標高約190メートルの月山に築かれた中世山城で、戦国時代には中国地方を支配した尼子氏の本拠地として栄えました。1185年に佐々木義清によって築かれたとされ、約400年にわたる長い歴史を持つ城郭です。

日本100名城に選定されており、日本五大山城の一つとしても知られています。山頂の本丸から山麓の居館まで、複雑な縄張りと堅固な防御施設が配置されており、戦国時代の山城建築の最高峰とも評価されています。

城の構造は、山頂の山中御殿を中心として、七曲りと呼ばれる険しい山道を登った先に二の丸、三の丸、本丸が階段状に配置されています。本丸からの眺望は素晴らしく、安来平野や中海、遠くは大山まで見渡すことができます。

戦国時代には、尼子経久・晴久父子の時代に最盛期を迎え、中国地方の覇者として君臨しました。毛利元就との激しい攻防戦の舞台となった歴史的な城であり、尼子氏と毛利氏の興亡を物語る重要な史跡です。

現在は石垣や土塁、堀切などの遺構が良好な状態で保存されており、往時の壮大なスケールを偲ぶことができます。麓には安来市立歴史資料館があり、月山富田城の歴史や尼子氏に関する展示を見学することができます。春には桜、秋には紅葉が山を彩り、歴史散策とともに自然の美しさも楽しめるスポットです。

築城年
Year of Built
1185年
築城主
Founder
佐々木義清とされている
指定
Designation
日本100名城(Japan's Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
山城(天守なし)
住所
Address
島根県安来市広瀬町富田
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
24時間
入城料
Admission fee
無料(Free)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR山陰本線安来駅よりバス広瀬町行き(約25分)「市立病院前」下車(徒歩約35分)
駐車場
Parking Lot
約50台 無料(Free)

津和野城 / Tsuwano Jou[Tsuwano Castle]

津和野城は、島根県鹿足郡津和野町にある標高約367メートルの霊亀山山頂に築かれた山城で、1295年に吉見頼行によって築城されました。日本100名城に選定されており、国の史跡にも指定されている歴史的に重要な城郭です。

城は山頂部に本丸、二の丸、三の丸が配置され、中腹には出丸が設けられた典型的な中世山城の構造を持っています。現在も残る石垣は、戦国時代末期から江戸時代初期にかけて整備されたもので、当時の高度な築城技術を今に伝えています。

特に注目すべきは、山頂部の本丸周辺に残る高石垣で、その高さは最大で約15メートルにも及びます。これらの石垣は「穴太積み」という技法で積まれており、自然石を巧みに組み合わせた美しい曲線を描いています。

城へのアクセスには、麓からリフトを利用することができます。約5分間の空中散歩では、眼下に広がる津和野の町並みや周囲の山々の景色を楽しむことができます。山頂からは、赤い石州瓦が美しい津和野の城下町を一望でき、その景観は「山陰の小京都」と称されるにふさわしい風情があります。

津和野城は吉見氏が約270年間統治した後、坂崎氏、亀井氏へと城主が変わりました。江戸時代には津和野藩の藩庁が置かれ、城下町とともに発展しました。明治維新後は廃城となりましたが、今も残る遺構は当時の面影を色濃く残しています。

春には桜、初夏には新緑、秋には紅葉と、四季折々の自然の美しさも楽しめます。特に秋の早朝には雲海が発生することがあり、石垣と雲海が織りなす幻想的な光景は写真愛好家にも人気のスポットとなっています。

築城年
Year of Built
1295年
築城主
Founder
吉見頼行
指定
Designation
日本100名城(Japan's Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
山城(天守なし)
住所
Address
島根県鹿足郡津和野町後田477−20
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
24時間(リフトの運行時間:9:00~16:30、季節により変動あり)
入城料
Admission fee
無料(Free)(リフト料金:大人往復450円、片道250円、小人往復250円、片道150円)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)(リフトは天候により運休の場合あり)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR山口線津和野駅よりバス鴎外旧宅・長野行き(約5分)「森」下車(徒歩10分)、リフト(約5分)「山頂」下車(徒歩約10分)
駐車場
Parking Lot
約150台 無料(Free)

詳細記事:島根県の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Shimane ~日本100名城と天守のある城(現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守)、天守の分類・種類・指定文化財などの観点でみる歴史的建造物、梅・桜・紅葉も楽しめる名所・スポット~

岡山県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Okayama

津山城 / Tsuyama Jou[Tsuyama Castle]

津山城の歴史と特徴

津山城は、美作国(現在の岡山県北部)の中心地に築かれた平山城です。1441年から1444年にかけて山名忠政によって最初に築城され、その後、1603年に森忠政が近世城郭として大改修を行いました。本丸を中心に、二の丸、三の丸が同心円状に配置された縄張りは、防御性の高さで知られています。

「日本100名城」「国の史跡」「日本三大平山城」に選定されており、かつては5層の天守を有していました。明治の廃城令により天守は失われましたが、2005年に備中櫓が復元され、往時の威容を偲ぶことができます。特に春には「さくら名所100選」にも選ばれた約1,000本の桜が咲き誇り、西日本有数の桜の名所として多くの観光客が訪れます。

見どころとアクセス情報

津山城の最大の魅力は、全国でも有数の規模を誇る石垣です。高さ約45メートルの城山に築かれた石垣群は、総延長が約5kmにも及び、その壮大さは圧巻です。復元された備中櫓からは津山市街を一望でき、城下町の風情を感じることができます。また、城内には約1,000本の桜が植えられており、「津山さくらまつり」の期間中は夜間ライトアップも実施されます。

築城年
Year of Built
1441年~1444年(近世城郭としての大改修は1603年~1616年)
築城主
Founder
山名忠政(近世城郭としては森忠政)
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、三大平山城(Three Greatest Flatland Mountain Castle)、さくら名所100選
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
天守跡(かつて5層の天守が存在、現在は備中櫓を復元)
住所
Address
岡山県津山市山下135(鶴山公園内)
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
4月~9月:8:40~19:00、10月~3月:8:40~17:00
入城料
Admission fee
大人310円、中学生以下無料(備中櫓含む)
定休日
Holiday
12月29日~12月31日
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR津山線・姫新線津山駅より徒歩約10分
駐車場
Parking Lot
鶴山公園観光駐車場:約280台 普通車1回500円

備中松山城 / Bicchu Matsuyama Jou[Bicchu Matsuyama Castle]

備中松山城の歴史と特徴

備中松山城は、標高430メートルの臥牛山頂上付近に築かれた日本一高い場所にある現存天守を持つ山城です。1240年に秋庭三郎重信によって築城されたのが始まりとされ、戦国時代を経て、江戸時代初期に現在の城郭が整備されました。現存する天守は1683年に水谷勝宗によって建造されたもので、国の重要文化財に指定されています。

「日本100名城」「国の史跡」「重要文化財」「日本三大山城」に選定されており、現存12天守の一つとして非常に貴重な存在です。特に秋から冬にかけての早朝には、雲海に浮かぶ「天空の山城」として知られ、その幻想的な景観は多くの写真家や観光客を魅了しています。2006年には「日本の城」の切手デザインにも採用されました。

見どころとアクセス情報

備中松山城の最大の魅力は、現存する二層二階の天守と、高さ10メートル以上にもなる天然の岩盤を利用した石垣群です。天守内部は当時の姿を残しており、太い梁や柱、囲炉裏の跡などから、山城での生活を垣間見ることができます。また、本丸南御門や二重櫓、土塀なども重要文化財に指定されています。

城へのアクセスは、ふいご峠駐車場から徒歩約20分の山道を登る必要がありますが、整備された登城道は比較的歩きやすく、途中の自然景観も楽しめます。秋の紅葉時期や、9月下旬から4月上旬の早朝に見られる雲海は特に人気があります。なお、猫の城主として知られる「さんじゅーろー」に会えることもあり、SNSでも話題となっています。

築城年
Year of Built
1240年(現存天守は1683年築)
築城主
Founder
秋庭三郎重信(現存天守は水谷勝宗)
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property)、三大山城(The Three Great Mountain Castles)、現存12天守
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
現存天守(二層二階、複合式望楼型)
住所
Address
岡山県高梁市内山下1
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
4月~9月:9:00~17:30、10月~3月:9:00~16:30(最終入城は閉城30分前)
入城料
Admission fee
大人500円、小中学生200円
定休日
Holiday
12月29日~1月3日
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR伯備線備中高梁駅より備北バス(約10分)「松山城登山口」下車後、ふいご峠駐車場まで徒歩、そこから天守まで徒歩約20分。または備中高梁駅より乗合タクシー「高梁市観光乗合タクシー」利用可能(要予約)
駐車場
Parking Lot
ふいご峠駐車場:14台 無料(Free)、城見橋公園駐車場:110台 無料(Free)※ふいご峠駐車場へは城見橋公園駐車場よりシャトルバス運行(土日祝日、繁忙期)

鬼ノ城 / Kino Jou[Kino Castle]

鬼ノ城の歴史と特徴

鬼ノ城は、7世紀後半に大和朝廷によって築かれた古代山城(朝鮮式山城)です。標高約400メートルの鬼城山の山頂に位置し、全長約2.8キロメートルの城壁で囲まれた広大な規模を誇ります。白村江の戦い(663年)での敗北後、唐や新羅からの侵攻に備えて築かれた防衛施設の一つと考えられています。

「日本100名城」「国の史跡」に選定されており、日本書紀などの歴史書に記載のない「謎の古代山城」として知られています。発掘調査により、門跡4か所、水門6か所、角楼、倉庫群などの遺構が確認されており、古代日本の防衛体制や建築技術を知る上で極めて重要な遺跡です。2005年以降、西門や城壁の一部が復元され、往時の姿を偲ぶことができます。

見どころとアクセス情報

鬼ノ城の最大の見どころは、復元された西門と高石垣です。西門は2層構造の櫓門で、古代建築の技術を現代に再現した貴重な建造物です。門から眺める瀬戸内海や岡山平野のパノラマは圧巻で、晴れた日には遠く四国まで見渡すことができます。

城壁沿いには整備されたトレッキングコースがあり、約1時間30分から2時間程度で城跡を一周できます。途中、版築土塁や敷石、水門跡など、古代の土木技術を間近に観察できるポイントが数多くあります。また、鬼ノ城ビジターセンターでは、発掘調査で出土した遺物や復元模型などが展示されており、古代山城の歴史を学ぶことができます。

伝説では、温羅(うら)という鬼が住んでいたとされ、桃太郎伝説の原型になったという説もあり、歴史とロマンが交差する魅力的なスポットです。

築城年
Year of Built
7世紀後半頃(663年の白村江の戦い以降)
築城主
Founder
大和朝廷(推定)
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、古代山城(朝鮮式山城)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
古代山城のため天守なし(西門、角楼などを復元)
住所
Address
岡山県総社市奥坂・黒尾(鬼城山)
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
24時間(鬼城山ビジターセンターは9:00~17:00)
入城料
Admission fee
無料(Free)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)(鬼城山ビジターセンターは月曜休館、祝日の場合は翌日)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR桃太郎線(吉備線)総社駅より自動車で約30分、駐車場から西門まで徒歩約10分。公共交通機関利用の場合、総社駅よりタクシー推奨
駐車場
Parking Lot
第1駐車場:約30台、第2駐車場:約10台、いずれも無料(Free)

岡山城 / Okayama Jou[Okayama Castle]

岡山城の歴史と特徴

岡山城は、旭川の東岸に位置する平城です。1346年から1369年にかけて上神高直が最初に築城したとされますが、現在の城郭の基礎を築いたのは宇喜多秀家で、1597年に完成しました。豊臣秀吉の養子となった秀家は、大坂城や聚楽第をモデルに、当時最新の築城技術を用いて壮大な城を築き上げました。

「日本100名城」「国の史跡」に選定されており、天守の外壁は黒漆塗りの下見板で覆われ、その漆黒の外観から「烏城(うじょう)」「金烏城」の愛称で親しまれています。オリジナルの天守は1945年の空襲で焼失しましたが、1966年に鉄筋コンクリート造で外観復元され、2022年11月には令和の大改修を終えて、より史実に忠実な姿でリニューアルオープンしました。

隣接する後楽園は、日本三名園の一つとして国の特別名勝に指定されており、城と庭園を一体として楽しめる全国でも稀有なスポットです。月見橋からの城と後楽園の眺めは、岡山を代表する景観として知られています。

見どころとアクセス情報

岡山城の最大の魅力は、漆黒の天守と隣接する後楽園との調和です。2022年のリニューアルにより、天守内部は最新の展示技術を用いた体験型ミュージアムとなり、宇喜多秀家の時代から現代までの岡山城の歴史を楽しく学ぶことができます。特に最上階からは、後楽園や岡山市街地を360度見渡すことができ、絶景スポットとして人気です。

また、国の重要文化財に指定されている月見櫓は、1620年代に建てられた現存する貴重な建造物です。城内には、宇喜多氏、小早川氏、池田氏と続いた城主の歴史を示す展示物も充実しています。

春には約300本の桜が咲き誇る桜の名所でもあり、夜間には天守がライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめます。後楽園とのセット券も販売されており、一日かけてゆっくりと巡るのがおすすめです。城内には着物レンタルや武者体験などのサービスもあり、より深く歴史を体感できます。

築城年
Year of Built
1346年~1369年(近世城郭としては1597年完成)
築城主
Founder
上神高直(近世城郭としては宇喜多秀家)
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property・月見櫓)、隣接する後楽園は特別名勝(The Special Place of Scenic Beauty)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
外観復元天守(1966年再建、2022年大改修完了。三層六階、複合式望楼型)
住所
Address
岡山県岡山市北区丸の内2−3−1
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
9:00~17:30(最終入場17:00)
入城料
Admission fee
大人400円、小中学生100円、後楽園との共通券:大人640円、小中学生260円
定休日
Holiday
12月29日、12月30日、12月31日
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR岡山駅より路面電車「東山行き」約5分「城下」下車徒歩約10分。岡山駅より岡電バス岡電高屋行き(約15分)「県庁前」下車徒歩約5分。両備バス東山経由西大寺行き(約15分)「県庁前」下車徒歩約5分
駐車場
Parking Lot
烏城公園駐車場:約50台、最初の1時間300円、以降100円/30分

茶臼山城 / Chausuyama Jou[Chausuyama Castle]

茶臼山城の歴史と特徴

茶臼山城は、標高約150メートルの茶臼山頂上に築かれた山城です。1532年から1555年にかけて笹部勘次郎によって築城されたとされ、戦国時代には浦上氏の重要な支城として機能しました。吉井川流域を押さえる戦略的要衝として、数々の戦いの舞台となった歴史があります。

現在、山頂には1965年に建てられた模擬天守があります。史実では天守は存在しなかったとされますが、地域のシンボルとして親しまれています。模擬天守は三層四階の望楼型で、展望台としての機能を持ち、周辺の田園風景や吉井川の流れを一望できます。

城跡には土塁や空堀などの遺構が残っており、戦国時代の山城の構造を学ぶことができます。また、春には桜の名所としても知られ、地元の人々に愛されるスポットとなっています。

見どころとアクセス情報

茶臼山城の魅力は、山頂からの眺望と、手軽に訪れることができるアクセスの良さです。模擬天守からは360度のパノラマが広がり、晴れた日には遠く中国山地まで見渡すことができます。特に夕暮れ時の景色は美しく、地元の写真愛好家に人気のスポットです。

城跡周辺には遊歩道が整備されており、軽いハイキングを楽しむことができます。春には約300本の桜が咲き、花見客で賑わいます。また、城山公園として整備されており、遊具もあるため、家族連れでピクニックを楽しむのにも適しています。

地元の歴史を知る上では貴重な史跡であり、戦国時代の地方豪族の暮らしや、山城の防衛システムについて学ぶことができます。比較的訪問者が少なく、静かに歴史散策を楽しめる穴場スポットとしてもおすすめです。

築城年
Year of Built
1532年~1555年(天正年間)
築城主
Founder
笹部勘次郎
指定
Designation
市指定史跡
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
模擬天守(1965年建造、三層四階。史実には天守は存在せず)
住所
Address
岡山県赤磐市周匝1144(城山公園内)
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
24時間(模擬天守内部は通常非公開)
入城料
Admission fee
無料(Free)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR山陽本線熊山駅より自動車で約15分。または宇野バス「周匝」下車徒歩約30分
駐車場
Parking Lot
城山公園駐車場:約20台 無料(Free)

詳細記事:岡山県の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Okayama ~日本100名城と天守のある城(現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守)、天守の分類・種類・指定文化財などの観点でみる歴史的建造物、梅・桜・紅葉も楽しめる名所・スポット~

広島県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Hiroshima

福山城 / Fukuyama Jou[Fukuyama Castle]

歴史と特徴

福山城は、1622年(元和8年)に徳川家康の従兄弟である水野勝成によって築城されました。山陽道の要衝に位置し、西国の備えとして重要な役割を果たした平山城です。天守は戦災で焼失しましたが、1966年に鉄筋コンクリート造で復興され、2022年には築城400年を記念して大規模な改修が行われ、創建当時の黒い外観が復元されました。

伏見櫓と筋鉄御門は江戸時代初期の建築物として国の重要文化財に指定されており、当時の建築技術の高さを今に伝えています。春には約300本の桜が咲き誇り、「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所としても知られています。

見どころポイント

  • 2022年にリニューアルされた漆黒の天守外観
  • 国の重要文化財である伏見櫓と筋鉄御門
  • 天守からの福山市街地の眺望
  • 桜の季節の美しい景観
築城年
Year of Built
1622年(元和8年)
築城主
Founder
水野勝成
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)、重要文化財(Important Cultural Property:伏見櫓・筋鉄御門)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
復興天守(2022年大規模改修完了)
住所
Address
〒720-0061 広島県福山市丸之内1丁目8番
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
9:00~17:00(入館は16:30まで)
入城料
Admission fee
一般500円、高校生以下無料(Free)
定休日
Holiday
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月3日)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR山陽本線・山陽新幹線 福山駅北口より徒歩約5分
駐車場
Parking Lot
ふくやま美術館・文学館駐車場:約98台、受付への駐車券提示で最初の1時間無料(Free)、以降100円/30分

吉田郡山城 / Yoshida Kohriyama Jou[Yoshida Kohriyama Castle]

歴史と特徴

吉田郡山城は、戦国時代に中国地方の覇者として君臨した毛利氏の本拠地として栄えた山城です。標高約390メートルの郡山全体を要塞化した壮大な規模を誇り、最盛期には山麓から山頂まで270以上の郭(曲輪)が連なっていたとされています。

毛利元就はこの城を拠点として、1540年の郡山合戦で大内氏の支援を受けながら尼子氏の大軍を退け、中国地方統一への基盤を築きました。天守閣は存在しませんでしたが、山城としての防御機能と居住空間を巧みに組み合わせた中世山城の代表例として、国の史跡に指定されています。

見どころポイント

  • 壮大なスケールの山城遺構
  • 270以上もの郭跡が残る中世の山城構造
  • 毛利元就の墓所
  • 本丸跡からの眺望
  • 安芸高田市歴史民俗博物館での詳しい解説

※登城には約40分~1時間程度かかります。歩きやすい靴と服装でお越しください。

築城年
Year of Built
不明(鎌倉時代末期~南北朝時代と推定)
築城主
Founder
毛利時親(毛利氏)
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
天守なし(中世山城)
住所
Address
〒731-0501 広島県安芸高田市吉田町吉田
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
24時間(見学自由)
入城料
Admission fee
無料(Free)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR芸備線 向原駅よりバス(約25分)「安芸高田市役所前」下車、徒歩約15分で登山口
※安芸高田市歴史民俗博物館で情報収集がおすすめ
駐車場
Parking Lot
安芸高田市歴史民俗博物館駐車場:約50台 無料(Free)
登山口付近:約5台 無料(Free)

広島城 / Hiroshima Jou[Hiroshima Castle]

歴史と特徴

広島城は、1589年(天正17年)に毛利輝元によって築城された平城です。豊臣秀吉の聚楽第を模した豪壮な造りで、毛利氏の中国地方における権勢を象徴する城郭でした。関ヶ原の戦い後は福島氏、その後は浅野氏の居城となり、明治維新まで広島藩の政治・経済の中心として栄えました。

天守閣は五重五階の望楼型で、黒漆塗りの下見板が特徴的でした。しかし、1945年(昭和20年)8月6日の原爆投下により倒壊。現在の天守は1958年に鉄筋コンクリート造で外観復元されたもので、内部は歴史博物館として広島の歴史や城郭文化を紹介しています。

二の丸には平成時代に入ってから木造で復元された表御門、平櫓、多聞櫓、太鼓櫓があり、江戸時代の城郭建築の様子を体感できます。また、城内には被爆樹木のユーカリやマルバヤナギなどが保存されており、平和の尊さを伝える場所としても重要な役割を担っています。

見どころポイント

  • 黒漆塗りの外観が美しい復元天守
  • 木造復元された二の丸の櫓群
  • 天守閣内の歴史博物館(武具や城下町の模型など)
  • 被爆樹木と平和への祈り
  • 春の桜シーズンの美しい景観
  • 広島護国神社との一体的な景観
築城年
Year of Built
1589年(天正17年)
築城主
Founder
毛利輝元
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles)、国の史跡(National Historic Site)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
外観復元天守(鉄筋コンクリート造、1958年再建)
住所
Address
〒730-0011 広島県広島市中区基町21−1
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
9:00~18:00(入館は17:30まで)
12月~2月:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入城料
Admission fee
大人370円、シニア(65歳以上)180円、高校生180円、中学生以下無料(Free)
定休日
Holiday
12月29日~12月31日
※臨時休館あり(要確認)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
・広島電鉄(路面電車)「紙屋町東」「紙屋町西」電停より徒歩約15分
・広島バス「紙屋町」バス停より徒歩約15分
・アストラムライン「県庁前」駅より徒歩約10分
・JR広島駅より徒歩約25分、タクシー約10分
駐車場
Parking Lot
広島市中央駐車場:約406台 180円/30分
※城郭専用駐車場はありません

因島水軍城 / Innoshima Suigun Jou[Innoshima Suigun Castle]

歴史と特徴

因島水軍城は、1983年に因島観光協会によって建設された模擬天守です。史実に基づく城郭ではありませんが、戦国時代に瀬戸内海を支配した村上水軍の一派である因島村上氏の歴史と文化を紹介する資料館として重要な役割を果たしています。

村上水軍(村上海賊)は、室町時代から戦国時代にかけて瀬戸内海の海上交通を支配した海賊衆で、因島を拠点とした因島村上氏は、その中でも有力な一族でした。城内には水軍が使用した武具、船舶の模型、古文書などが展示され、海賊の実像と瀬戸内海の歴史を学ぶことができます。

2016年には「"日本最大の海賊"の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊"Murakami KAIZOKU"の記憶-」として日本遺産に認定され、瀬戸内海の海賊文化を伝える重要な拠点となっています。

見どころポイント

  • 村上水軍に関する貴重な資料と展示
  • 甲冑や刀剣などの武具コレクション
  • 水軍の船舶模型と航海技術の解説
  • 瀬戸内海の島々を一望できる展望
  • 日本遺産「村上海賊」の歴史学習
築城年
Year of Built
1983年(昭和58年)
築城主
Founder
因島観光協会
指定
Designation
日本遺産「"日本最大の海賊"の本拠地:芸予諸島」構成文化財
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
模擬天守(資料館)
住所
Address
〒722-2211 広島県尾道市因島中庄町3228−2
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
入城料
Admission fee
一般330円、小・中学生160円
定休日
Holiday
木曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
・JR尾道駅より路線バス「因島土生港」行き(約40分)「因島大橋」下車、因島市内バス「大浜」行き(約10分)「水軍城入口」下車、徒歩約10分
・しまなみ海道 因島北IC・因島南ICより車で約10分
駐車場
Parking Lot
約50台 無料(Free)

詳細記事:広島県の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Hiroshima ~日本100名城と天守のある城(現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守)、天守の分類・種類・指定文化財などの観点でみる歴史的建造物、梅・桜・紅葉も楽しめる名所・スポット~

山口県の城・城跡・城址 / Japanese Castles in Yamaguchi

山口県は、毛利氏をはじめとする戦国大名や江戸時代の長州藩の歴史を色濃く残す地域として知られています。この地に点在する城・城跡・城址は、単なる歴史的建造物ではなく、明治維新の立役者たちが育った土地の記憶を今に伝える貴重な文化遺産です。

本州最西端に位置する山口県には、日本100名城に選定された萩城をはじめ、錦帯橋とともに美しい景観を形成する岩国城など、それぞれに個性的な魅力を持つ城郭が残されています。これらの城は、瀬戸内海や日本海に面した地理的特性を活かした築城技術や、防衛拠点としての工夫が随所に見られ、歴史好きや城郭ファンにとって見逃せないスポットとなっています。

岩国城 / Iwakuni Jou[Iwakuni Castle]

城の概要と歴史

岩国城は、1601年(慶長6年)に毛利氏の一族である吉川広家によって築城された山城です。標高約200メートルの横山山頂に位置し、眼下には錦川と日本三名橋の一つに数えられる錦帯橋を望む絶景が広がります。

築城からわずか7年後の1608年、一国一城令により廃城となった悲運の城ですが、1962年(昭和37年)に鉄筋コンクリート造の復興天守が再建されました。現在の天守は史実とは異なる位置に建てられていますが、そのユニークな南蛮造りの外観は岩国のシンボルとして親しまれています。

見どころ

城へはロープウェイでアクセスでき、山頂からは瀬戸内海や岩国市街を一望できます。春には約800本の桜が咲き誇り、「日本さくら名所100選」にも選ばれた錦帯橋周辺とあわせて、絶好の花見スポットとなります。天守内部は資料館として、刀剣や甲冑などの武具、古文書などが展示されており、吉川氏の歴史を学ぶことができます。

また、城下には武家屋敷が残る「吉香公園」や、岩国藩の歴史を伝える「岩国徴古館」など、あわせて訪れたいスポットが点在しています。

築城年
Year of Built
1601年(慶長6年)
築城主
Founder
吉川広家(きっかわひろいえ)
指定
Designation
山口県指定文化財(旧天守台石垣)
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
復興天守(1962年再建、鉄筋コンクリート造4層6階)
住所
Address
〒741-0081 山口県岩国市横山3丁目
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
9:00~16:45(入館は16:30まで)
入城料
Admission fee
大人260円、小学生120円
※錦帯橋とのセット券あり(大人960円、小学生440円)
定休日
Holiday
月末日、冬季にロープウエイ点検に伴う休業有り
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR岩徳線川西駅から徒歩約20分、錦帯橋からロープウェー約3分+徒歩約10分
JR山陽本線岩国駅からバス約20分「錦帯橋」下車
駐車場
Parking Lot
下河原駐車場:約300台 300円
上河原駐車場:約130台 300円

萩城 / Hagi Jou[Hagi Castle]

城の概要と歴史

萩城は、1604年(慶長9年)に関ヶ原の戦いで敗れた毛利輝元が、広島城から移って築いた長州藩36万石の居城です。指月山とその麓に築かれたことから「指月城」とも呼ばれ、日本海に面した天然の要害として約260年間にわたり毛利氏の本拠地となりました。

1874年(明治7年)の廃城令により建造物は解体されましたが、現在も石垣や堀、土塁などが良好な状態で残され、往時の威容をしのばせています。2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録され、幕末から明治維新にかけての歴史的重要性が国際的にも認められました。

見どころ

城跡は「指月公園」として整備され、日本100名城に選定されています。約600本のソメイヨシノが植えられた桜の名所としても知られ、春には多くの花見客で賑わいます。また、園内には天然記念物に指定された「指月山のミドリヨシノ」があり、珍しい緑色の桜を見ることができます。

城内には毛利家の歴史を伝える「旧厚狭毛利家萩屋敷長屋」(重要文化財)が現存し、当時の武家屋敷の様子を知ることができます。また、詰丸跡がある指月山山頂(標高143m)へは登山道が整備されており、約20分で登頂可能です。山頂からは萩市街と日本海の絶景を楽しめます。

城跡周辺には、高杉晋作や木戸孝允など明治維新の志士たちが学んだ「萩城下町」が広がり、江戸時代の町並みが保存されています。城巡りとあわせて、歴史散策を楽しむことができる貴重なエリアです。

築城年
Year of Built
1604年(慶長9年)
築城主
Founder
毛利輝元(もうりてるもと)
指定
Designation
日本100名城(Japan’s Top 100 Castles・第75番)
国の史跡(National Historic Site)
重要文化財(Important Cultural Property・旧厚狭毛利家萩屋敷長屋)
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」構成資産
天守の分類・種類
Castle Tower Classification
天守は現存せず(1874年解体)
五層の望楼型天守が存在したとされる
住所
Address
〒758-0057 山口県萩市堀内字旧城1-1
地図
Map
地図(Map)
開城時間
Opening hours
4月~10月:8:00~18:30
11月~2月:8:30~16:30
3月:8:30~18:00
入城料
Admission fee
大人220円、中学生以下100円
※旧厚狭毛利家萩屋敷長屋との共通券:大人310円、中学生以下150円
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR山陰本線東萩駅から徒歩約30分
JR山陰本線玉江駅から徒歩約20分
萩循環まぁーるバス「萩城跡・指月公園入口」下車すぐ
駐車場
Parking Lot
萩市指月第一駐車場:51台 310円/日
萩城跡指月第二駐車場:29台 無料

詳細記事:山口県の城・城跡・城址まとめ・一覧 / Japanese Castles in Yamaguchi ~日本100名城と天守のある城(現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守)、天守の分類・種類・指定文化財などの観点でみる歴史的建造物、梅・桜・紅葉も楽しめる名所・スポット~

中国地方の城めぐりプランニングガイド

中国地方の城めぐりは山陰・山陽ループの旅程が効果的です。山陽新幹線で広島・岡山を結び、山陰線・伯備線で鳥取・松江・萩を巡るルートが人気です。松江城・出雲大社・境港(水木しげるロード)を組み合わせた「山陰一泊二日コース」、広島城・平和記念公園・宮島(厳島神社)を組み合わせた「広島歴史コース」が定番です。備中松山城の雲海(10月〜12月の早朝)は特別な体験で、雲海展望台への駐車場確保が必要です。春は萩城跡・広島城の桜が美しく、JR西日本の山陰・岡山城めぐり周遊パスが便利です。