九州・沖縄地方の日本ジオパーク・ユネスコ世界ジオパーク まとめ・一覧 / Japanese Geoparks and UNESCO Global Geoparks in Kyushu & Okinawa 〜火山列島の鼓動・カルデラ・温泉が語る大地のエネルギー〜
この記事は、日本全国のジオパーク まとめ・一覧 / Japanese Geoparks and UNESCO Global Geoparks in Japan の九州・沖縄地方編です。
九州・沖縄地方の日本ジオパーク・ユネスコ世界ジオパーク まとめ・一覧 / Japanese Geoparks and UNESCO Global Geoparks in Kyushu & Okinawa 〜火山列島の鼓動・カルデラ・温泉が語る大地のエネルギー〜
九州・沖縄地方の地質学的背景 ― 火山のエネルギーが育む大地
九州・沖縄地方(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄の8県)は、日本列島の中でも特に火山活動が活発な地域であり、大地のエネルギーが地表に最も力強く表れるエリアです。九州中央部に位置する阿蘇カルデラは、約27万年前〜約9万年前にかけて繰り返された4回の巨大噴火(カルデラ噴火)によって形成された世界最大級のカルデラで、南北約25km・東西約18kmの壮大な凹地の中に約5万人が暮らすという、世界的にも類を見ない火山共生地域です。
九州南部では、約7,300年前に鬼界カルデラ(薩摩半島の南方約50km)で発生した巨大噴火が九州全域を壊滅的な火砕流で覆い、縄文時代の文化を断絶させるほどの破局的な影響を与えました。現在もこのカルデラの中に三島村(硫黄島・竹島・黒島)が位置し、活発な火山ガスの噴出が続く硫黄島は「生きた火山」を間近に体感できる場所です。
長崎県の島原半島は、1990年から1995年にかけての雲仙普賢岳噴火(火砕流による死者43名)の記憶が今も生々しい火山であり、火山災害と防災、そして復興の歴史を伝える重要な地域です。鹿児島県・宮崎県にまたがる霧島連山は、20以上の火山体が連なる活火山群で、多彩な火山地形と豊富な温泉資源で知られています。大分県では別府・湯布院をはじめとする温泉群が火山活動の恵みとして湧出し、「おんせん県おおいた」の名で親しまれています。
熊本県西部の天草は、約1億年前の白亜紀から約300万年前の新第三紀にかけての地層が連続して分布し、恐竜化石やアンモナイト化石が産出する「化石の宝庫」です。このように九州・沖縄地方は、火山・カルデラ・温泉・化石・珊瑚礁という多彩な地質テーマが凝縮された地域であり、2つのユネスコ世界ジオパークを含む7つのジオパークが認定されています。
九州・沖縄地方のジオパーク 比較一覧表
| ジオパーク名 | 都道府県 | 認定区分 | 認定年 | 主な地質テーマ |
| 島原半島ジオパーク | 長崎県 | 日本+ユネスコ世界 | 日本2008年・世界2009年 | 雲仙火山・火砕流・火山防災 |
| 阿蘇ジオパーク | 熊本県 | 日本+ユネスコ世界 | 日本2009年・世界2014年 | 世界最大級カルデラ・草原・火山共生 |
| 天草ジオパーク | 熊本県 | 日本 | 2014年 | 白亜紀化石・恐竜・アンモナイト |
| おおいた姫島ジオパーク | 大分県 | 日本 | 2013年 | 火山島・黒曜石・渡り蝶 |
| おおいた豊後大野ジオパーク | 大分県 | 日本 | 2013年 | 阿蘇火砕流台地・滝・磨崖仏 |
| 霧島ジオパーク | 鹿児島県・宮崎県 | 日本 | 2010年 | 霧島連山・火口湖・温泉 |
| 三島村・鬼界カルデラジオパーク | 鹿児島県 | 日本 | 2015年 | 鬼界カルデラ・硫黄島・縄文文化断絶 |
福岡県(ジオパーク認定なし)
福岡県には現在ジオパークとして認定されている地域はありませんが、地質学的に興味深いスポットが存在します。平尾台(北九州市)は面積約12km²のカルスト台地で、石灰岩柱(ピナクル)が羊の群れのように並ぶ「羊群原(ようぐんばる)」の景観が特徴です。地下には千仏鍾乳洞・目白洞・牡鹿洞などの鍾乳洞が発達しており、古生代石炭紀の石灰岩が溶食によって形成した地下景観を観察できます。国の天然記念物および国定公園に指定されています。
志賀島(しかのしま)は博多湾に浮かぶ島で、砂州(海の中道)で九州本土と陸続きになっています。金印(漢委奴国王印)の出土地として歴史的に有名ですが、海の中道の砂州地形は沿岸流による堆積地形の好例です。英彦山(ひこさん)は修験道の山として知られる標高1,199mの山岳で、花崗閃緑岩と安山岩からなる山体は約1億年前〜約9,000万年前の白亜紀の火成活動によって形成されました。
佐賀県(ジオパーク認定なし)
佐賀県には現在ジオパークとして認定されている地域はありませんが、独特の地質景観が見られます。有明海の干潟は日本最大の干潟面積を誇り、潮の干満差が最大約6mに達する日本屈指の潮差を持つ海域です。この広大な干潟は、筑後川・嘉瀬川などの河川が運んだ微細な泥砂が、有明海の特殊な潮汐環境のもとで堆積して形成されたもので、ムツゴロウ・ワラスボなどの固有の生態系が発達しています。
唐津の七ツ釜(ななつがま)は玄武岩の柱状節理が海食を受けて形成された7つの洞窟群で、国の天然記念物に指定されています。遊覧船で洞窟内に入ることができ、玄武岩の柱状節理を間近に観察できます。有田は約400年の歴史を持つ磁器(有田焼)の産地で、泉山磁石場で採掘される陶石(流紋岩が熱水変質を受けて形成された粘土鉱物)が原材料です。大地の恵みが世界的な陶磁器文化を育んだ好例です。
長崎県のジオパーク(1か所)
長崎県は九州の西端に位置し、複雑に入り組んだリアス海岸と多数の離島を有する海洋県です。県内には雲仙岳をはじめとする活火山が分布し、火山活動がもたらす恵みと脅威の両面を最も身近に体験してきた地域です。
島原半島ジオパーク(ユネスコ世界ジオパーク)/ Unzen Volcanic Area UNESCO Global Geopark
島原半島ジオパークは、長崎県の島原半島全域(島原市・雲仙市・南島原市)をエリアとするジオパークです。2008年12月に日本ジオパーク(第1期認定)、2009年8月にユネスコ世界ジオパークに認定されました。糸魚川・洞爺湖有珠山とともに日本初の世界ジオパーク3地域のひとつです。雲仙火山の活動が生み出した壮大な火山地形と、火山災害からの復興、そして火山と共生する人々の暮らしが最大のテーマです。
1990年11月に始まった雲仙普賢岳の噴火は、1991年6月3日の大規模な火砕流によって報道関係者・消防団員・火山学者ら43名の尊い命を奪いました。この噴火では、溶岩ドーム(平成新山、標高1,483m)の成長と崩壊に伴う火砕流・土石流が繰り返し発生し、約2,000棟の家屋が被害を受けました。雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)は、噴火災害の記録を後世に伝え、火山防災の重要性を発信する拠点施設です。旧大野木場小学校被災校舎は火砕流によって焼失した校舎がそのまま保存されており、火山災害の凄まじさを無言で語りかけています。
一方で、雲仙火山は雲仙温泉・小浜温泉・島原温泉など豊富な温泉資源を生み出しており、「温泉と火山の半島」として古くから親しまれてきました。小浜温泉は源泉温度105℃を誇る日本屈指の高温泉で、温泉熱を利用した地熱発電の取り組みも行われています。南島原市の原城跡はユネスコ世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産であり、火山地形の上に築かれた歴史遺産です。
| 加盟組織 Geoparks Network |
日本ジオパーク、ユネスコ世界ジオパーク |
| 加盟年 Year Included |
日本:2008年12月、世界:2009年8月 |
| 住所 Address |
長崎県:島原市、雲仙市、南島原市 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
島原鉄道島原外港駅より自動車(約15分) 熊本港からフェリー(約30分)で島原外港 |
| URL URL |
https://www.unzen-geopark.jp/ |
熊本県のジオパーク(2か所)
熊本県は九州中央部に位置し、世界最大級のカルデラ火山・阿蘇山を擁する火山県です。阿蘇の巨大カルデラから天草の化石海岸まで、火山活動と海洋堆積の両方の地質遺産を有する多彩な地域です。
阿蘇ジオパーク(ユネスコ世界ジオパーク)/ Aso UNESCO Global Geopark
阿蘇ジオパークは、阿蘇カルデラとその周辺地域(阿蘇市・南小国町・小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・西原村・山都町)をエリアとするジオパークです。2009年10月に日本ジオパーク、2014年9月にユネスコ世界ジオパークに認定されました。南北約25km・東西約18kmにおよぶ世界最大級のカルデラが最大の特徴であり、約27万年前〜約9万年前にかけて4回の巨大噴火(Aso-1〜Aso-4)によって形成されました。特にAso-4(約9万年前)の噴火は九州全域に火砕流を送り込む超巨大噴火であり、その火砕流堆積物は九州各地で確認されています。
カルデラの中央には現在も活発に活動する中岳火口(標高1,506m)がそびえ、エメラルドグリーンの火口湖と噴煙は阿蘇を象徴する景観です。草千里ヶ浜は直径約1kmの浅い火口跡に広がる草原で、放牧された馬や牛が草を食む牧歌的な風景が広がります。カルデラの外輪山は標高600〜1,000m級の山々が連なり、この外輪山の内側に約5万人が暮らすという世界的にも珍しい「火山共生社会」が営まれています。
阿蘇の草原は約1,000年以上にわたって続く野焼き(人為的な火入れ)によって維持されてきた二次草原であり、火山灰土壌と人間の営みが共同で生み出した文化的景観です。白川水源は阿蘇カルデラの南部に湧出する毎分60トンの湧水で、名水百選に選ばれています。火山性の地下構造が天然のフィルターとなり、極めて高い水質の湧水を生み出しています。2016年の熊本地震(M7.3)では阿蘇大橋が崩落するなど甚大な被害を受けましたが、復興の過程で地質と防災の関係を学ぶ新たなジオサイトも整備されています。
| 加盟組織 Geoparks Network |
日本ジオパーク、ユネスコ世界ジオパーク |
| 加盟年 Year Included |
日本:2009年10月、世界:2014年9月 |
| 住所 Address |
熊本県:阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村、山都町 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR阿蘇駅よりバス(約40分)で草千里 熊本空港から自動車(約1時間) |
| URL URL |
https://aso-geopark.jp/ |
天草ジオパーク / Amakusa Geopark
天草ジオパークは、熊本県の天草諸島(天草市・上天草市・苓北町)をエリアとする日本ジオパークで、2014年8月に認定されました(2014年10月に天草御所浦ジオパークと合併)。天草の大地には、約1億年前の白亜紀から約300万年前の新第三紀にかけての地層が連続して分布しており、恐竜・アンモナイト・貝類など多数の化石が産出する「化石の宝庫」です。
中核的なジオサイトである御所浦島(ごしょうらじま)は「恐竜の島」として知られ、白亜紀後期の地層から肉食恐竜・草食恐竜の歯や骨の化石が多数発見されています。御所浦白亜紀資料館では発掘された化石の展示や化石採集体験が楽しめます。また、天草は2018年にユネスコ世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である崎津集落を有しており、地質遺産と文化遺産の両面から価値の高い地域です。天草陶石(天草砥石)は世界的にも高品質な陶磁器原料として知られ、大地の恵みが産業を育んだ歴史があります。
| 加盟組織 Geoparks Network |
日本ジオパーク |
| 加盟年 Year Included |
日本:2014年8月、世界:− |
| 住所 Address |
熊本県:天草市、上天草市、苓北町 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
本渡港・棚底港より船舶(約50分)で御所浦港 熊本市内から自動車(約2時間30分) |
| URL URL |
https://amakusa-geo.amakusa-web.jp/MyHp/Pub/ |
大分県のジオパーク(2か所)
大分県は「おんせん県おおいた」の名で知られる日本屈指の温泉県であり、別府温泉・湯布院温泉をはじめとする豊富な地熱資源は火山活動の恵みです。県内には離島の火山島と阿蘇火砕流台地という、異なるタイプの火山地質を持つ2つのジオパークが認定されています。
おおいた姫島ジオパーク / Oita Himeshima Geopark
おおいた姫島ジオパークは、国東半島の北方約6kmに浮かぶ姫島(姫島村)をエリアとする日本ジオパークで、2013年9月に認定されました。姫島は約30万年前〜約20万年前の火山活動によって形成された火山島で、面積約7km²の小さな島に黒曜石の産地・火山地形・温泉など多彩な地質遺産が凝縮されています。姫島産の黒曜石は旧石器時代から石器の材料として利用され、瀬戸内海を通じて西日本各地に流通していたことが考古学的に確認されています。
島の北東部に位置する観音崎の黒曜石露頭は、火山ガラスが冷却・固化して形成された美しい黒い岩体を間近に観察できるジオサイトです。また、姫島は毎年5月〜6月と10月にアサギマダラ(渡り蝶)が数千頭規模で飛来する中継地としても知られ、火山島の地質と生態系の関わりを体感できます。姫島温泉は火山由来の地熱で湧出する温泉で、離島ならではの静かな環境で大地の恵みを満喫できます。
| 加盟組織 Geoparks Network |
日本ジオパーク |
| 加盟年 Year Included |
日本:2013年9月、世界:− |
| 住所 Address |
大分県姫島村 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
伊美港より船舶(約20分)で姫島港 |
| URL URL |
https://www.himeshima.jp/geopark/ |
おおいた豊後大野ジオパーク / Oita Bungo Ohno Geopark
おおいた豊後大野ジオパークは、大分県豊後大野市をエリアとする日本ジオパークで、2013年9月に認定されました。約9万年前の阿蘇4(Aso-4)巨大噴火によって九州を覆った火砕流堆積物(溶結凝灰岩)が豊後大野市一帯に厚く堆積しており、この溶結凝灰岩を河川が浸食して形成された滝や渓谷が最大の特徴です。
原尻の滝は幅120m・落差20mの「東洋のナイアガラ」とも称される名瀑で、田園地帯の中に突如出現する壮大な滝は溶結凝灰岩の岩盤が大野川に浸食されて形成されたものです。沈堕の滝(ちんだのたき)は雄滝(落差17m・幅100m)と雌滝(落差18m・幅4m)からなる滝で、室町時代の水墨画家・雪舟が描いた「鎮田瀑図」のモデルとなったことでも知られています。溶結凝灰岩は加工しやすい石材としても利用され、磨崖仏(まがいぶつ)として岩壁に彫られた石仏群が市内各所に残されています。国指定史跡の菅尾磨崖仏は平安時代後期の作と伝えられ、大地の恵みが生み出した文化遺産です。
| 加盟組織 Geoparks Network |
日本ジオパーク |
| 加盟年 Year Included |
日本:2013年9月、世界:− |
| 住所 Address |
大分県豊後大野市 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR緒方駅より自動車(約10分) |
| URL URL |
https://bungo-ohno.com/ |
宮崎県のジオパーク(1か所 ※鹿児島県との共同)
宮崎県は南国的な温暖な気候と太平洋に面した長い海岸線を持つ県です。県西部の山間部に霧島連山が位置し、鹿児島県と共同で霧島ジオパークのエリアを構成しています。宮崎県側のエリアは都城市・高原町・小林市・えびの市で、霧島連山の東麓から北麓にかけての地域です。
宮崎県側の代表的なジオサイトとして、えびの高原は霧島連山の北西部に位置する標高約1,200mの高原で、韓国岳(標高1,700m、霧島連山最高峰)への登山口としても知られています。硫黄山は2018年に約250年ぶりの噴火が確認された活火山で、火山防災の最前線です。関之尾滝(せきのおのたき)は都城市に位置する幅40m・落差18mの滝で、滝の上流部には世界的にも珍しい甌穴(おうけつ、ポットホール)群が広がっています。霧島ジオパークの全体的な紹介は次の鹿児島県セクションを参照してください。
鹿児島県のジオパーク(2か所)
鹿児島県は桜島・霧島連山・開聞岳など多数の活火山を擁する「火山県」であり、火山活動が大地と人々の暮らしのあらゆる側面に影響を及ぼしています。県内には、陸上の火山連山をテーマとした霧島ジオパークと、海底の巨大カルデラをテーマとした三島村・鬼界カルデラジオパークの2つが認定されています。
霧島ジオパーク / Kirishima Geopark
霧島ジオパークは、鹿児島県(霧島市・曽於市)と宮崎県(都城市・高原町・小林市・えびの市)にまたがる日本ジオパークで、2010年9月に認定されました。霧島連山は20以上の火山体が南北約30kmにわたって連なる活火山群で、最高峰の韓国岳(からくにだけ、標高1,700m)を中心に、高千穂峰(標高1,574m)・新燃岳(しんもえだけ、標高1,421m)・硫黄山などの火山が配列しています。
霧島連山の火山活動は約60万年前に始まり、現在も新燃岳は2011年と2018年に噴火を記録し、硫黄山も2018年に約250年ぶりに噴火するなど、活発な活動が続いています。多彩な火山地形の中でも、大浪池(おおなみいけ)は火口湖としては日本最大級の面積を持つ美しい湖で、御池(みいけ)は深さ約93mと日本の火口湖では最も深い湖です。火山活動が生み出す豊富な温泉資源として、霧島温泉郷は坂本龍馬が新婚旅行で訪れたことでも知られる歴史ある温泉地です。高千穂峰は天孫降臨の神話の舞台として日本神話と深く結びついており、山頂に立つ「天逆鉾(あまのさかほこ)」は神話と火山が交差する象徴的な存在です。
| 加盟組織 Geoparks Network |
日本ジオパーク |
| 加盟年 Year Included |
日本:2010年9月、世界:− |
| 住所 Address |
宮崎県:都城市、高原町、小林市、えびの市 鹿児島県:曽於市、霧島市 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR国分駅より自動車(約30分)で霧島温泉郷 鹿児島空港から自動車(約40分) |
| URL URL |
https://www.mct.ne.jp/users/kiri-geopark/ |
三島村・鬼界カルデラジオパーク / Mishima Mura Kikai Caldera Geopark
三島村・鬼界カルデラジオパークは、鹿児島県三島村(硫黄島・竹島・黒島)をエリアとする日本ジオパークで、2015年8月に認定されました。薩摩半島の南方約50kmに位置する鬼界カルデラは、直径約20kmの海底カルデラであり、約7,300年前に発生した巨大噴火(鬼界アカホヤ噴火)は完新世(約1万年前〜現在)で地球上最大規模の噴火の一つとして知られています。
この噴火で放出された火砕流は海を渡って九州南部に達し、当時の縄文文化を壊滅させました。東北地方まで降灰が確認されるほどの規模であり、日本列島の先史時代に決定的な影響を与えた火山イベントです。カルデラの北縁に位置する硫黄島(いおうじま)は、現在も活発な火山ガスが噴出する「生きた火山島」で、港湾の海水が硫化鉄によって茶褐色に染まるという世界的にも珍しい光景が見られます。島の各所で噴気孔や温泉が確認でき、地球内部のエネルギーを五感で体感できます。竹島は溶岩で形成された台地状の島で、黒島は温泉と放牧の島として知られています。
| 加盟組織 Geoparks Network |
日本ジオパーク |
| 加盟年 Year Included |
日本:2015年8月、世界:− |
| 住所 Address |
鹿児島県三島村(硫黄島・竹島・黒島) |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
鹿児島港より村営フェリー「みしま」(約4時間)で硫黄島 |
| URL URL |
https://www.geopark.jp/geopark/mishima/ |
沖縄県(ジオパーク認定なし)
沖縄県には現在ジオパークとして認定されている地域はありませんが、亜熱帯の海洋環境が生み出す独自の地質遺産が豊富です。沖縄本島とその周辺の島々は、琉球石灰岩と呼ばれる新第三紀〜第四紀のサンゴ礁起源の石灰岩で広く覆われています。この琉球石灰岩は温暖な海でサンゴや有孔虫が堆積して形成されたもので、海面変動に伴う隆起によって陸上に露出しました。
万座毛(まんざもう)は琉球石灰岩が海食を受けて形成された断崖絶壁の景勝地で、象の鼻のような形状の岩体が有名です。玉泉洞(ぎょくせんどう)は琉球石灰岩に発達した鍾乳洞で、総延長約5kmのうち約890mが公開されており、約30万年かけて形成された鍾乳石や石筍が美しい地下景観を見せています。辺戸岬(へどみさき)は沖縄本島最北端の岬で、隆起サンゴ礁の石灰岩が海食を受けた荒々しい海岸地形が特徴です。慶良間諸島や宮古島・石垣島の世界有数のサンゴ礁は、現在進行形の生物地質学的プロセスとして、将来的なジオパーク構想の有力候補です。
九州・沖縄地方のジオパークを訪れる際のアクセスガイド
九州・沖縄地方の7つのジオパークは九州全域に分布しており、効率的な巡り方を計画することが重要です。
主要ジオパークへのアクセス
- 阿蘇ジオパーク:熊本空港から自動車約1時間、JR阿蘇駅からバスで草千里まで約40分。九州新幹線の熊本駅からJR豊肥本線で阿蘇駅まで約1時間30分。
- 島原半島ジオパーク:長崎空港からバス・レンタカーで約1時間30分。熊本港からフェリーで島原外港まで約30分(九州内周遊に便利)。
- 霧島ジオパーク:鹿児島空港から自動車約40分。JR国分駅・JR霧島神宮駅が最寄り。九州新幹線の鹿児島中央駅から在来線で約1時間。
- 天草ジオパーク:熊本市内から自動車約2時間30分(天草五橋経由)。御所浦島へは本渡港・棚底港から船舶約50分。
- おおいた姫島ジオパーク:伊美港(国東半島)から船舶約20分。大分空港から伊美港まで自動車約1時間。
- おおいた豊後大野ジオパーク:JR緒方駅から自動車約10分。大分市内から自動車約1時間。
- 三島村・鬼界カルデラジオパーク:鹿児島港から村営フェリー「みしま」で硫黄島まで約4時間(週3〜4便)。離島のため余裕を持った日程が必要。
九州ジオパーク周遊プラン
- 阿蘇・島原半島の2つのユネスコ世界ジオパークを中心に、熊本港〜島原港フェリーを活用して2〜3日で巡るルートがおすすめ。
- 霧島ジオパーク + 鹿児島(桜島)で1〜2日、天草ジオパークで1〜2日を加えると、九州の主要ジオパークを5〜6日で周遊可能。
- 三島村・鬼界カルデラは離島のため船便の運航スケジュールに注意。最低2泊3日の行程を推奨。
訪問の注意点
- 火山活動に関する注意:阿蘇中岳・新燃岳・硫黄山・硫黄島など、活発な火山が多い。気象庁の「噴火警戒レベル」を事前確認し、立入規制区域には絶対に入らないこと。
- 離島アクセス:姫島・御所浦・三島村は船便の欠航リスクあり(特に冬季の強風・台風シーズン)。余裕ある日程で計画を。
- 各ジオパークでは認定ジオガイドによるガイドツアーを実施。事前予約制が多いため、公式サイトからの事前申込がおすすめ。

