[2022年開催(2021年映画作品対象)]第94回アカデミー賞(オスカー賞)受賞映画作品(ノミネート含む) まとめ・一覧 / List of Academy Awards(The Oscars) Nominees 〜アメリカ合衆国の優れた映画と関係者が毎年部門別に表彰されるAMPAS主催の映画賞〜
アカデミー賞(Academy Awards)とは、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences、略称AMPAS)が主催する、アメリカ合衆国を代表する映画賞です。アメリカの映画産業における健全な発展と、映画芸術・科学技術の品質向上を目的として、毎年キャスト・スタッフなどの映画関係者を部門別に表彰し、その功績を讃えています。
受賞者には賞金は授与されませんが、公式名称「Academy Award of Merit」として知られる金色のオスカー像(Oscar statuette)が贈られることから、世界的に「オスカー賞(The Oscars)」の愛称で親しまれています。
アカデミー賞の歴史は、世界三大映画祭として知られるカンヌ国際映画祭(1946年〜)、ベルリン国際映画祭(1951年〜)、ヴェネツィア国際映画祭(1932年〜)よりも古く、第1回の授賞式は1929年5月16日にハリウッドのルーズベルトホテルで開催されました。以来、世界中の映画ファンや業界関係者が注目する、映画界最大の祭典として位置づけられています。
アカデミー賞のノミネートおよび受賞結果は世界各国で大きく報道され、対象映画の興行成績や配信視聴数に多大な影響を与えます。ノミネートだけでも作品の認知度は飛躍的に高まり、受賞作品はその年を代表する映画として長く記憶されることになります。
選考は、映画界で活躍するプロデューサー、監督、脚本家、俳優、撮影監督、編集者、音響技術者など、各専門分野のプロフェッショナルで構成されるアカデミー会員の投票によって行われます。会員数は約10,000人を超え、その厳正な審査プロセスにより選ばれた作品は、映画史における重要な作品として高い評価を受けています。
第94回アカデミー賞(2022年開催)の概要
本記事では、2022年3月27日(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアター(Dolby Theatre)で開催された第94回アカデミー賞授賞式の全部門ノミネート作品および受賞結果を一覧で紹介します。対象となるのは2021年に公開された映画作品です。司会はレジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ウォンダ・サイクスの3人が務めました。
第94回アカデミー賞では、聴覚障害者の家族を描いたApple TV+作品『CODA コーダ 愛の歌』が作品賞を受賞し、ストリーミング配信映画として史上初の作品賞受賞という歴史的な節目を刻みました。同作はほかに助演男優賞(トロイ・コッツァー)と脚色賞(シアン・ヘダー)を獲得し、3部門を制覇しています。
技術部門では『DUNE/デューン 砂の惑星』が撮影賞・作曲賞・音響賞・編集賞・美術賞・視覚効果賞の計6部門を受賞し、今回最多受賞作品となりました。日本映画『ドライブ・マイ・カー』は国際長編映画賞を受賞し、濱口竜介監督の卓越した演出力が国際的に高く評価されました。また、授賞式中にウィル・スミスがプレゼンターのクリス・ロックを平手打ちする事件が起き、世界的な報道を呼ぶこととなりました。
第94回アカデミー賞 基本情報
- 開催日:2022年3月27日(現地時間)
- 会場:ドルビー・シアター(Dolby Theatre)/アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス
- 対象作品:2021年1月1日〜2021年12月31日にアメリカで公開された映画
- 最多受賞:DUNE/デューン 砂の惑星(6部門)
- 最多ノミネート:パワー・オブ・ザ・ドッグ(12部門)
- 司会:レジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ウォンダ・サイクス
[2022年開催(2021年映画作品対象)]第94回アカデミー賞(オスカー賞)受賞映画作品(ノミネート含む) まとめ・一覧 / List of Academy Awards(The Oscars) Nominees 〜アメリカ合衆国の優れた映画と関係者が毎年部門別に表彰されるAMPAS主催の映画賞〜
作品賞 / Sakuhin Shou[Best Picture]
アカデミー賞の最高栄誉である作品賞は、その年最も優れた映画作品に贈られる最高部門です。プロデューサーが受賞者となり、映画全体の質・芸術性・社会的影響力が総合的に評価されます。第94回では、聴覚障害を持つ両親(CODA: Children of Deaf Adults)のもとに育った聴者の少女ルビーが歌の才能を開花させていく物語を描いた『コーダ あいのうた』が受賞しました。Apple TV+の配信作品としてストリーミングサービス史上初めて作品賞を制覇した歴史的な受賞であり、映画産業におけるOTTプラットフォームの地位を決定的に確立する象徴的な出来事となりました。同作は2014年のフランス映画『エール!』のリメイクで、聴覚障害者俳優を積極的にキャスティングしたことでも注目を集めました。
| 受賞 Winner |
コーダ あいのうた |
| ノミネート Nominees |
ベルファスト[Belfast] ドント・ルック・アップ[Don't Look Up] ドライブ・マイ・カー[Drive My Car] DUNE/デューン 砂の惑星 ドリームプラン[King Richard] リコリス・ピザ ナイトメア・アリー[Nightmare Alley] パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ウエスト・サイド・ストーリー |
主演男優賞 / Shuen Danyuh Shou[Best Actor]
主演男優賞は、その年最も卓越した演技を見せた主演俳優に贈られます。ドラマから伝記物まで幅広いジャンルが対象となり、役への没入度・表現力・感情の深みが厳正に審査されます。第94回では、テニス界のスター姉妹ビーナス&セリーナ・ウィリアムズを育てた父親リチャード・ウィリアムズを演じたウィル・スミスが、キャリア初のアカデミー主演男優賞を受賞しました。強靭な意志と家族への深い愛情を体現した力強い演技が高く評価されましたが、授賞式中に起きたプレゼンターへの暴力事件により、その後受賞者の行動が世界的な議論を呼ぶこととなりました。
| 受賞 Winner |
ドリームプラン[King Richard] ⇒ ウィル・スミス[Will Smith] |
| ノミネート Nominees |
愛すべき夫妻の秘密 ⇒ ハビエル・バルデム パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ ベネディクト・カンバーバッチ[Benedict Cumberbatch] tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン! ⇒ アンドリュー・ガーフィールド[Andrew Garfield] マクベス ⇒ デンゼル・ワシントン[Denzel Washington] |
主演女優賞 / Shuen Joyuh Shou[Best Actress]
主演女優賞は、その年最も優れた演技を見せた主演女優に贈られます。第94回では、実在したアメリカのキリスト教テレビ伝道師タミー・フェイ・バッカーを演じたジェシカ・チャステインが受賞しました。チャステインはキャリア初のアカデミー賞となるこの受賞で、精巧な特殊メイクを纏いながらタミー・フェイの波乱に富んだ半生を細部まで丁寧に体現しました。純粋さとスキャンダルが交錯する複雑なキャラクターを説得力豊かに演じ切ったことが審査員に高く評価され、クリステン・スチュワートやペネロペ・クルスら強力な候補との接戦を制しての受賞となりました。
| 受賞 Winner |
タミー・フェイの瞳[The Eyes of Tammy Faye] ⇒ ジェシカ・チャステイン |
| ノミネート Nominees |
ロスト・ドーター ⇒ オリヴィア・コールマン[Olivia Colman] パラレル・マザーズ ⇒ ペネロペ・クルス[Penélope Cruz] 愛すべき夫妻の秘密 ⇒ ニコール・キッドマン[Nicole Kidman] スペンサー ダイアナの決意 ⇒ クリステン・スチュワート |
助演男優賞 / Joen Danyuh Shou[Best Supporting Actor]
助演男優賞は、映画において助演として傑出した演技を見せた男優に授与されます。第94回では、聴覚障害者家族の物語を描いた『コーダ あいのうた』で、CODAの娘ルビーを持つ聾者の父フランクを演じたトロイ・コッツァーが受賞しました。コッツァーはアメリカの聾の俳優であり、男優として聴覚障害を持つ俳優がアカデミー賞の演技部門を受賞したのは史上初のことです。授賞スピーチを手話で行った姿は世界中の視聴者の心を深く打ち、聴覚障害者コミュニティにとっても映画界の多様性推進における大きな前進として歴史に刻まれる受賞となりました。
| 受賞 Winner |
コーダ あいのうた ⇒ トロイ・コッツァー[Troy Kotsur] |
| ノミネート Nominees |
ベルファスト[Belfast] ⇒ キアラン・ハインズ パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ ジェシー・プレモンス 愛すべき夫妻の秘密 ⇒ J・K・シモンズ パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ コディ・スミット=マクフィー |
助演女優賞 / Joen Joyuh Shou[Best Supporting Actress]
助演女優賞は、助演として最も印象的な演技を残した女優に贈られます。第94回では、スティーヴン・スピルバーグ監督によるブロードウェイミュージカルの名作リメイク『ウエスト・サイド・ストーリー』でアニタ役を演じたアリアナ・デボーズが受賞しました。デボーズはアフロラテン系のクィア女性俳優として、アカデミー賞演技部門で史上初めて公開的にLGBTQ+であることを表明した受賞者となりました。エネルギーあふれるダンスと力強い歌唱力を高次元で融合させた圧巻のパフォーマンスは映画史に残る名演として語り継がれており、ジュディ・デンチやキルステン・ダンストらを抑えての受賞となりました。
| 受賞 Winner |
ウエスト・サイド・ストーリー ⇒ アリアナ・デボーズ[Ariana DeBose] |
| ノミネート Nominees |
ロスト・ドーター ⇒ ジェシー・バックリー ベルファスト[Belfast] ⇒ ジュディ・デンチ パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ キルステン・ダンスト ドリームプラン[King Richard] ⇒ アーンジャニュー・エリス |
監督賞 / Kantoku Shou[Best Director]
監督賞は、映画全体の演出・ビジョンにおいて最も優れた功績を残した監督に贈られます。キャストの演技指導からカメラワーク・音楽・編集の統括まで、映画を一つの芸術作品として完成させる創造的リーダーシップが評価されます。第94回では、ニュージーランド出身の女性監督ジェーン・カンピオンが『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で受賞しました。カンピオンは『ピアノ・レッスン』(1993年)でパルム・ドールを受賞したことでも知られる巨匠であり、女性監督としてアカデミー監督賞を受賞したのは史上2人目の快挙でした(1人目はカスリン・ビグロー、2010年)。最多12部門ノミネートながら監督賞のみの受賞となった同作は、19世紀末アメリカの牧場を舞台に人間の内なる暴力性と脆弱さを鋭く描き出した傑作です。
| 受賞 Winner |
パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ ジェーン・カンピオン[Jane Campion] |
| ノミネート Nominees |
ベルファスト[Belfast] ⇒ ケネス・ブラナー[Kenneth Branagh] ドライブ・マイ・カー[Drive My Car] ⇒ 濱口竜介[Ryûsuke Hamaguchi] リコリス・ピザ ⇒ ポール・トーマス・アンダーソン[Paul Thomas Anderson] ウエスト・サイド・ストーリー ⇒ スティーヴン・スピルバーグ[Steven Spielberg] |
脚本賞 / Kyakuhon Shou[Best Original Screenplay]
脚本賞(オリジナル脚本賞)は、映画のために書き下ろされたオリジナルの脚本に対して贈られます。既存の原作に依存せず、ゼロから生み出された物語の独創性・構成力・対話の質・テーマの深みが評価されます。第94回では、ケネス・ブラナー監督が自身の幼少期を過ごした北アイルランドの都市ベルファストを舞台に、宗教的対立(プロテスタントとカトリック)が激化する1969年の激動の時代を9歳の少年の目線で描いた自伝的作品『ベルファスト』が受賞しました。白黒映像の詩的な美しさと家族の絆を温かく描いた脚本は、普遍的な「故郷」への愛と「旅立ち」のテーマを丁寧に昇華し、世界中の批評家から絶賛されました。
| 受賞 Winner |
ベルファスト[Belfast] ⇒ ケネス・ブラナー[Kenneth Branagh] |
| ノミネート Nominees |
ドント・ルック・アップ[Don't Look Up] ⇒ アダム・マッケイ、デヴィッド・シロタ ドリームプラン[King Richard] ⇒ ザック・ベイリン リコリス・ピザ ⇒ ポール・トーマス・アンダーソン[Paul Thomas Anderson] わたしは最悪。[The Worst Person in the World] ⇒ エスキル・フォクト、ヨアキム・トリアー[Joachim Trier] |
脚色賞 / Kyakushoku Shou[Best Adapted Screenplay]
脚色賞は、小説・ノンフィクション・舞台劇・既存映画などの原作を基に書かれた脚本に対して贈られます。原作の魅力を活かしながら映画という媒体に適した形で再構築し、新たな物語的価値を生み出す力量が求められます。第94回では、2014年のフランス映画『エール!』を原作に、聴覚障害者家族の中で育ったCODA(ろう者の両親を持つ聞こえる子ども)の物語をアメリカの漁村を舞台に描き直したシアン・ヘダーの脚本が受賞しました。原作の感動的な核を忠実に保ちながらも聴覚障害者俳優を積極的に起用した真摯なキャスティングと相まって、より現実感のある深みある作品として生まれ変わらせた脚色の完成度が高く評価されました。
| 受賞 Winner |
コーダ あいのうた ⇒ シアン・ヘダー |
| ノミネート Nominees |
ドライブ・マイ・カー[Drive My Car] ⇒ 濱口竜介[Ryûsuke Hamaguchi]、大江崇允 DUNE/デューン 砂の惑星 ⇒ ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス ロスト・ドーター ⇒ マギー・ギレンホール パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ ジェーン・カンピオン[Jane Campion] |
国際長編映画賞 / Kokusai Chouhen Eiga Shou[Best International Feature Film]
国際長編映画賞(旧称:外国語映画賞)は、英語以外の言語で主に制作された映画に贈られる部門です。各国から1作品が代表として選出・申請され、アカデミー会員の審査を経てノミネート5作品が選ばれます。第94回では、日本の濱口竜介監督が村上春樹の短編集『女のいない男たち』を原作に制作した179分の長編作『ドライブ・マイ・カー』が受賞しました。緊張感を途切れさせない演出力と登場人物の内面を深く掘り下げた脚本が国際的に高く評価されており、日本映画の国際長編映画賞受賞は2009年の『おくりびと』(滝田洋二郎監督)以来13年ぶりでした。濱口監督はカンヌ国際映画祭での脚本賞受賞もあわせ、2021〜2022年シーズンを席巻した最も注目すべき映画監督の一人として世界に名を轟かせました。
| 受賞 Winner |
ドライブ・マイ・カー[Drive My Car](日本[Japan]) – 日本語[Japanese] ⇒ 濱口竜介[Ryûsuke Hamaguchi] |
| ノミネート Nominees |
FLEE フリー[Flee](デンマーク[Denmark]) – ダリー語、デンマーク語[Dari, Danish] ⇒ ヨナス・ポヘル・ラスムッセン[Jonas Poher Rasmussen] The Hand of God[The Hand of God](イタリア[Italy]) – イタリア語[Italian] ⇒ パオロ・ソレンティーノ[Paolo Sorrentino] ブータン 山の教室[Lunana: A Yak in the Classroom](ブータン[Bhutan]) – ゾンカ語[Dzongkha] ⇒ パオ・チョニン・ドルジ[Pawo Choyning Dorji] わたしは最悪。[The Worst Person in the World](ノルウェー[Norway]) – ノルウェー語[Norwegian] ⇒ ヨアキム・トリアー[Joachim Trier] |
撮影賞 / Satsuei Shou[Best Cinematography]
撮影賞は、映画の映像美を決定する撮影監督(シネマトグラファー)の技術と芸術性を讃える賞です。光の使い方、カメラワーク、色彩設計など、映画の視覚的表現全体を評価します。第94回では、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の壮大なビジョンを映像として具現化した『DUNE/デューン 砂の惑星』のグレイグ・フレイザーが受賞しました。砂漠の世界を圧倒的スケールで映し出した映像は、多くの映画ファンの記憶に刻まれています。
| 受賞 Winner |
DUNE/デューン 砂の惑星 – グレイグ・フレイザー |
| ノミネート Nominees |
ナイトメア・アリー[Nightmare Alley] – ダン・ローストセン パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] – アリ・ウェグナー マクベス – ブリュノ・デルボネル ウエスト・サイド・ストーリー – ヤヌス・カミンスキー |
作曲賞 / Sakkyoku Shou[Best Original Score]
作曲賞は、映画のために書き下ろされたオリジナルスコアに贈られます。映像と音楽が一体となって観客に感情を伝え、作品の世界観を深く確立するための音楽的貢献が評価されます。第94回では、映画音楽の巨匠ハンス・ジマーが宇宙叙事詩『DUNE/デューン 砂の惑星』のために創り上げた前衛的なスコアが受賞しました。アフリカや中東の民族楽器と独自の音響技法を大胆に組み合わせた異色のサウンドデザインは、砂漠の惑星アラキスの神秘的かつ壮大な世界観を音で完璧に体現しており、映画全体の没入感を飛躍的に高める重要な要素となっています。ジマーにとってはこれが2度目のアカデミー賞受賞(1度目は1995年の『ライオン・キング』)となりました。
| 受賞 Winner |
DUNE/デューン 砂の惑星 ⇒ ハンス・ジマー |
| ノミネート Nominees |
ドント・ルック・アップ[Don't Look Up] ⇒ ニコラス・ブリテル ミラベルと魔法だらけの家[Encanto] ⇒ ジャーメイン・フランコ パラレル・マザーズ ⇒ アルベルト・イグレシアス パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ ジョニー・グリーンウッド |
歌曲賞 / Kashou Shou[Best Original Song]
歌曲賞は、映画のために書き下ろされたオリジナル楽曲に贈られます。映画と楽曲が不可分な形で一体化していることが求められ、歌詞・メロディ・プロダクションが映画の文脈の中で総合的に評価されます。第94回では、ジェームズ・ボンドシリーズ第25作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌「No Time to Die」が受賞しました。若き天才シンガーソングライターのビリー・アイリッシュが兄フィニアス・オコンネルと共同で作詞・作曲した同曲は、ボンド映画の伝統的な主題歌スタイルと現代的なポップサウンドを見事に融合させた完成度の高い楽曲です。ビリー・アイリッシュはこの受賞でアカデミー賞歌曲賞を受賞した最年少アーティストの一人となり、ビヨンセやリン=マヌエル・ミランダらを抑えての栄冠となりました。
| 受賞 Winner |
「No Time to Die」 – 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ[No Time to Die] ⇒ 作詞・作曲: ビリー・アイリッシュ[Billie Eilish]、フィニアス・オコンネル[Finneas O'Connell] |
| ノミネート Nominees |
「Be Alive」 – ドリームプラン[King Richard] ⇒ 作詞・作曲: ビヨンセ[Beyoncé] 「Dos Oruguitas」 – ミラベルと魔法だらけの家[Encanto] ⇒ 作詞・作曲: リン=マヌエル・ミランダ[Lin-Manuel Miranda] 「Down to Joy」 – ベルファスト[Belfast] ⇒ 作詞・作曲: ヴァン・モリソン[Van Morrison] 「Somehow You Do」 – FOUR GOOD DAYS[Four Good Days] ⇒ 作詞・作曲: ダイアン・ウォーレン[Diane Warren] |
美術賞 / Bijutsu Shou[Best Production Design]
美術賞(プロダクションデザイン賞)は、セットデザインと装飾を通じて映画の世界観を構築するプロダクションデザイナーおよびセットデコレーターを讃える賞です。架空の世界や過去の時代を視覚的に再現する創造力が問われます。第94回では『DUNE/デューン 砂の惑星』のパトリス・ヴァーメットが受賞し、砂漠の惑星アラキスの壮大な世界観を見事に構築した功績が評価されました。
| 受賞 Winner |
DUNE/デューン 砂の惑星 – パトリス・ヴァーメット |
| ノミネート Nominees |
ナイトメア・アリー[Nightmare Alley] – タマラ・デヴェレル パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] – グラント・メイジャー マクベス – シュテファン・デシャント ウエスト・サイド・ストーリー – アダム・ストックハウゼン |
衣装デザイン賞 / Ishou Design Shou[Best Costume Design]
衣装デザイン賞は、登場人物の個性・時代背景・社会的立場を衣装で表現するコスチュームデザイナーを讃える賞です。衣装は演技と密接に結びつき、キャラクター造形の重要な一部を担います。第94回では、ディズニーの悪役クルエラ・ド・ヴィルを独創的なファッションで体現した映画『クルエラ』のジェニー・ビーヴァンが受賞しました。60〜70年代ロンドンのパンクカルチャーを反映した大胆なデザインが高く評価されています。
| 受賞 Winner |
クルエラ ⇒ ジェニー・ビーヴァン |
| ノミネート Nominees |
シラノ ⇒ マッシモ・カンティーニ・パリーニ、ジャクリーン・デュラン[Jacqueline Durran] DUNE/デューン 砂の惑星 ⇒ ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン ナイトメア・アリー[Nightmare Alley] ⇒ ルイス・セケイラ ウエスト・サイド・ストーリー ⇒ ポール・タゼウェル |
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 / Makeup and Hairstyling Shou[Best Makeup and Hairstyling]
メイクアップ&ヘアスタイリング賞は、俳優の外見を役柄や時代に合わせて変容させるメイクアップアーティストとヘアスタイリストを讃える賞です。特殊メイクによる年齢変化の表現や、実在する人物の再現など、高度な技術が求められます。第94回では、実在したテレビ伝道師タミー・フェイ・バッカーを演じたジェシカ・チャステインの変身を支えた『タミー・フェイの瞳』のチームが受賞しました。
| 受賞 Winner |
タミー・フェイの瞳[The Eyes of Tammy Faye] |
| ノミネート Nominees |
星の王子ニューヨークへ行く2 クルエラ DUNE/デューン 砂の惑星 ハウス・オブ・グッチ[House of Gucci] |
視覚効果賞 / Shikaku Kouka Shou[Best Visual Effects]
視覚効果賞(VFX賞)は、デジタル技術や合成技術を駆使して現実には存在しない映像表現を実現するビジュアルエフェクツチームを讃える賞です。実写では撮影困難なシーンをリアルかつ説得力のある映像として仕上げる高い技術力が求められます。第94回では、巨大なサンドワームや荒涼たる砂漠の描写が圧巻の『DUNE/デューン 砂の惑星』のポール・ランバートらが受賞しました。
| 受賞 Winner |
DUNE/デューン 砂の惑星 ⇒ ポール・ランバート |
| ノミネート Nominees |
フリー・ガイ 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ[No Time to Die] ⇒ クリス・コーボールド シャン・チー/テン・リングスの伝説 ⇒ クリストファー・タウンゼント スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム |
音響賞 / Onkyou Shou[Best Sound]
音響賞は、映画における音響デザイン・録音・ミキシングの質を讃える賞です。2020年(第93回)から従来の「録音賞」と「音響編集賞」の2部門が統合され、1つの「音響賞」となりました。台詞の聴き取りやすさ、音楽との調和、効果音の存在感など、映画全体の音の完成度を総合的に評価します。第94回では、砂漠の風や巨大生物の咆哮など没入感あふれる音響設計が評価された『DUNE/デューン 砂の惑星』が受賞しました。
| 受賞 Winner |
DUNE/デューン 砂の惑星 |
| ノミネート Nominees |
ベルファスト[Belfast] 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ[No Time to Die] パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ウエスト・サイド・ストーリー |
編集賞 / Henshuh Shou[Best Film Editing]
編集賞は、撮影された映像を適切に選別・配置してストーリーのリズムとテンポを生み出す映像編集者を讃える賞です。「映画は編集室で完成する」とも言われるように、編集の質は作品の出来栄えを大きく左右します。第94回では、広大な宇宙叙事詩を緊張感ある2時間半に凝縮させた『DUNE/デューン 砂の惑星』のジョー・ウォーカーが受賞しました。
| 受賞 Winner |
DUNE/デューン 砂の惑星 ⇒ ジョー・ウォーカー |
| ノミネート Nominees |
ドント・ルック・アップ[Don't Look Up] ⇒ ハンク・コーウィン ドリームプラン[King Richard] ⇒ パメラ・マーティン パワー・オブ・ザ・ドッグ[The Power of the Dog] ⇒ ピーター・シベラス tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン! ⇒ マイロン・カースタイン、アンドリュー・ワイスブラム |
ドキュメンタリー長編賞 / Chouhen Documentary Eiga Shou[Best Documentary Feature Film]
長編ドキュメンタリー映画賞は、実在の出来事・人物・社会現象を題材とした長編ドキュメンタリー映画に贈られます。事実に基づく映像作品としての完成度・社会的意義・映像表現の革新性などが評価されます。第94回では、1969年にニューヨークのハーレムで開催されたアフリカン・アメリカン文化の祭典「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」の秘蔵映像をもとに制作された『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』が受賞しました。スティービー・ワンダー、B.B.キング、グラディス・ナイトらが出演した歴史的ライブの記録が50年以上封印されていたという事実、そして当時の公民権運動との深いつながりを鮮明に描いた本作は、DJとして知られるクエストラヴの映画監督デビュー作として話題を集めました。
| 受賞 Winner |
サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時) ⇒ アミール・“クエストラヴ”・トンプソン、ジョセフ・パテル、ロバート・フィヴォレント、デヴィッド・ダイナースタイン |
| ノミネート Nominees |
ASCENSION ATTICA ⇒ スタンリー・ネルソン FLEE フリー[Flee] ⇒ ヨナス・ポヘール・ラスムセン、モニカ・ヘルストレム、シーネ・ビュレ・ソーレンセン、シャルロット・ドゥ・ラ・グルネリ 燃えあがる女性記者たち ⇒ リントゥ・トーマス、スシュミト・ゴーシュ |
ドキュメンタリー短編賞 / Tanpen Documentary Eiga Shou[Best Documentary Short Subject]
ドキュメンタリー短編賞は、40分以内の短編ドキュメンタリー映画に贈られる賞です。社会問題・人物・文化などを題材に、短い尺の中でインパクトある真実を伝える作品が評価されます。第94回では、女性バスケットボール選手ルシア・ハリスの生涯を追った『THE QUEEN OF BASKETBALL』が受賞しました。
| 受賞 Winner |
THE QUEEN OF BASKETBALL |
| ノミネート Nominees |
オーディブル:鼓動を響かせて ⇒ マシュー・オジェンズ、ジェフ・マクリーン 私の帰る場所 ⇒ ペドロ・コス、ジョン・シェンク ベナジルに捧げる3つの歌 ⇒ エリザベス・ミルザエイ、グリスタン・ミルザエイ WHEN WE WERE BULLIES |
アニメーション賞 / Chouhen Anime Eiga Shou[Best Animated Feature Film]
長編アニメ映画賞は、その年に公開された最も優れた長編アニメーション映画に贈られます。物語の質・映像技術・音楽・キャラクター造形など、アニメーション映画としての総合的な完成度が評価されます。第94回では、ディズニーがコロンビアのラテン系文化とマジックリアリズムを題材に制作した『ミラベルと魔法だらけの家(Encanto)』が受賞しました。魔法の力を持つ一家の中で唯一魔法を持たない少女ミラベルを主人公に、多文化主義・家族の絆・自己肯定感というテーマを鮮やかに描いた本作は、ブロードウェイの鬼才リン=マヌエル・ミランダが手がけた楽曲「We Don't Talk About Bruno」が映画公開後に世界的な大ヒットを記録し、ディズニー映画史上屈指の人気曲の一つとなったことでも広く知られています。
| 受賞 Winner |
ミラベルと魔法だらけの家[Encanto] |
| ノミネート Nominees |
FLEE フリー[Flee] あの夏のルカ[Luca] ミッチェル家とマシンの反乱[The Mitchells vs. the Machines] ラーヤと龍の王国[Raya and the Last Dragon] |
短編実写賞 / Tanpen Eiga Shou[Best Live Action Short Film]
短編実写映画賞は、実写短編映画(通常40分以内)に贈られる賞です。若手映像作家の登竜門ともなっており、限られた時間の中で深いテーマを表現する力量が問われます。第94回では、イギリスにおけるイスラム系移民への差別と帰属意識を詩的に描いた『THE LONG GOODBYE』(主演・製作:リズ・アーメッド)が受賞しました。
| 受賞 Winner |
THE LONG GOODBYE[The Long Goodbye] ⇒ リズ・アーメッド |
| ノミネート Nominees |
ALA KACHUU - TAKE AND RUN ⇒ マリア・ブレンデル THE DRESS[The Dress] ON MY MIND[On My Mind] ⇒ キム・マグヌッソン PLEASE HOLD[Please Hold] |
短編アニメ賞 / Tanpen Anime Shou[Best Animated Short Film]
短編アニメーション映画賞は、短編のアニメーション作品に贈られる賞です。手描きから3DCGまで様々な技法の作品が対象となり、独創的な映像表現と物語の力が評価されます。第94回では、バーで出会った二人が互いの孤独を超えていく様を描いたアニメーション『THE WINDSHIELD WIPER』が受賞しました。
| 受賞 Winner |
THE WINDSHIELD WIPER[The Windshield Wiper] |
| ノミネート Nominees |
AFFAIRS OF THE ART[Affairs of the Art] BESTIA[Bestia] ボクシングバレー ことりのロビン |
ジーン・ハーショルト友愛賞 / Jean Hersholt Humanitarian Award[Jean Hersholt Humanitarian Award]
ジーン・ハーショルト友愛賞は、映画業界の発展と人道的活動に卓越した貢献をした個人に贈られる特別賞です。デンマーク出身の俳優で医師役を多く演じたジーン・ハーショルト(1886〜1956)の名を冠し、1956年から授与されています。毎年授与されるとは限らず、アカデミー理事会が必要と認めた場合のみ選出されます。第94回(2022年)では、この賞の授与は行われませんでした。
名誉賞 / Meiyo Shou[Honorary Award]
名誉賞(オナラリー・アワード)は、映画芸術・科学・管理への卓越した貢献、または長年にわたる映画界への功績を称えてアカデミー理事会が選出する特別賞です。通常の投票プロセスによらず、アカデミーの裁量によって授与されます。第94回(2022年)の通常授賞式では名誉賞の授与は行われませんでした。なお、名誉賞は毎年11月に開催される「ガバナーズ・アワード」で授与されることも多く、2021年のガバナーズ・アワードではサミュエル・L・ジャクソン、エルンスト・ルビッチへの特別表彰が行われました。
第94回アカデミー賞(2022年)受賞結果まとめ
第94回アカデミー賞(2022年開催、2021年映画作品対象)は、映画界の多様性・変革・新たな可能性を象徴する授賞式として映画史に刻まれました。ストリーミング配信映画が史上初めて作品賞を制覇し、聴覚障害のある俳優が演技部門で初受賞し、日本映画が国際長編映画賞に輝き、技術部門では『DUNE』が6冠を達成するなど、様々な観点からエポックメイキングな結果となりました。また、授賞式中に起きたウィル・スミスによるプレゼンターへの暴力事件はアカデミーの対応と映画界の品位を問う議論を世界的に呼び起こし、映画の話題と並行して長く語られることになりました。
第94回アカデミー賞 部門別受賞結果一覧(全主要部門)
- 作品賞:コーダ あいのうた(CODA) ― Apple TV+作品として、ストリーミング配信映画が史上初めて作品賞を制覇
- 監督賞:ジェーン・カンピオン(パワー・オブ・ザ・ドッグ) ― ニュージーランド出身の女性監督として史上2人目の監督賞受賞
- 主演男優賞:ウィル・スミス(ドリームプラン) ― キャリア初のアカデミー主演男優賞。授賞式の事件でその後受賞取り消しが議論となる
- 主演女優賞:ジェシカ・チャスティン(タミー・フェイの瞳) ― 実在のテレビ伝道師を演じ、変身演技でキャリア初のオスカーを獲得
- 助演男優賞:トロイ・コッツァー(コーダ あいのうた) ― 聴覚障害のある俳優として史上初の演技部門受賞。手話によるスピーチが世界に感動を与えた
- 助演女優賞:アリアナ・デボーズ(ウエスト・サイド・ストーリー) ― アフロラテン系・クィア女性の俳優として史上初のアカデミー賞受賞
- 脚本賞(オリジナル):ケネス・ブラナー(ベルファスト) ― 自身の幼少期を描いた自伝的作品で脚本家としての才能も証明
- 脚色賞:シアン・ヘダー(コーダ あいのうた) ― 2014年のフランス映画『エール!』を原作に、聴覚障害者家族の物語を丁寧に脚色
- 国際長編映画賞:ドライブ・マイ・カー(日本) ― 濱口竜介監督が村上春樹の短編を原作に179分の傑作に仕上げ、日本映画として初の同賞受賞
- 長編アニメ映画賞:ミラベルと魔法だらけの家(Encanto) ― ディズニーがコロンビアのラテン文化を題材に制作。音楽もリン=マヌエル・ミランダが担当
- 作曲賞:ハンス・ジマー(DUNE/デューン 砂の惑星) ― 独創的な音響技法と民族音楽の融合で異世界を音楽で構築
- 歌曲賞:「No Time to Die」(007/ノー・タイム・トゥ・ダイ) ― ビリー・アイリッシュとフィニアス・オコンネルが作詞・作曲した主題歌が栄冠
- 撮影賞・視覚効果賞・音響賞・編集賞・美術賞:すべてDUNE/デューン 砂の惑星が受賞 ― 計6部門制覇で今回の最多受賞作品に
第94回アカデミー賞の歴史的意義と注目ポイント
第94回アカデミー賞で最も注目すべき点は、映画産業の構造変革を反映した受賞結果です。コロナ禍以降、配信映画の台頭は著しく、それまで「劇場公開を原則とする」とされてきたアカデミー賞のルールとの摩擦が生じていました。しかし『コーダ あいのうた』の作品賞受賞はその流れを決定的にし、映画鑑賞の多様化を公式に認める歴史的な瞬間となりました。
また、ノミネート最多(12部門)の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が監督賞のみの受賞に留まった一方で、技術部門では『DUNE』が圧倒的強さを見せたことも今回の特徴です。さらに障害を持つ俳優への演技部門の扉が開かれたことは、映画界における多様性推進の観点から大きな前進として評価されています。
日本映画界にとっても第94回は特別な回です。村上春樹原作の『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を受賞したことで、濱口竜介監督の名は世界に広く知られることになりました。同作はカンヌ国際映画祭での脚本賞受賞をはじめ、2021〜2022年にかけて世界各国の映画賞を総なめにし、近年の日本映画の中でも特筆すべき傑作として高い評価を確立しています。
第94回アカデミー賞のノミネート・受賞作品は、いずれも2021年の映画史を語る上で欠かすことのできない作品ばかりです。本記事で紹介したノミネート情報・受賞結果の一覧は、公式発表に基づく正確な情報を掲載しています。まだご覧になっていない作品がある場合は、ぜひこの機会に各作品の詳細をご確認いただき、映画鑑賞の参考にしていただければ幸いです。
第94回アカデミー賞に関するよくある質問
- 第94回アカデミー賞の授賞式はいつ開催されましたか?
- 2022年3月27日(現地時間)に、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスのドルビー・シアター(Dolby Theatre)で開催されました。
- 第94回アカデミー賞で最多受賞した映画は何ですか?
- 『DUNE/デューン 砂の惑星』が撮影賞・作曲賞・音響賞・編集賞・美術賞・視覚効果賞の計6部門を受賞し、今回の最多受賞作品となりました。
- 第94回アカデミー賞で最多ノミネートを受けた映画は何ですか?
- 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(ジェーン・カンピオン監督)が12部門でノミネートされ、最多ノミネート作品となりました。同作は最終的に監督賞のみの受賞に留まりました。
- ストリーミング映画が作品賞を受賞したのはなぜ歴史的なのですか?
- アカデミー賞は長らく劇場公開を重視してきた賞であり、Apple TV+という配信プラットフォーム発の『コーダ あいのうた』が作品賞を受賞したことは、映画の配信・視聴形態の多様化をアカデミー賞公式が認めた歴史的転換点とされています。

