岩手県の大学博物館 一覧・まとめ – 殆どが無料で混雑しない、貴重な展示物や体験がある穴場の博物館・美術館 / University Museums in Iwate 〜住所、地図、開場時間、入場料、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL〜
世界各地には魅力的な博物館が数多くありますが、有名な大規模施設では入館まで長時間並んだり、館内が混雑してゆっくり鑑賞できなかったりと、展示品の魅力を十分に堪能できないことも少なくありません。
その一方で、大学が設置・運営する大学博物館は、各大学の研究成果や専門分野の貴重な標本・資料が収蔵されており、その多くが入館無料で来館者も少ないため、一点一点の展示物をじっくりと鑑賞できる穴場スポットです。学術的価値の高い展示物に間近で触れられるのは、大学博物館ならではの大きな魅力と言えます。
今回は岩手県にある大学博物館を紹介します。岩手県には、明治時代に設立された盛岡高等農林学校の歴史を受け継ぐ岩手大学ミュージアムがあり、国の重要文化財に指定された建造物や、文豪宮沢賢治ゆかりの資料など、他では見ることのできない貴重な展示を楽しむことができます。
岩手県の大学博物館 一覧・まとめ – 殆どが無料で混雑しない、貴重な展示物や体験がある穴場の博物館・美術館 / University Museums in Iwate 〜住所、地図、開場時間、入場料、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL〜
岩手県は東北地方の北東部に位置し、北海道に次いで日本で2番目に広い面積を持つ県です。世界遺産の平泉をはじめ、豊かな自然と深い歴史文化に恵まれたこの地には、大学の教育・研究活動と結びついた魅力ある博物館施設があります。
岩手県の大学博物館の最大の特徴は、100年以上の歴史を持つ盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)の伝統を受け継いでいる点です。明治35年(1902年)に日本初の官立高等農林学校として設立されたこの学校では、ビタミンB1(オリザニン)を発見した鈴木梅太郎教授が教壇に立ち、宮沢賢治をはじめとする多くの人材を輩出しました。こうした歴史的・学術的遺産が、現在の大学博物館に受け継がれています。
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岩手大学ミュージアム / Iwate Daigaku Museum[Iwate University Museum]
岩手大学ミュージアムは、本館、農業教育資料館(国指定重要文化財)、植物園、獣医学科標本室、自然観察園からなる総合エコミュージアムです。岩手大学の前身である盛岡高等農林学校時代から蓄積された120年以上の教育・研究の歩みを体感できる、東北地方でも有数の大学博物館です。
見どころ・展示内容
【農業教育資料館(国指定重要文化財)】
1994年(平成6年)7月12日に国の重要文化財(建造物)に指定された、旧盛岡高等農林学校本館です。明治時代の洋風建築の美しさはもちろん、館内には盛岡高等農林学校創設以来の農学教育・研究に関する貴重な資料が展示されています。宮沢賢治が在学中に使用した資料の一部や、鈴木梅太郎教授に関する展示など、日本の近代教育史・科学史を知るうえで欠かせない施設です。2階のバルコニー付き大講堂からは、植物園越しに岩手山を望む美しい景色を楽しむことができます。入館料は大人140円、大学生・高校生100円、小中学生70円です。
【ミュージアム本館・図書館アザリアギャラリー】
本館はかつて盛岡高等農林学校の図書室として使われていた建物で、宮沢賢治も在学中に学んだ場所です。2003年にリニューアルされ、岩手大学の研究成果や収蔵資料を展示・公開する施設として活用されてきました。常設展示では、県内の縄文・奈良・平安時代の遺跡研究や盛岡藩の史料(人文社会科学部・教育学部)、北上川・リモートセンシング・鋳造に関する研究(理工学部)、家畜疾病や東北寒冷地農業に関する研究(農学部)など、岩手大学各学部の幅広い研究分野の成果を紹介しています。なお、本館は2023年8月より休館中のため、現在は岩手大学図書館1階のアザリアギャラリーにてミュージアム所蔵資料の常設展示と企画展示が行われています。
【植物園・自然観察園】
岩手大学キャンパス内にある植物園には、宮沢賢治が短歌に詠んだ樹木が数多く現存しています。四季折々の自然を楽しみながら散策でき、子どもの遊び場としても親しまれています。入園無料で気軽に訪れることができます。
【獣医学科標本室】
獣医学科が収集・保管してきた病理標本や寄生虫標本などが展示されています。獣医学教育の歴史と、動物の疾病に関する学術的に貴重な資料を間近で見学できる、専門性の高い施設です。入館無料です。
岩手大学ミュージアムが特におすすめな方
- 宮沢賢治ファン – 賢治が学んだキャンパスで、在学時の資料や賢治が愛した植物園を巡ることができます
- 歴史的建造物に興味がある方 – 明治時代の洋風建築である重要文化財の農業教育資料館は、建築としても一見の価値があります
- 自然科学・農学に関心がある方 – 日本初の官立高等農林学校の伝統を受け継ぐ、120年以上の農学教育の歴史に触れられます
- お子さま連れのご家族 – 植物園や自然観察園での散策を楽しみながら、博物館見学もでき、無料で学びの多い休日を過ごせます
施設情報
| 住所 Address |
岩手県盛岡市上田3丁目18-8 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開場時間 Opening hours |
10:00〜15:00(平日のみ。図書館休館日を除く) |
| 入場料 Admission fee |
無料(ミュージアム本館・獣医学科標本室・植物園・自然観察園) 農業教育資料館:大人140円、大学生・高校生100円、小中学生70円(団体20名以上は割引あり) |
| 定休日 Holiday |
11月上旬~5月上旬の土・日、年末年始(12月28日~1月4日) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR盛岡駅よりバス松園バスターミナル行き・桜台団地行き(約10分)「岩手大学前」下車(徒歩約5分) JR盛岡駅より徒歩約30分 |
| 駐車場 Parking Lot |
要問合せ |
| URL URL |
https://www.museum.iwate-u.ac.jp/ |
訪問時のポイント
- ミュージアム本館は2023年8月より休館中です。所蔵資料は岩手大学図書館1階アザリアギャラリーで常設展示・企画展示されています
- 農業教育資料館は有料(大人140円)ですが、重要文化財の建物と貴重な展示品は必見です
- 植物園・自然観察園は無料で散策できます。特に春から秋にかけての季節は緑が美しくおすすめです
- 平日のみの開館(10:00〜15:00)のため、訪問の際は曜日と時間にご注意ください
- 展示解説員による解説サービスがあります(平日のみ、事前申し込み制)
岩手県の大学博物館を訪れる際の観光情報
岩手大学ミュージアムがある盛岡市は、岩手県の県庁所在地であり、北上川・中津川・雫石川の3つの河川が流れる美しい城下町です。大学博物館の見学と合わせて、盛岡城跡公園(岩手公園)、岩手銀行赤レンガ館、盛岡八幡宮などの観光スポットも楽しむことができます。
また、盛岡はわんこそば・盛岡冷麺・盛岡じゃじゃ麺の「盛岡三大麺」でも知られるグルメの街です。大学博物館でゆっくりと学術的な展示を楽しんだ後に、地元の名物料理を味わうのもおすすめの過ごし方です。

