日本三大清流まとめ・一覧 / The Three Great Clear Streams of Japan 〜住所、地図、開場時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL〜

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日本では素晴らしい自然・建造物・文化の中から特に優れた三つを選び「日本三大◯◯」と称する習慣があります。その由来は諸説ありますが、古くから陰陽道において奇数が縁起の良い数とされてきたことや、「三」という数字が人間の心理的に物事の選択肢としてまとまりや安定感を与えやすいことから広く使われるようになったと言われています。

今回は、そんな「日本三大◯◯」の中から、透明度が高く美しい水質で知られる日本三大清流をご紹介します。四万十川・長良川・柿田川の三河川は、日本の豊かな自然環境を象徴する存在として国内外の多くの旅行者に親しまれており、環境省や地方自治体によっても厳重に保全されています。

日本三大清流とは

日本三大清流とは、四万十川(高知県)長良川(岐阜県)柿田川(静岡県)の三つの河川を指します。これらの川は、いずれも澄んだ水質と豊かな自然景観で知られ、環境保全の象徴的存在として長年にわたって大切に守られています。

清流としての評価基準には、水質の透明度、生物多様性の豊かさ、水量の安定性、周辺環境の保全状態などが挙げられます。日本三大清流はこれらの条件を高いレベルで満たしており、それぞれが国や地方公共団体による自然保護区や天然記念物の指定を受けています。四季折々の美しい景観は、写真家や自然愛好家のみならず、国内外の旅行者を魅了し続けています。

河川名 所在地 全長 主な特徴
四万十川 高知県 196km 日本最後の清流、沈下橋47本、豊富な川魚
長良川 岐阜県 166km 1300年の歴史を持つ鵜飼、世界農業遺産
柿田川 静岡県清水町 約1.2km 富士山伏流水の湧水、国内最短の一級河川

日本三大清流まとめ・一覧 / The Three Great Clear Streams of Japan

四万十川 / Shimanto Gawa[Shimanto River]

四万十川は、高知県の四万十市・四万十町・中土佐町などを流れる全長196kmの一級河川で、「日本最後の清流」とも称されています。源流は高知県の不入山(いらずやま)で、山間を縫いながら太平洋へと注ぎます。流域にほぼダムが存在しないため、自然のままの川の姿を色濃く残しているのが最大の特徴です。

四万十川の象徴である沈下橋(ちんかばし)は、増水時に水面下に沈むよう設計された欄干のない橋で、現在でも47本が現存しています。特に人気が高い岩間沈下橋・佐田沈下橋・勝間沈下橋などは、古くから地域の生活を支えてきた存在として多くの写真家や観光客を魅了しています。増水後に再び水面に現れる橋の姿は、自然と人間の共存を象徴するかのようです。

川には鮎・ウナギ・テナガエビ・スッポンなど多様な生物が生息しており、伝統的な漁法である柴漬け漁火振り漁が今も受け継がれています。火振り漁は夜間に松明で川面を照らしながら鮎を追い込む幻想的な漁法です。春〜夏はカヌーやSUP、夏は川遊び・川泳ぎ、秋には紅葉と川霧の幻想的な風景、冬は静寂の中で川の息吹を感じる散策と、四季を通じて様々な楽しみ方ができます。流域の道の駅「よって西土佐」では地元産の鮮魚や野菜を購入でき、「四万十川学遊館」では四万十川の生態系を学ぶことができます。

住所
Address
高知県
地図
Map
地図(Map)
開場時間
Opening hours
24時間
入場料
Admission fee
無料
定休日
Holiday
無休
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
土佐くろしお鉄道中村駅、JR須崎駅、JR・土佐くろしお鉄道窪川駅
駐車場
Parking Lot
周辺に有り
URL
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長良川 / Nagara Gawa[Nagara River]

長良川は、岐阜県を流れる全長166kmの一級河川で、木曽川・揖斐川とともに「木曽三川」の一つに数えられています。源流は岐阜県郡上市の大日ヶ岳(だいにちがたけ)で、清らかな水を湛えながら揖斐川と合流し伊勢湾へ注ぎます。古くから「清流」として親しまれ、流域には豊かな自然と歴史的・文化的な資産が息づいています。

長良川の最大の魅力は、1300年以上の歴史を持つ鵜飼(うかい)です。特に岐阜市で行われる「長良川鵜飼」は、宮内庁式部職である「宮内庁式部職鵜匠」による伝統的な漁法が今も受け継がれており、毎年5月11日から10月15日まで実施されています。漆黒の夜の川面に篝火(かがりび)が揺れ、鵜が水中へと潜る幻想的な光景は「日本の夏の原風景」ともいわれ、多くの国内外の観光客を魅了しています。鵜飼観覧船は事前予約制で、間近で鵜匠と鵜の連携を間近に楽しめます。

2015年には「清流長良川の鮎」として世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。これは、長良川固有の鮎生態系を中心に据えた伝統的な漁法・食文化・水利用・川との共生文化が世界的に高く評価されたものです。流域では鮎の塩焼きや鮎雑炊など郷土料理を提供する料亭や旅館が多く、旬の味覚を存分に楽しめます。郡上八幡・美濃など長良川沿いの歴史的な城下町の散策も合わせてお勧めです。

住所
Address
岐阜県
地図
Map
地図(Map)
開場時間
Opening hours
24時間
入場料
Admission fee
無料
定休日
Holiday
無休
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR岐阜駅・名鉄岐阜駅よりバス(約20分)「長良橋」下車(徒歩約5分)
駐車場
Parking Lot
周辺に有り
URL
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柿田川 / Kakita Gawa[Kakita River]

柿田川は、静岡県駿東郡清水町を流れる全長わずか約1.2kmの日本最短の一級河川ですが、富士山の伏流水を源とする国内屈指の湧水河川として知られています。毎秒約7トン(一日約100万トン)もの水が川底から湧き出しており、その水量と透明度は圧倒的です。水温は年間を通じて約15℃と安定しており、夏は冷涼で冬は温かく感じられることから、四季を問わず訪れる価値があります。

柿田川の水源は、富士山に降った雨や雪が数十年〜数百年という長い年月をかけて三島溶岩流の地下を通り抜け、川底から湧き出したものです。富士山の火山岩層によって自然にろ過されたこの水は、不純物が極めて少なく清澄です。この清らかな伏流水は、周辺住民の生活用水・農業用水としても活用されています。

柿田川公園では、エメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く湧水を間近で観察できます。公園内の第一展望台からは川の全景が、第二展望台からは「わき間」と呼ばれる湧水口を真上から覗き込む独特の体験ができます。砂礫の底から気泡のように噴き出す水の神秘的な青さは、初めて見る人を必ず驚かせます。

また、柿田川には国の天然記念物にも指定されている水中植物「ミシマバイカモ(三島梅花藻)」が自生しており、初夏(6月〜7月)には可憐な白い花を水中で咲かせます。このミシマバイカモは柿田川のような極めて清潔で水温が安定した環境にしか生育できない希少植物で、その存在自体が柿田川の水質の高さを証明しています。

住所
Address
静岡県駿東郡清水町伏見
地図
Map
地図(Map)
開場時間
Opening hours
24時間(柿田川公園は日の出から日没まで)
入場料
Admission fee
無料
定休日
Holiday
無休
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR三島駅よりバス(約10分)「柿田川湧水公園前」下車(徒歩約10分)
駐車場
Parking Lot
周辺に有り(柿田川公園に約50台分の無料駐車場あり)
URL
URL
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日本三大清流を訪れる際のポイント

日本三大清流はそれぞれ個性が大きく異なりますが、訪れる前に以下のポイントを把握しておくと、より充実した体験ができます。

ベストシーズン

  • 春(3月〜5月):新緑が芽吹き、桜・ツツジが彩りを添える季節。穏やかな気候で川沿いの散策に最適です。柿田川ではミシマバイカモが育ち始める時期でもあります。
  • 夏(6月〜8月):川遊び・カヌー・SUPなど水上アクティビティに最適なシーズン。長良川の鵜飼(5月11日〜10月15日)もこの時期が見頃。四万十川の火振り漁も楽しめます。
  • 秋(9月〜11月):紅葉が色づき、渓谷美が際立つ季節。特に四万十川上流部や長良川の峡谷は絶景です。川霧が立ちこめる早朝の幻想的な風景も見逃せません。
  • 冬(12月〜2月):観光客が少なく、静寂の中で清流本来の姿を堪能できます。柿田川は水温が安定しているため冬でも水中植物が茂り、年間を通じて美しい景観を楽しめます。

環境保全への配慮

これらの清流は、地域住民・自治体・NPO・ボランティアの継続的な努力によって美しい水質が維持されています。訪れる際は必ずゴミを持ち帰り、川への洗剤の流入や水質汚染につながる行為は避けましょう。動植物の採取・持ち込みも控えてください。特に柿田川では国の天然記念物が自生しているため、公園内のルールを必ず遵守してください。

周辺の観光スポット

  • 四万十川周辺:沈下橋巡り(岩間・佐田・勝間)、四万十川学遊館、道の駅とおわ・よって西土佐、足摺岬
  • 長良川周辺:岐阜城(金華山)、金華山ロープウェー、川原町の古い町並み(重要伝統的建造物群保存地区)、郡上八幡城、美濃和紙の里
  • 柿田川周辺:三嶋大社、伊豆の国パノラマパーク(富士山の絶景)、沼津港深海水族館、韮山反射炉(世界文化遺産)

よくある質問(FAQ)

Q. 日本三大清流はどこですか?
四万十川(高知県)、長良川(岐阜県)、柿田川(静岡県)の3つです。いずれも水質の透明度・生態系の豊かさ・自然環境の美しさが際立っています。
Q. 四万十川が「日本最後の清流」と呼ばれる理由は何ですか?
四万十川はほぼダムが存在しない自然のままの状態で保たれた珍しい一級河川です。工業化・開発が進む現代において、これほど自然の姿を残す大河川は稀であることから「日本最後の清流」と呼ばれています。
Q. 長良川の鵜飼はいつ見られますか?
岐阜市の長良川鵜飼は毎年5月11日から10月15日まで行われています(荒天・増水時は中止の場合あり)。観覧船は事前予約が必要で、岐阜市公式観光サイトから申し込み可能です。
Q. 柿田川は本当に日本最短の一級河川ですか?
全長約1.2kmと非常に短いながらも、毎秒約7トンという豊富な湧水量と国の天然記念物が生育する高い生態系の価値から一級河川に指定されており、日本最短の一級河川として知られています。
Q. 日本三大清流はどのようにアクセスしますか?
柿田川はJR三島駅からバスで約10分と最もアクセスしやすい場所にあります。長良川はJR岐阜駅からバスで約20分。四万十川は高知市から車で約2時間程度かかりますが、それだけに手つかずの自然が残されています。

まとめ

日本三大清流である四万十川・長良川・柿田川は、それぞれに異なる魅力と背景を持つ、日本が誇る清流の傑作です。196kmの大河をほぼ自然のまま残す四万十川の雄大さ、1300年の歴史を誇る鵜飼と世界農業遺産の文化的価値を持つ長良川の奥深さ、富士山の伏流水が毎秒約7トンも湧き出す神秘の柿田川。三者三様の魅力が、日本の清流文化の多様性を物語っています。

これらの清流は、地域住民・行政・市民団体の長年の保全活動によって守られてきた、日本の貴重な自然遺産です。訪れる際はそのことへの敬意を忘れず、次世代へと引き継いでいく一人の旅行者として、清流の美しさを五感で体感してみてください。