沖縄県の経済産業省指定「伝統的工芸品」一覧・まとめ – 職人の熟練した匠の技によって生み出される珠玉の手仕事 / Traditional Crafts of Okinawa ~伝統的工芸品が購入できるショップ・取扱店一覧~
一般的に日本で伝統的に日常生活用品として手工業により製造されてきたものが伝統的工芸品とされています。
その中でも特に伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づいて、下記の要件で経済産業大臣により指定されたものを「経済産業大臣指定伝統的工芸品」と呼びます。
- 主として日常生活の用に供されているもの
- 製造過程の主要部分が手工業的であるもの
- 伝統的技術または技法によって製造されるもの
- 伝統的に使用されてきた原材料を使用していること
- 一定の地域で産地形成されていること
今回は職人の熟練した匠の技によって生み出される珠玉の手仕事である「経済産業大臣指定伝統的工芸品」を日本全国・都道府県別に紹介します。
沖縄県は、かつて琉球王国として独自の文化圏を形成し、中国・東南アジア・日本本土との活発な交易を通じて、他の都道府県にはない独特の工芸文化を育んできました。亜熱帯の温暖な気候と豊かな自然に恵まれた沖縄では、芭蕉や苧麻(ちょま)といった植物繊維を活用した織物文化が特に発達し、経済産業大臣指定の伝統的工芸品は15品目にのぼります。これは全国の都道府県の中でも有数の多さです。
内訳は、織物が11品目(久米島紬、宮古上布、読谷山花織、読谷山ミンサー、琉球絣、首里織、与那国織、喜如嘉の芭蕉布、八重山ミンサー、八重山上布、知花花織、南風原花織)、染色品が1品目(琉球びんがた)、陶磁器が1品目(壺屋焼)、漆器が1品目(琉球漆器)となっています。琉球王朝時代には、これらの工芸品の多くが王府への貢納布や中国・日本への交易品として珍重され、高い品質と芸術性が求められました。現在もなお、職人たちが伝統の技を受け継ぎ、一つ一つ手作業で丹念に作り上げています。
以下では、沖縄県の経済産業大臣指定伝統的工芸品15品目それぞれについて、歴史的背景・技法の特徴・文化的意義を詳しくご紹介するとともに、各工芸品を購入できるショップ・取扱店の情報もあわせて掲載しています。
沖縄県の経済産業省指定「伝統的工芸品」一覧・まとめ – 職人の熟練した匠の技によって生み出される珠玉の手仕事 / Traditional Crafts of Okinawa ~伝統的工芸品が購入できるショップ・取扱店一覧~
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久米島紬 / Kumejima Tsumugi[Kumejima Tsumugi]
久米島紬(くめじまつむぎ)は、沖縄本島の西方約100kmに位置する久米島で約500年以上の歴史を持つ絹織物です。15世紀頃に中国から養蚕技術が伝わったことに始まり、その後、琉球王府への貢納布として発展しました。最大の特徴は、島に自生する植物や泥を用いた天然染料による染色技法です。車輪梅(テカチ)の煎汁で染めた糸を泥田に浸して発色させる「泥染め」は、久米島紬ならではの深みのある独特の色合いを生み出します。糸の紡ぎから染め、織りまでの全工程を一人の職人が手作業で行う一貫生産方式も大きな特徴であり、2004年には国の重要無形文化財にも指定されました。素朴でありながら気品ある風合いは、着物愛好家の間で高い評価を受けています。
| 登録年 Designated |
1975年2月17日 |
| 種類 Type |
織物 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
久米島紬 取扱店一覧 |
宮古上布 / Miyakojoubu[Miyakojoubu]
宮古上布(みやこじょうふ)は、宮古島で生産される日本を代表する上質な麻織物の一つです。苧麻(ちょま)の繊維を手績みした極めて細い糸を使い、緻密な絣(かすり)模様を織り上げる高度な技術が必要とされます。その歴史は16世紀に遡り、琉球王府時代には人頭税として貢納される布として織られていました。完成した布は藍染めの深い紺色に白い絣模様が映え、仕上げ工程では砧(きぬた)で丁寧に打つことで独特の光沢と滑らかな肌触りが生まれます。一反を織り上げるまでに数か月を要するほど手間のかかる工芸品であり、国の重要無形文化財にも指定されています。夏の着物地として最高級品の一つに数えられ、「東の越後上布、西の宮古上布」と称されるほどの名品です。
| 登録年 Designated |
1975年2月17日 |
| 種類 Type |
織物 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
宮古上布 取扱店一覧 |
読谷山花織 / Yomitanzanhanaori[Yomitanzanhanaori]
読谷山花織(よみたんざんはなおり)は、沖縄本島中部の読谷村に伝わる色鮮やかな紋織物です。その起源は14〜15世紀頃、琉球が東南アジア諸国との交易で栄えた大交易時代に遡るとされ、南方から伝わった浮き織り技法を独自に発展させたものと考えられています。琉球王朝時代には王府の御用布として珍重され、読谷山の按司(地方領主)への献上品としても用いられました。経糸に色糸を浮かせて模様を織り出す「花織」技法により、幾何学的で華やかな紋様が生まれます。一度は途絶えかけた技術ですが、1964年に地元の有志の手で復興され、現在では帯地や着尺のほか、小物類にも展開されています。
| 登録年 Designated |
1976年6月2日 |
| 種類 Type |
織物 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
読谷山花織 取扱店一覧 |
読谷山ミンサー / Yomitanzan Minsah[Yomitanzan Minsah]
読谷山ミンサー(よみたんざんみんさー)は、読谷村で織られる木綿素材の細帯(ミンサー帯)です。「ミンサー」という名称は「綿(ミン)で織られた幅の狭い(サー)帯」に由来するとされています。最大の特徴は、経畝(たてうね)のある地に絣模様を配した素朴で温かみのある風合いです。読谷山花織と同じく琉球王朝時代から続く織物で、木綿の手紡ぎ糸を使い、藍や植物染料で染めた糸を手織りで丁寧に織り上げます。普段着の帯として日常的に親しまれ、沖縄の暮らしに深く根ざした工芸品です。現在では帯のほか、バッグやテーブルセンターなどの生活雑貨にも幅広く活用され、その温もりある素朴な美しさが多くの人に愛されています。
| 登録年 Designated |
1976年6月2日 |
| 種類 Type |
織物 |
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読谷山ミンサー 取扱店一覧 |
琉球絣 / Ryukyukasuri[Ryukyukasuri]
琉球絣(りゅうきゅうかすり)は、沖縄本島南部を中心に生産される絣織物で、主に南風原町が産地として知られています。琉球の絣技法は、14〜15世紀に東南アジアから伝わったとされ、その後琉球独自の発展を遂げました。最大の特徴は、「御絵図帳(みえずちょう)」と呼ばれる琉球王府時代の図案集に由来する600種以上もの多彩な図柄です。トゥイグワー(鳥)、ビックー(亀甲)、ハナアーシー(花合わせ)など、沖縄の自然や生活をモチーフにした幾何学模様は、南国らしい明るさと軽やかさを感じさせます。絹糸や綿糸を用い、手括り・手織りによって一反一反丁寧に仕上げられ、夏の普段着や着尺として根強い人気を誇ります。
| 登録年 Designated |
1983年4月27日 |
| 種類 Type |
織物 |
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琉球絣 取扱店一覧 |
首里織 / Shuriori[Shuriori]
首里織(しゅりおり)は、琉球王国の都であった首里(現在の那覇市首里)で発展した格式高い織物の総称です。首里花織、首里道屯織(ロートン織)、首里花倉織、首里ミンサーなど多彩な織り技法が含まれ、その種類の豊富さは沖縄の織物の中でも際立っています。王府のお膝元として最高の技術と美意識が求められ、王族や士族の衣装として用いられてきた歴史があります。特に花倉織は琉球王府時代に王族の女性のみが着用を許された最高位の織物であり、経糸と緯糸の組み合わせによる繊細で格調高い紋様が特徴です。現在も首里の織り手たちが王朝文化の気品を受け継ぎ、着物や帯として制作を続けています。
| 登録年 Designated |
1983年4月27日 |
| 種類 Type |
織物 |
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首里織 取扱店一覧 |
与那国織 / Yonaguniori[Yonaguniori]
与那国織(よなぐにおり)は、日本最西端の島・与那国島で受け継がれてきた織物です。約500年の歴史を持つとされ、琉球王府時代には貢納布として織られていました。与那国織には、花織(ハナウィ)、シダディ(綾織)、ドゥタティ(板花織)、カガンヌブー(シダ模様の帯)など、島独自の多様な技法が含まれます。特にドゥタティは、花綜絖板を使って複雑な幾何学模様を織り出す技法で、与那国島でのみ伝承されている貴重な技術です。島に自生する植物から採取した天然染料による鮮やかな色彩と、南国の風土が育んだおおらかで力強い意匠が魅力です。離島という限られた環境の中で独自の発展を遂げた、沖縄の織物文化の多様性を象徴する工芸品といえます。
| 登録年 Designated |
1987年4月18日 |
| 種類 Type |
織物 |
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与那国織 取扱店一覧 |
喜如嘉の芭蕉布 / Kijoka no Bashoufu[Kijoka no Bashoufu]
喜如嘉の芭蕉布(きじょかのばしょうふ)は、沖縄本島北部・大宜味村喜如嘉で生産される、糸芭蕉の繊維を原料とした織物です。沖縄の芭蕉布の歴史は約600年以上に遡り、亜熱帯気候ならではの植物繊維を活かした衣料として琉球の人々の暮らしに欠かせないものでした。糸芭蕉の栽培から繊維の採取、糸づくり、染め、織りまで約40もの工程をすべて手作業で行い、一反を完成させるまでに膨大な手間と時間を要します。織り上がった布は軽くて通気性に優れ、独特のシャリ感と自然な光沢があり、高温多湿の沖縄の気候に最適な夏の衣料です。1974年には国の重要無形文化財に指定され、人間国宝の故・平良敏子氏によって技術の継承と後進の育成が進められてきました。沖縄の自然と人の手が生み出す至高の布として、国内外で高い評価を受けています。
| 登録年 Designated |
1988年6月9日 |
| 種類 Type |
織物 |
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喜如嘉の芭蕉布 取扱店一覧 |
八重山ミンサー / Yaeyama Minsah[Yaeyama Minsah]
八重山ミンサー(やえやまみんさー)は、石垣島や竹富島を中心とする八重山諸島で織られる木綿の細帯です。最大の特徴は、五つの絣と四つの絣を交互に配した意匠で、これには「いつ(五つ)の世(四つ)までも末永く」という想いが込められています。かつて八重山の女性が愛する男性に贈る求愛の証として織られた歴史があり、恋の織物としてのロマンチックな伝統を今に伝えています。藍色を基調とした落ち着いた色合いに、素朴で温かみのある絣模様が並ぶ姿は、八重山の穏やかな島の暮らしを映し出すようです。現在では伝統的な帯のほか、コースターやブックカバー、バッグなど現代の暮らしに馴染む多彩な製品にも展開され、沖縄土産としても広く親しまれています。
| 登録年 Designated |
1989年4月11日 |
| 種類 Type |
織物 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
八重山ミンサー 取扱店一覧 |
八重山上布 / Yaeyamajoufu[Yaeyamajoufu]
八重山上布(やえやまじょうふ)は、石垣島を中心とする八重山諸島で生産される苧麻(ちょま)を原料とした上質な麻織物です。約400年以上の歴史を持ち、琉球王府時代には貢納布として織られていました。最大の特徴は、白地に茶色の絣模様が映える清涼感あふれる外観です。紅露(クール)と呼ばれる八重山に自生する植物の根から採取した染料で絣糸を染め、海水に晒すことで独特の風合いを生み出す「海晒し」の工程は、八重山上布ならではの伝統技法です。軽くて通気性に優れ、洗うほどに風合いが増す特性から、夏の着物地として高い人気があります。素朴で涼やかな佇まいは、八重山の透明な海と青い空を思わせる、南国の夏にふさわしい上布です。
| 登録年 Designated |
1989年4月11日 |
| 種類 Type |
織物 |
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八重山上布 |
琉球びんがた / Ryukyu Bingata[Ryukyu Bingata]
琉球びんがた(りゅうきゅうびんがた)は、沖縄を代表する伝統的な染色技法であり、琉球王朝時代から約500年の歴史を持つ染色工芸品です。「びんがた」の語源は、「紅型」の字をあて、「紅(びん)」は色彩全般を、「型(がた)」は模様を意味するとされています。京友禅や加賀友禅と並ぶ日本三大染色の一つに数えられ、沖縄の強い日差しに映える鮮やかな色彩と、花鳥風月や波、雲などを大胆にデザインした独特の模様が特徴です。型紙を用いて防染糊を置き、顔料と天然染料を刷毛で摺り込む「型染め」と、手描きで染める「筒描き」の二つの技法があります。琉球王朝時代には王族・士族の礼装として厳格に管理され、身分によって使用できる色や模様が定められていました。現在も沖縄の色鮮やかな自然と文化を表現する芸術として、着物や帯のほか、インテリア小物にも展開されています。
| 登録年 Designated |
1984年5月31日 |
| 種類 Type |
染色品 |
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琉球びんがた 取扱店一覧 |
壺屋焼 / Tsuboyayaki[Tsuboyayaki]
壺屋焼(つぼややき)は、那覇市壺屋地区を発祥とする沖縄を代表する陶器です。1682年、琉球王府が美里(現沖縄市知花)、宝口(那覇市湧田)、涌田の三か所に分散していた窯場を壺屋に統合したことが始まりとされています。壺屋焼には大きく分けて二つの系統があります。一つは釉薬を掛けずに約1,000度で焼き締める「荒焼(あらやち)」で、水甕や泡盛の甕など大型の容器が主な製品です。もう一つは釉薬を施して約1,200度で焼成する「上焼(じょうやち)」で、食器や花器など装飾的な器が作られます。上焼には魚や唐草、エビなどの伝統的な絵付けが施され、沖縄の自然をモチーフにしたおおらかで力強いデザインが魅力です。現在では壺屋のほか読谷村にも窯元が点在し、伝統を守りつつ現代の食卓にも馴染む多様なやちむん(焼き物)が生み出されています。
| 登録年 Designated |
1976年6月2日 |
| 種類 Type |
陶磁器 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
壺屋焼 取扱店一覧 |
琉球漆器 / Ryukyushikki[Ryukyushikki]
琉球漆器(りゅうきゅうしっき)は、琉球王朝時代から約500年以上の歴史を持つ沖縄独自の漆工芸品です。14〜15世紀に中国から漆芸技術が伝わり、琉球王府の庇護のもとで独自の発展を遂げました。最大の特徴は、沖縄の温暖な気候を活かした「堆錦(ついきん)」と呼ばれる独自の加飾技法です。漆に顔料を混ぜて練り上げた餅状の素材を薄く延ばし、模様の形に切り抜いて器の表面に貼り付けるこの技法は、琉球でのみ発達した世界的にも類を見ない技術です。そのほか、沈金(ちんきん)や螺鈿(らでん)、箔絵なども用いられ、熱帯の花々や鳳凰、龍などの華やかな意匠が施されます。下地材にはデイゴやセンダンなど沖縄に自生する木材が使われ、高温多湿の気候に強い堅牢な仕上がりが特徴です。琉球王国時代には中国や日本への献上品・交易品として高い評価を受け、現在も食器や装飾品として沖縄の暮らしと文化を彩り続けています。
| 登録年 Designated |
1986年3月12日 |
| 種類 Type |
漆器 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
琉球漆器 取扱店一覧 |
知花花織 / Chibana Hanaori[Chibana Hanaori]
知花花織(ちばなはなおり)は、沖縄市知花(旧美里村知花)地域に伝わる花織の一種で、2012年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されました。その歴史は琉球王朝時代に遡り、地域の祭祀行事や神事に用いる衣装として織られてきたとされています。最大の特徴は、経糸を浮かせて模様を織り出す「経浮き花織(たてうきはなおり)」の技法です。沖縄の花織の多くが緯糸を浮かせて模様を作るのに対し、知花花織では経糸で模様を表現する独特の手法が用いられ、これは全国的にも珍しい技法とされています。幾何学的な花模様を連続的に配したデザインは、素朴でありながら華やかさを兼ね備え、地域の信仰や暮らしと深く結びついた文化的価値の高い織物です。一度は途絶えかけましたが、地元の保存会を中心とした復興活動により技術が受け継がれています。
| 登録年 Designated |
2012年7月25日 |
| 種類 Type |
織物 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
知花花織 取扱店一覧 |
南風原花織 / Haebaru Hanaori[Haebaru Hanaori]
南風原花織(はえばるはなおり)は、那覇市に隣接する南風原町で織られる花織で、2017年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定された沖縄県で最も新しい指定品目です。南風原町は古くから織物の盛んな地域で、琉球絣の主要産地としても知られていますが、花織についても独自の技法が受け継がれてきました。南風原花織の特徴は、裏面に浮き糸(裏花)が現れる「クヮンクヮン花織」や「チップガサー(両面浮花織)」などの技法にあります。表と裏で異なる表情を見せる立体的な織り模様は、南風原花織ならではの魅力です。色鮮やかな糸を使った華やかな花模様は、帯地や着尺として着物愛好家の間で高い評価を得ています。琉球絣の産地で培われた確かな織り技術を基盤に、花織としての独自性を追求し続けている沖縄の織物文化の豊かさを示す工芸品です。
| 登録年 Designated |
2016年 |
| 種類 Type |
織物 |
| 関連商品取扱店一覧 Shop |
南風原花織 取扱店一覧 |
沖縄県の伝統的工芸品 まとめ
沖縄県には、経済産業大臣指定の伝統的工芸品が15品目あり、そのうち12品目が織物・染色品という全国でも類を見ない「布の宝庫」です。この豊かな染織文化は、琉球王国という独立した国家のもとで、中国・東南アジア・日本本土との交流を通じて培われた歴史的背景によるものです。
久米島紬や宮古上布のように国の重要無形文化財に指定された最高級の織物から、八重山ミンサーのように日常の暮らしに根ざした素朴な織物まで、各地域の風土と歴史が織り込まれた多様な工芸品が揃っています。また、琉球びんがたの鮮やかな色彩、壺屋焼のおおらかな造形、琉球漆器の堆錦技法など、織物以外の分野でも沖縄独自の美意識と技術が光ります。
これらの伝統的工芸品は、いずれも職人の手仕事によって一つ一つ丁寧に作り上げられており、琉球王朝時代から受け継がれてきた技術と美意識の結晶です。沖縄を訪れる際には、各産地の工房や那覇市内の専門店などで実際に手に取り、その技と美しさを体感してみてはいかがでしょうか。

