[2005年開催(2004年映画作品対象)]第77回アカデミー賞(オスカー賞)受賞映画作品(ノミネート含む) まとめ・一覧 / List of Academy Awards(The Oscars) Nominees 〜アメリカ合衆国の優れた映画と関係者が毎年部門別に表彰されるAMPAS主催の映画賞〜
第77回アカデミー賞(The 77th Academy Awards)は、2005年2月27日にカリフォルニア州ハリウッドのコダック・シアター(現ドルビー・シアター)で開催されました。司会はコメディアンのクリス・ロック(Chris Rock)が務め、対象作品は2004年に公開された映画です。
第77回アカデミー賞の見どころ
この年のアカデミー賞では、クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー(Million Dollar Baby)」が作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞の主要4部門を制覇し、授賞式の主役となりました。当時74歳のイーストウッドは「許されざる者(Unforgiven)」(1993年)以来2度目の監督賞受賞であり、老練な巨匠の健在ぶりを世界に示しました。
最多ノミネートを獲得したのはマーティン・スコセッシ監督の「アビエイター(The Aviator)」で、11部門にノミネートされ、撮影賞・編集賞・美術賞・衣裳デザイン賞・助演女優賞の5部門で受賞しました。レオナルド・ディカプリオがハワード・ヒューズを演じた本作は、技術面で高い評価を受けました。
主演男優賞はジェイミー・フォックスが「Ray/レイ(Ray)」でレイ・チャールズを圧巻の演技で体現し受賞。脚本賞は、斬新な構成と深い感動で話題を呼んだ「エターナル・サンシャイン(Eternal Sunshine of the Spotless Mind)」のチャーリー・カウフマンらが受賞し、独創的な脚本が高く評価されました。
アカデミー賞(オスカー賞)とは
アカデミー賞とは映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences / AMPAS)が主催し、アメリカ合衆国における映画の健全な発展と芸術・科学の品質向上などを目的に、キャストやスタッフなどの関係者を毎年部門別に表彰し、その成果を讃える映画賞です。受賞者には賞金ではなく金色のオスカー像(Oscar statuette)が授与されることから、オスカー賞(The Oscars)とも呼ばれています。
その歴史は世界三大映画祭(カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭)よりも古く、第1回は1929年に開催されました。以来、世界中が注目する映画界最大の祭典として、各国の映画産業と興行成績に大きな影響力を持ち続けています。
アカデミー賞のノミネート作品・受賞作品は、映画界で著名なプロデューサー、監督、脚本家、俳優、批評家などにより構成されるアカデミー会員の投票によって選ばれます。その高い選考基準から世間でも話題の中心となるため、一度は見ておくべき映画ばかりです。
この記事の内容
本記事では、第77回アカデミー賞(2005年開催 / 2004年映画作品対象)の全20部門におけるノミネート作品・受賞作品と関係者を一覧でまとめています。作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞などの主要部門から、撮影賞、編集賞、視覚効果賞などの技術部門まで網羅していますので、当時の映画シーンを振り返る際の参考にしてください。
[2005年開催(2004年映画作品対象)]第77回アカデミー賞(オスカー賞)受賞映画作品(ノミネート含む) まとめ・一覧 / List of Academy Awards(The Oscars) Nominees 〜アメリカ合衆国の優れた映画と関係者が毎年部門別に表彰されるAMPAS主催の映画賞〜
作品賞 / Sakuhin Shou[Best Picture]
作品賞(Best Picture)は、その年に公開された映画作品の中で最も優れた作品に贈られるアカデミー賞の最高賞です。第77回ではクリント・イーストウッド製作・監督の「ミリオンダラー・ベイビー」が受賞しました。
| 受賞 Winner |
ミリオンダラー・ベイビー[Million Dollar Baby] |
| ノミネート Nominees |
アビエイター[The Aviator] |
監督賞 / Kantoku Shou[Best Director]
監督賞(Best Director)は、映画の演出・制作指揮において最も優れた功績を残した監督に贈られる部門です。
| 受賞 Winner |
ミリオンダラー・ベイビー[Million Dollar Baby] |
| ノミネート Nominees |
アビエイター[The Aviator] |
主演男優賞 / Shuen Danyuh Shou[Best Actor]
主演男優賞(Best Actor)は、映画の主演として最も優れた演技を見せた男優に授与されます。この年はジェイミー・フォックスがレイ・チャールズの生涯を演じた圧倒的なパフォーマンスで受賞しました。
| 受賞 Winner |
Ray/レイ[Ray] |
| ノミネート Nominees |
ホテル・ルワンダ[Hotel Rwanda] |
主演女優賞 / Shuen Danyuh Shou[Best Actress]
主演女優賞(Best Actress)は、映画の主演として最も優れた演技を見せた女優に贈られます。ヒラリー・スワンクは「ボーイズ・ドント・クライ」(2000年)に続く2度目の受賞を果たしました。
| 受賞 Winner |
ミリオンダラー・ベイビー[Million Dollar Baby] |
| ノミネート Nominees |
華麗なる恋の舞台で[Being Julia] |
助演男優賞 / Joen Danyuh Shou[Best Supporting Actor]
助演男優賞(Best Supporting Actor)は、脇役として最も印象的な演技を披露した男優に贈られます。モーガン・フリーマンがこの部門で初受賞を果たしました。
| 受賞 Winner |
ミリオンダラー・ベイビー[Million Dollar Baby] |
| ノミネート Nominees |
アビエイター[The Aviator] |
助演女優賞 / Joen Joyuh Shou[Best Supporting Actress]
助演女優賞(Best Supporting Actress)は、助演として最も優れた演技を見せた女優に贈られます。ケイト・ブランシェットが「アビエイター」でキャサリン・ヘプバーンを見事に演じ受賞しました。
| 受賞 Winner |
アビエイター[The Aviator] |
| ノミネート Nominees |
愛についてのキンゼイ・レポート[Kinsey] |
脚本賞 / Kyakuhon Shou[Best Original Screenplay]
脚本賞(Best Original Screenplay)は、他の著作物を原作としないオリジナル脚本に対して贈られる部門です。
| 受賞 Winner |
エターナル・サンシャイン[Eternal Sunshine of the Spotless Mind] |
| ノミネート Nominees |
アビエイター[The Aviator] |
脚色賞 / Kyakushoku Shou[Best Adapted Screenplay]
脚色賞(Best Adapted Screenplay)は、小説・舞台劇・既存の作品などを原作として映画用に脚色した脚本に贈られる部門です。
| 受賞 Winner |
サイドウェイ[Sideways] |
| ノミネート Nominees |
ビフォア・サンセット[Before Sunset] |
長編アニメ映画賞 / Chouhen Anime Eiga Shou[Best Animated Feature Film]
長編アニメ映画賞(Best Animated Feature Film)は、2001年に新設されたアニメーション映画を対象とする部門です。ピクサー制作の「Mr.インクレディブル」が受賞しました。
| 受賞 Winner |
Mr.インクレディブル[The Incredibles] |
| ノミネート Nominees |
シャーク・テイル[Shark Tale] |
外国語映画賞 / Gaikokugo Eiga Shou[Best Foreign Language Film]
外国語映画賞(Best Foreign Language Film)は、英語以外の言語で制作された各国代表の映画作品を対象とする部門です。
| 受賞 Winner |
海を飛ぶ夢[The Sea Inside] |
| ノミネート Nominees |
歓びを歌にのせて[As It Is in Heaven] |
長編ドキュメンタリー映画賞 / Chouhen Documentary Eiga Shou[Best Documentary Feature]
長編ドキュメンタリー映画賞(Best Documentary Feature)は、実在の出来事や人物を題材としたドキュメンタリー長編映画に贈られる部門です。
| 受賞 Winner |
未来を写した子どもたち[Born into Brothels: Calcutta’s Red Light Kids] |
| ノミネート Nominees |
らくだの涙[The Story of the Weeping Camel] |
短編ドキュメンタリー映画賞 / Tanpen Documentary Eiga Shou[Best Documentary Short Subject]
| 受賞 Winner |
Mighty Times: The Children’s March |
| ノミネート Nominees |
Autism is a World |
短編映画賞 / Tanpen Eiga Shou[Best Live Action Short Film]
| 受賞 Winner |
Wasp |
| ノミネート Nominees |
Everything in This Country Must |
短編アニメ賞 / Tanpen Anime Shou[Best Animated Short Film]
| 受賞 Winner |
Ryan |
| ノミネート Nominees |
Birthday Boy |
作曲賞 / Sakkyoku Shou[Best Original Score]
| 受賞 Winner |
ネバーランド[Finding Neverland] |
| ノミネート Nominees |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人[Harry Potter and the Prisoner of Azkaban] |
歌曲賞 / Kashou Shou[Best Original Song]
| 受賞 Winner |
“Al otro lado del río" from モーターサイクル・ダイアリーズ[The Motorcycle Diaries] |
| ノミネート Nominees |
“Accidentally in Love" – シュレック2[Shrek 2] |
音響編集賞 / Onkyou Henshuh Shou[Best Sound Editing]
| 受賞 Winner |
Mr.インクレディブル[The Incredibles] |
| ノミネート Nominees |
ポーラー・エクスプレス[The Polar Express] |
録音賞 / Rokuon Shou[Best Sound Mixing]
| 受賞 Winner |
Ray/レイ[Ray] |
| ノミネート Nominees |
アビエイター[The Aviator] |
美術賞 / Bijutsu Shou[Best Production Design]
| 受賞 Winner |
アビエイター[The Aviator] |
| ノミネート Nominees |
ネバーランド[Finding Neverland] |
撮影賞 / Satsuei Shou[Best Cinematography]
| 受賞 Winner |
アビエイター[The Aviator] |
| ノミネート Nominees |
LOVERS[House of Flying Daggers] |
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 / Makeup、Hairstyling Shou[Best Makeup and Hairstyling]
| 受賞 Winner |
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語[Lemony Snicket’s A Series of Unfortunate Events] |
| ノミネート Nominees |
パッション[The Passion of the Christ] |
衣裳デザイン賞 / Ishou Design Shou[Best Costume Design]
| 受賞 Winner |
アビエイター[The Aviator] |
| ノミネート Nominees |
ネバーランド[Finding Neverland] |
編集賞 / Henshuh Shou[Best Film Editing]
| 受賞 Winner |
アビエイター[The Aviator] |
| ノミネート Nominees |
コラテラル[Collateral] |
視覚効果賞 / Shikaku Kouka Shou[Best Visual Effects]
視覚効果賞(Best Visual Effects)は、映画におけるビジュアルエフェクトの技術的・芸術的な達成度を評価する部門です。「スパイダーマン2」の革新的なCG技術が高く評価されました。
| 受賞 Winner |
スパイダーマン2[Spider-Man 2] |
| ノミネート Nominees |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人[Harry Potter and the Prisoner of Azkaban] |
第77回アカデミー賞(2005年) まとめ
第77回アカデミー賞(2005年2月27日開催)は、クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」が作品賞・監督賞・主演女優賞(ヒラリー・スワンク)・助演男優賞(モーガン・フリーマン)の4冠を達成し、式典の中心を占めました。一方で、マーティン・スコセッシ監督の「アビエイター」は最多11ノミネートを獲得し、撮影賞・編集賞・美術賞・衣裳デザイン賞・助演女優賞(ケイト・ブランシェット)の5部門で受賞しています。
また、ジェイミー・フォックスが「Ray/レイ」で主演男優賞を受賞し、同時に「コラテラル」で助演男優賞にもノミネートされるという稀有な快挙を成し遂げました。脚本賞は「エターナル・サンシャイン」、脚色賞は「サイドウェイ」がそれぞれ受賞し、物語の独創性が高く評価された年でもありました。
技術部門では、「スパイダーマン2」が視覚効果賞、「Mr.インクレディブル」が音響編集賞と長編アニメ映画賞をそれぞれ受賞するなど、エンターテインメント大作も存在感を示しました。2004年の映画界を代表するこれらの作品群は、ドラマ・伝記映画・アニメーションなど多彩なジャンルにわたり、いずれも映画史に残る名作揃いです。

