[1958年開催(1957年映画作品対象)]第30回アカデミー賞(オスカー賞)受賞映画作品(ノミネート含む) まとめ・一覧 / List of Academy Awards(The Oscars) Nominees 〜アメリカ合衆国の優れた映画と関係者が毎年部門別に表彰されるAMPAS主催の映画賞〜

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アカデミー賞(Academy Awards)とは、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences、略称:AMPAS)が主催する、アメリカ合衆国で最も権威ある映画賞です。アメリカ合衆国における映画の健全な発展と、映画芸術・科学技術の品質向上を目的として、毎年キャスト(俳優)やスタッフ(監督、脚本家、撮影監督など)といった映画関係者を部門別に表彰し、その卓越した功績を讃えています。

受賞者には賞金は授与されませんが、公式名称「Academy Award of Merit」と呼ばれる金色のオスカー像(Oscar statuette)が贈られることから、一般的に「オスカー賞(The Oscars)」の愛称でも広く知られています。

アカデミー賞の歴史は非常に長く、世界三大映画祭(カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭)よりも古い1929年(第1回)に始まりました。以来、約1世紀にわたり毎年開催され続け、現在では世界中の映画ファンや業界関係者が注目する映画界最大級の祭典となっています。

アカデミー賞のノミネート(候補選出)および受賞結果は、世界各国のメディアで大きく報道されます。そのため、ノミネートや受賞をきっかけに対象映画の興行収入が大幅に伸びるケースも多く、映画の商業的成功にも絶大な影響力を持っています。

アカデミー賞のノミネート作品・受賞作品は、映画界で実績を積んだプロデューサー、監督、脚本家、俳優、映画技術者、批評家などにより構成されるAMPAS会員(投票権を持つ選考委員)の投票によって選ばれます。映画芸術の各分野における専門家たちが認めた作品であることから、その評価は極めて高く、映画史に残る名作として語り継がれるものも少なくありません。

この記事では、1958年3月26日(現地時間)にアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスのRKOパンテージズ・シアター(RKO Pantages Theatre)で開催された第30回アカデミー賞(30th Academy Awards)の全受賞作品・受賞者、およびノミネート作品・ノミネート者を部門別に一覧でまとめています。対象となるのは1957年に公開された映画作品です。

第30回アカデミー賞では、デヴィッド・リーン(David Lean)監督の戦争映画の傑作『戦場にかける橋(The Bridge on the River Kwai)』が作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・撮影賞・作曲賞・編集賞の計7部門を受賞し、この年の授賞式を席巻しました。また、日本人俳優の早川雪洲(Sessue Hayakawa)が助演男優賞にノミネートされ、ミヨシ・ウメキ(Miyoshi Umeki)が『サヨナラ(Sayonara)』で助演女優賞を受賞するなど、日本に縁のある俳優たちが注目を集めた年でもありました。ミヨシ・ウメキはアジア人として初めてアカデミー演技賞を受賞した人物として映画史に名を刻んでいます。

[1958年開催(1957年映画作品対象)]第30回アカデミー賞(オスカー賞)受賞映画作品(ノミネート含む) まとめ・一覧 / List of Academy Awards(The Oscars) Nominees 〜アメリカ合衆国の優れた映画と関係者が毎年部門別に表彰されるAMPAS主催の映画賞〜

以下に、第30回アカデミー賞の各部門における受賞結果とノミネート一覧を掲載します。受賞作品・受賞者は「受賞(Winner)」として記載し、その他のノミネート作品・ノミネート者は「ノミネート(Nominees)」として記載しています。

作品賞 / Sakuhin Shou[Best Picture]

作品賞(Best Picture)は、その年に公開された映画の中で最も優れた作品に贈られる、アカデミー賞の最高賞です。第30回では、第二次世界大戦中のビルマ(現ミャンマー)を舞台にした壮大な戦争ドラマ『戦場にかける橋』がプロデューサーのサム・スピーゲルの手で受賞しました。

受賞
Winner
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ サム・スピーゲル[Sam Spiegel]

ノミネート
Nominees

十二人の怒れる男[12 Angry Men] ⇒ Henry Fonda and Reginald Rose
青春物語[Peyton Place] ⇒ Jerry Wald
サヨナラ[Sayonara] ⇒ William Goetz
情婦[Witness for the Prosecutio] ⇒ Arthur Hornblow Jr.

監督賞 / Kantoku Shou[Best Director]

監督賞(Best Director)は、映画の演出において最も優れた功績を残した監督に贈られる部門です。デヴィッド・リーンは本作の壮大なロケーション撮影と緻密な人間描写が高く評価され、『戦場にかける橋』で受賞しました。

受賞
Winner
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ デヴィッド・リーン[David Lean]

ノミネート
Nominees

十二人の怒れる男[12 Angry Men] ⇒ シドニー・ルメット[Sidney Lumet]
青春物語[Peyton Place] ⇒ マーク・ロブソン[Mark Robson]
サヨナラ[Sayonara] ⇒ ジョシュア・ローガン[Joshua Logan]
情婦[Witness for the Prosecutio] ⇒ ビリー・ワイルダー[Billy Wilder]

主演男優賞 / Shuen Danyuh Shou[Best Actor]

主演男優賞(Best Actor)は、映画で主演を務めた男優の中で最も優れた演技を見せた俳優に贈られます。アレック・ギネスが『戦場にかける橋』でイギリス軍将校ニコルソン大佐を演じ、誇りと狂気の間で揺れる複雑な人物像を見事に体現しました。

受賞
Winner
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ アレック・ギネス[Alec Guinness]

ノミネート
Nominees

サヨナラ[Sayonara] ⇒ マーロン・ブランド[Marlon Brando]
夜を逃れて[A Hatful of Rain] ⇒ アンソニー・フランシオサ[Anthony Franciosa]
情婦[Witness for the Prosecutio] ⇒ チャールズ・ロートン[Charles Laughton]
野生の息吹き[Wild Is the Wind] ⇒ アンソニー・クイン[Anthony Quinn]

主演女優賞 / Shuen Joyuh Shou[Best Actress]

主演女優賞(Best Actress)は、映画で主演を務めた女優の中で最も優れた演技を披露した俳優に贈られます。ジョアン・ウッドワードが『イブの三つの顔』で多重人格を持つ女性を演じ分け、その卓越した演技力で受賞を勝ち取りました。

受賞
Winner
イブの三つの顔[The Three Faces of Eve] ⇒ ジョアン・ウッドワード[Joanne Woodward]

ノミネート
Nominees

白い砂[Heaven Knows、Mr. Allison] ⇒ デボラ・カー[Deborah Kerr]
野生の息吹き[Wild Is the Wind] ⇒ アンナ・マニャーニ[Anna Magnani]
愛情の花咲く樹[Raintree County] ⇒ エリザベス・テイラー[Elizabeth Taylor]
青春物語[Peyton Place] ⇒ ラナ・ターナー[Lana Turner]

助演男優賞 / Joen Danyuh Shou[Best Supporting Actor]

助演男優賞(Best Supporting Actor)は、脇役として優れた演技を見せた男優に贈られます。レッド・バトンズが『サヨナラ』で受賞しました。なお、この部門には早川雪洲が『戦場にかける橋』の斉藤大佐役でノミネートされており、日本人俳優としてのアカデミー賞ノミネートは映画史における重要な出来事です。

受賞
Winner
サヨナラ[Sayonara] ⇒ レッド・バトンズ[Red Buttons]

ノミネート
Nominees

武器よさらば[A Farewell to Arms] ⇒ ヴィットリオ・デ・シーカ[Vittorio De Sica]
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ 早川雪洲[Sessue Hayakawa]
青春物語[Peyton Place] ⇒ アーサー・ケネディ[Arthur Kennedy]
青春物語[Peyton Place] ⇒ ラス・タンブリン[Russ Tamblyn]

助演女優賞 / Joen Joyuh Shou[Best Supporting Actress]

助演女優賞(Best Supporting Actress)は、脇役として優れた演技を見せた女優に贈られます。ミヨシ・ウメキが『サヨナラ』でアメリカ兵と恋に落ちる日本人女性カツミを演じ、アジア人初のアカデミー演技賞受賞者となりました。この受賞は映画界における多様性の歴史において画期的な出来事として記憶されています。

受賞
Winner
サヨナラ[Sayonara] ⇒ ミヨシ・ウメキ[Miyoshi Umeki]

ノミネート
Nominees

独身者のパーティ[The Bachelor Party] ⇒ キャロリン・ジョーンズ[Carolyn Jones]
情婦[Witness for the Prosecutio] ⇒ エルザ・ランチェスター[Elsa Lanchester]
青春物語[Peyton Place] ⇒ ホープ・ラング[Hope Lange]
青春物語[Peyton Place] ⇒ ダイアン・ヴァーシ[Diane Varsi]

脚本賞 / Kyakuhon Shou[Best Screenplay Written Directly for the Screen]

脚本賞(Best Original Screenplay)は、映画のために書き下ろされたオリジナル脚本の中で最も優れた作品に贈られます。ジョージ・ウェルズが『バラの肌着』で受賞しました。

受賞
Winner
バラの肌着[Designing Woman] ⇒ ジョージ・ウェルズ[George Wells]

ノミネート
Nominees

パリの恋人[Funny Face] ⇒ レナード・ガーシュ[Leonard Gershe]
青春群像[I Vitelloni] ⇒ フェデリコ・フェリーニ[Federico Fellini]、トゥリオ・ピネッリ[Tullio Pinelli]、エンニオ・フライアーノ[Ennio Flaiano]
千の顔を持つ男[Man of a Thousand Faces] ⇒ ラルフ・ウィールライト[Ralph Wheelwright]、R・ライト・キャンベル[R. Wright Campbell]、アイヴァン・ゴッフ[Ivan Goff]、ベン・ロバーツ[Ben Roberts]
胸に輝く星[The Tin Star] ⇒ Barney Slater、Joel Kane and Dudley Nichols]

脚色賞 / Kyakushoku Shou[Best Screenplay Based on Material Previously Produced or Published]

脚色賞(Best Adapted Screenplay)は、小説・戯曲・既存の作品などを原作とする脚本の中で最も優れたものに贈られます。『戦場にかける橋』がピエール・ブールの同名小説を基に受賞しました。なお、実際の脚本はマイケル・ウィルソンとカール・フォアマンが執筆しましたが、当時ハリウッドのブラックリストに載っていたため、原作者のブール名義でのクレジットとなりました。

受賞
Winner
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ マイケル・ウィルソン[Michael Wilson]、カール・フォアマン[Carl Foreman]、ピエール・ブール[Pierre Boulle]

ノミネート
Nominees

十二人の怒れる男[12 Angry Men] ⇒ レジナルド・ローズ[Reginald Rose]
白い砂[Heaven Knows、Mr. Allison] ⇒ ジョン・リー・メイヒン[John Lee Mahin]、ジョン・ヒューストン[John Huston]
青春物語[Peyton Place] ⇒ ジョン・マイケル・ヘイズ[John Michael Hayes]
サヨナラ[Sayonara] ⇒ ポール・オズボーン[Paul Osborn]

外国語映画賞 / Gaikokugo Eiga Shou[Best Foreign Language Film]

外国語映画賞(Best Foreign Language Film)は、英語以外の言語で制作された各国代表映画の中から最も優れた作品に贈られます。フェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画『カビリアの夜』が受賞し、フェリーニの国際的な名声を確立する契機となりました。

受賞
Winner
カビリアの夜[Nights of Cabiria] (イタリア[Italy])

ノミネート
Nominees

The Devil Strikes at Night (ドイツ[Germany])
リラの門[Gates of Paris] (フランス[France])
Mother India (インド[India])
脱出地点[Nine Lives] (ノルウェー[Norway])

長編ドキュメンタリー映画賞 / Chouhen Documentary Eiga Shou[Best Documentary Feature]

長編ドキュメンタリー映画賞(Best Documentary Feature)は、事実に基づく長編ドキュメンタリー映画の中で最も優れた作品に贈られます。ノーベル平和賞受賞者アルベルト・シュバイツァーの生涯を追った『Albert Schweitzer』が受賞しました。

受賞
Winner
Albert Schweitzer

ノミネート
Nominees

バワリー25時[On the Bowery]
Torero!

短編ドキュメンタリー映画賞 / Tanpen Documentary Eiga Shou[Best Documentary Short Subject]

短編ドキュメンタリー映画賞(Best Documentary Short Subject)は、短編のドキュメンタリー作品に贈られる部門です。

受賞
Winner
ノミネート
Nominees

短編映画賞 / Tanpen Eiga Shou[Best Live Action Short Film]

短編映画賞(Best Live Action Short Film)は、実写の短編映画作品に贈られる部門です。『勇敢なりょう犬(The Wetback Hound)』が受賞しました。

受賞
Winner
勇敢なりょう犬[The Wetback Hound]

ノミネート
Nominees

A Chairy Tale
City of Gold
Foothold on Antarctica
Portugal

短編アニメ賞 / Tanpen Anime Shou[Best Animated Short Film]

短編アニメ賞(Best Animated Short Film)は、アニメーション技法を用いた短編作品に贈られる部門です。ワーナー・ブラザースのルーニー・テューンズ作品『Birds Anonymous』が受賞しました。

受賞
Winner
Birds Anonymous

ノミネート
Nominees

One Droopy Knight
Tabasco Road
Trees and Jamaica Daddy
The Truth About Mother Goose

作曲賞 / Sakkyoku Shou[Best Original Score]

作曲賞(Best Original Score)は、映画のために作曲されたオリジナル音楽の中で最も優れた作品に贈られます。マルコム・アーノルドが『戦場にかける橋』の劇中音楽で受賞しました。映画の中で口笛で演奏される「クワイ河マーチ(Colonel Bogey March)」は映画音楽史に残る名曲として広く知られています。

受賞
Winner
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ マルコム・アーノルド[Malcolm Arnold]

ノミネート
Nominees

めぐり逢い[An Affair to Remember] ⇒ ヒューゴー・フリードホーファー[Hugo Friedhofer]
島の女[Boy on a Dolphin] ⇒ ヒューゴー・フリードホーファー[Hugo Friedhofer]
ペリ[Perri] ⇒ ポール・J・スミス[Paul J. Smith]
愛情の花咲く樹[Raintree County] ⇒ ジョニー・グリーン[Johnny Green]

歌曲賞 / Kashou Shou[Best Original Song]

歌曲賞(Best Original Song)は、映画のために作られたオリジナル楽曲の中で最も優れた歌に贈られます。ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲、サミー・カーン作詞の「All the Way」(映画『抱擁』より)が受賞しました。

受賞
Winner
“All the Way" – 抱擁[The Joker Is Wild] ⇒ 作曲:ジミー・ヴァン・ヒューゼン[Jimmy Van Heusen]、作詞:サミー・カーン[Sammy Cahn]

ノミネート
Nominees

“The Joker Is Wild" – めぐり逢い[An Affair to Remember] ⇒ 作曲:ハリー・ウォーレン[Harry Warren]、作詞:レオ・マッケリー[Leo McCarey]、ハロルド・アダムソン[Harold Adamson]
“April Love" – 四月の恋[April Love] ⇒ 作曲:サミー・フェイン[Sammy Fain]、作詞:ポール・フランシス・ウェブスター[Paul Francis Webster]
“Tammy" – Tammy and the Bachelor ⇒ 作詞・作曲:レイ・エバンズ[Ray Evans]、ジェイ・リヴィングストーン[Johnny Livingston]
“Wild Is the Wind" – 野生の息吹き[Wild Is the Wind] ⇒ 作曲:ディミトリ・ティオムキン[Dimitri Tiomkin]、作詞:ネッド・ワシントン[Ned Washington]

録音賞 / Rokuon Shou[Best Sound]

録音賞(Best Sound)は、映画における録音・音響技術の優秀さを評価する部門です。『サヨナラ』のジョージ・グローヴスが受賞しました。

受賞
Winner
サヨナラ[Sayonara] ⇒ ジョージ・グローヴス[George Groves]

ノミネート
Nominees

OK牧場の決斗[Gunfight at the O.K. Corral] ⇒ George Dutton
魅惑の巴里[Les Girls] ⇒ ウェスレイ・C・ミラー[Wesley C. Miller]
夜の豹[Pal Joey] ⇒ John P. Livadary
情婦[Witness for the Prosecutio] ⇒ ゴードン・E・ソーヤー[Gordon E. Sawyer]

美術賞 / Bijutsu Shou[Best Art Direction Set Decoration]

美術賞(Best Art Direction-Set Decoration)は、映画のセットデザインや装飾の卓越性を評価する部門です。『サヨナラ』が日本の文化や建築を忠実に再現した美術で受賞しました。

受賞
Winner
サヨナラ[Sayonara] ⇒ Ted Haworth、ロバート・プリーストリー[Robert Priestley]

ノミネート
Nominees

パリの恋人[Funny Face] ⇒ ハル・ペレイラ[Hal Pereira]、ジョージ・W・デイヴィス[George W. Davis]、サム・コマー[Samuel M. Comer]、レイ・モイヤー[Ray Moyer]
魅惑の巴里[Les Girls] ⇒ ウィリアム・A・ホーニング[William A. Horning]、ジーン・アレン[Gene Allen]、エドウィン・B・ウィリス[Edwin B. Willis]、リチャード・ペファール[Richard Pefferle]
夜の豹[Pal Joey] ⇒ Walter Holscher、ウィリアム・キアナン[William Kiernan]、ルイス・ディエッジ[Louis Diage]
愛情の花咲く樹[Raintree County] ⇒ ウィリアム・A・ホーニング[William A. Horning]、ウリー・マックリアリー[Urie McCleary]、エドウィン・B・ウィリス[Edwin B. Willis]、ヒュー・ハント[Hugh Hunt]

撮影賞 / Satsuei Shou[Best Cinematography]

撮影賞(Best Cinematography)は、映画の撮影技術と映像美において最も優れた功績を残した撮影監督に贈られます。ジャック・ヒルデヤードが『戦場にかける橋』のスリランカ(当時セイロン)でのロケーション撮影で受賞しました。

受賞
Winner
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ ジャック・ヒルデヤード[Jack Hildyard]

ノミネート
Nominees

めぐり逢い[An Affair to Remember] ⇒ ミルトン・クラスナー[Milton Krasner]
パリの恋人[Funny Face] ⇒ レイ・ジューン[Ray June]
青春物語[Peyton Place] ⇒ ウィリアム・C・メラー[William C. Mellor]
サヨナラ[Sayonara] ⇒ エルスワース・フレデリックス[Ellsworth Fredericks]

衣裳デザイン賞 / Ishou Design Shou[Best Costume Design]

衣裳デザイン賞(Best Costume Design)は、映画の衣裳デザインにおいて最も優れた功績を残したデザイナーに贈られます。オリー・ケリーが『魅惑の巴里』の華やかな衣裳デザインで受賞しました。

受賞
Winner
魅惑の巴里[Les Girls] ⇒ オリー・ケリー[Orry-Kelly]

ノミネート
Nominees

めぐり逢い[An Affair to Remember] ⇒ チャールズ・ルメイア[Charles LeMaire]
パリの恋人[Funny Face] ⇒ イーディス・ヘッド[Edith Head]、ユベール・ド・ジバンシィ[Hubert de Givenchy]
夜の豹[Pal Joey] ⇒ Jean Louis
愛情の花咲く樹[Raintree County] ⇒ ウォルター・プランケット[Walter Plunkett]

編集賞 / Henshuh Shou[Best Film Editing]

編集賞(Best Film Editing)は、映画の編集技術において最も優れた功績を残した編集者に贈られます。ピーター・テイラーが『戦場にかける橋』の壮大な物語を緊張感あふれるテンポで構成した編集技術で受賞しました。

受賞
Winner
戦場にかける橋[The Bridge on the River Kwai] ⇒ ピーター・テイラー[Peter Taylor]

ノミネート
Nominees

OK牧場の決斗[Gunfight at the O.K. Corral] ⇒ Warren Low
夜の豹[Pal Joey] ⇒ ヴィオラ・ローレンス[Viola Lawrence]、ェローム・トマス[Jerome Thoms]
サヨナラ[Sayonara] ⇒ アーサー・P・シュミット[Arthur P. Schmidt]、フィリップ・W・アンダーソン[Philip W. Anderson]
情婦[Witness for the Prosecutio] ⇒ ダニエル・マンデル[Daniel Mandell]

視覚効果賞 / Shikaku Kouka Shou[Best Visual Effects]

視覚効果賞(Best Visual Effects)は、映画における視覚効果(特殊効果)の技術的卓越性を評価する部門です。『眼下の敵』のウォルター・ロッシが、潜水艦戦の迫力ある映像表現で受賞しました。

受賞
Winner

眼下の敵[The Enemy Below] ⇒ ウォルター・ロッシ[Walter Rossi]

ノミネート
Nominees

翼よ! あれが巴里の灯だ[The Spirit of St. Louis] ⇒ Louis Lichtenfield

第30回アカデミー賞(1958年開催)のまとめ

第30回アカデミー賞(30th Academy Awards)は、1958年3月26日にロサンゼルスのRKOパンテージズ・シアターで開催されました。この年のアカデミー賞は、デヴィッド・リーン監督の『戦場にかける橋(The Bridge on the River Kwai)』が作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・撮影賞・作曲賞・編集賞の7部門で受賞し、授賞式の主役となりました。

日本との関わりが深い回としても特筆すべき点があります。『サヨナラ(Sayonara)』からミヨシ・ウメキが助演女優賞を受賞し、アジア人初のアカデミー演技賞受賞者となりました。また、『戦場にかける橋』では早川雪洲が助演男優賞にノミネートされ、日本の俳優が世界的に高い演技力を認められた年となりました。

さらに外国語映画賞では、フェデリコ・フェリーニ監督の『カビリアの夜(Nights of Cabiria)』がイタリア代表作品として受賞し、ヨーロッパ映画の芸術性の高さを世界に示しました。第30回アカデミー賞は、戦争映画の傑作、日本文化とハリウッドの融合、そしてヨーロッパ映画の芸術性が交差する、映画史上極めて重要な年として記憶されています。