避暑地におすすめ!鹿児島県の夏でも涼しい鍾乳洞・洞窟の名所・スポットまとめ・一覧 / Popular Limestone Cave in Kagoshima 〜場所・住所、地図、開園・閉園時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場〜

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親記事:避暑地におすすめ!日本全国・都道府県の夏でも涼しい鍾乳洞・洞窟の名所・スポットまとめ・一覧 / Popular Limestone Cave in Japan 〜場所・住所、地図、開園・閉園時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場〜

夏は涼しい場所を求めて避暑地へ旅行に行きたくなる季節です。近年は真夏日の気温が年々上昇する傾向にあり、全国各地で猛暑日を記録することも珍しくなくなりました。エアコンの効いた室内に閉じこもるだけでなく、自然の涼しさを体感できる場所へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

定番の避暑地といえば北海道や軽井沢が挙げられますが、遠方に住んでいるとまとまった休日を確保して訪れる必要があり、交通費や宿泊費もかさみがちです。まとまった休みが取れない場合や旅行の予算が限られている場合には、近場で手軽に涼を感じられるスポットを探したいものです。

そのような場合におすすめなのが「鍾乳洞」です。鍾乳洞や洞窟は日本全国に点在しており、日帰りや一泊二日で気軽に訪れられる場所が多いのが大きな魅力です。洞窟の内部は年間を通じて気温が安定しており、外気温が35度を超える真夏日でも洞内は15〜23度程度のひんやりとした涼しさが保たれています。天然のクーラーともいえる自然の涼しさの中で、数万年から数百万年の歳月をかけて形成された鍾乳石の神秘的な造形美を楽しむことができます。

この記事では、鹿児島県にある夏でも涼しい避暑地としておすすめの鍾乳洞・洞窟を紹介します。鹿児島県の南方に位置する離島には、サンゴ礁由来の石灰岩が生み出した独特の鍾乳洞があり、本土の鍾乳洞とはまた異なる魅力を楽しむことができます。
なお、鍾乳洞・洞窟の中には足元が滑りやすい場所や天井の低い箇所もあるため、事前に詳細を調べた上で安全に配慮して訪問するようにしてください。

避暑地におすすめ!鹿児島県の夏でも涼しい鍾乳洞・洞窟の名所・スポットまとめ・一覧 / Popular Limestone Cave in Kagoshima 〜場所・住所、地図、開園・閉園時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場〜

鹿児島県の南部に位置する奄美群島、とりわけ沖永良部島(おきのえらぶじま)や与論島(よろんじま)は、数十万年にわたって堆積したサンゴ礁が地殻変動により隆起して形成された隆起サンゴ礁の島々です。島のほぼ全域が「琉球石灰岩」と呼ばれるサンゴ由来の石灰岩で構成されており、亜熱帯特有の高温多湿な気候がもたらす豊富な雨水が、この石灰岩を何万年もかけて溶かすことで、大小さまざまな鍾乳洞が生まれました。

とりわけ沖永良部島には大小約200〜300もの洞窟が確認されており、ケイビング(洞窟探検)愛好家の間では「洞窟の聖地」と称されるほどです。沖永良部島の地盤は、やわらかい琉球石灰岩と硬い基盤岩(古生層・花崗閃緑岩)の二層構造になっており、雨水が石灰岩の隙間から浸透し、二つの地層の境目を何万年もかけて侵食することで、地下河川を伴う無数の鍾乳洞が形成されました。さらに、沖永良部島の鍾乳石は一般的な成長速度(100年で約1cm)を大きく上回る約30年で1cmという日本でも異例の速さで成長しており、豊富な水量と炭酸カルシウムを多く含む水の恩恵を受けています。

鹿児島県の夏は平均気温が28度を超え、湿度も高い蒸し暑い日が続きますが、鍾乳洞の内部は年間を通じて安定した涼しい気温が保たれるため、真夏でも快適に過ごせる絶好の避暑スポットです。サンゴ礁由来の鍾乳洞は、本土の古生代石灰岩を母岩とする鍾乳洞とは異なり、壁面にサンゴの化石が直接確認できるのが特徴で、かつて海底だった場所が隆起して島となり、そこに鍾乳洞が形成されるという南西諸島ならではの壮大な地球の営みを間近に感じることができます。

赤崎鍾乳洞 / Akasaki Shounyudo[Akasaki Limestone Cave]

赤崎鍾乳洞(あかさきしょうにゅうどう)は、鹿児島県最南端の有人島である与論島にある鍾乳洞です。1965年(昭和40年)に日本大学芸術学部の洞窟探検部の学生4名によって発見されました。

本洞約120m・支洞約130mの合計全長約250mの鍾乳洞で、第四紀更新世に隆起したサンゴ礁(琉球石灰岩)を母岩としています。鍾乳石は1cm伸びるのに約100年を要するとされ、洞窟内に見られる大きな鍾乳石からは悠久の時の流れを感じることができます。見学所要時間は約20分で、コンパクトながらも見どころが凝縮されています。与論島の年間平均気温は約22〜23度で、洞窟内もおおよそこの温度に保たれているため、夏場は外気との温度差でひんやりとした涼しさを体感できます。

洞窟内の主な見どころとしては、パワースポットとしても知られる「幸福の門」、石灰華段(リムストーンプール)が棚田のように段々に広がる幻想的な「雪の棚田」、鋭い鍾乳石が並ぶ「剣の間」、ソフトクリームのような形状の鍾乳石「ジャンボソフトクリーム」などがあります。壁面にはサンゴの化石が埋め込まれており、この場所がかつて海底であったことを物語っています。洞窟の序盤には小さな鳥居の昇龍神社も祀られています。

入口で入場料を支払うと懐中電灯とヘルメットが貸し出され、薄暗い洞窟内を自分の灯りだけで探検する本格的な雰囲気を味わえます。天井が低い箇所が多いためヘルメットの着用は必須です。また、洞窟内は水たまりが多く滑りやすいため、サンダルではなく靴での訪問が推奨されます。

赤崎鍾乳洞は、美しいビーチが最大の魅力である与論島において天候に左右されず楽しめる貴重な屋内観光スポットです。周辺には日の出の名所として知られる赤崎海岸や、与論島の文化・歴史を体験できる与論民俗村もあり、あわせて観光することができます。

場所・住所
Address
鹿児島県大島郡 与論町大字麦屋678
地図
Map
地図(Map)
開園時間
Opening hours
9:30~18:00
入場料
Admission fee
中学生以上500円、小学生250円
定休日
Holiday
水曜日(夏期・GW・年末年始は無休(Open all year round))
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
与論空港より自動車(15分)、茶花バスターミナルより南陸運バス南回り(約20分)「東区」下車(徒歩20分)
駐車場
Parking Lot
約10台 無料(Free)

昇竜洞 / Shouryudo

昇竜洞(しょうりゅうどう)は、鹿児島県の沖永良部島(おきのえらぶじま)にある全長約3,500mの大規模鍾乳洞です。1963年(昭和38年)に愛媛大学学術探検部の山内浩教授率いる調査団によって発見されました。1967年(昭和42年)に鹿児島県指定天然記念物に指定され、2017年(平成29年)には一帯が奄美群島国立公園に編入されました。さらに「日本鍾乳洞九選」にも選ばれている国内屈指の名洞です。

全長約3,500mのうち一般に公開されているのは約600mで、見学所要時間は約40分です。洞窟内部は上洞・主洞・中洞・下洞の4つの洞穴がほぼ一直線に連なる壮大な構造をしています。洞窟内は年間を通じて安定した気温が保たれており、夏でも涼しく快適に見学できます。

昇竜洞の最大の見どころは、日本最大級のフローストーン(流華石)です。壁面や斜面をクリームのように流れるシート状の鍾乳石は、巨大な滝が一瞬で凍りついたかのような圧巻の景観を生み出しており、この規模のフローストーンが見られるのは国内では昇竜洞のみとされています。

そのほかにも、方解石の結晶がきらきらと輝く「ダイヤの御殿」、金と銀に輝く滝のような鍾乳石「金銀の瀧」、ツリー状の石筍「クリスマスツリー」、すだれ状に垂れ下がる銀白色の鍾乳石「銀のすだれ」、ナイアガラの滝を彷彿とさせるフローストーン「ナイアガラの滝」など、名前が付けられた見どころが多数あります。天井から無数に垂れ下がる銀白色の鍾乳石群は「東洋一の美しさ」と称されるほどの絶景です。

歴史的にも貴重な洞窟であり、洞窟内からは7世紀頃のものと推定される管玉(くだだま)をつけた2体の人骨が発見されています。遣唐使船で漂着した人物ではないかと推測されており、その人骨を祀った「昇竜神社」の鳥居が洞窟内に設けられています。また、1977年公開の松竹映画『八つ墓村』のロケ地としても知られています。

洞窟内は常に水が流れており足元が滑りやすいため、スニーカーなど歩きやすい靴での訪問が推奨されます(サンダル・ヒールは不可)。出口には喫茶スペース「昇竜洞茶房 草」があり、出口公園からは太平洋を一望する絶景も楽しめます。

なお、沖永良部島は昇竜洞のほかにも、全長約10.5kmで国内第2位の規模を誇る大山水鏡洞や、上級者向けの絶景洞窟として知られる銀水洞など、本格的な洞窟探検が楽しめるスポットが数多くあります。沖永良部島ケイビング協会によるガイド付きツアーも開催されており、日本では珍しい水量豊富な「シャワーケイビング」を体験することもできます。

場所・住所
Address
鹿児島県大島郡知名町大字住吉1520
地図
Map
地図(Map)
開園時間
Opening hours
9:00〜17:00
入場料
Admission fee
大人(高校生以上)1100円、小・中学生550円、4・5歳児220円、3歳以下無料(Free)
定休日
Holiday
無休(Open all year round)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
沖永良部空港より沖永良部バス知名行き(40分)終点下車後、沖永良部バス田皆・新城・和泊行き(10分)「徳時」下車(徒歩15分)
沖永良部空港より自動車(45分)
駐車場
Parking Lot
30台 無料(Free)

鹿児島県の鍾乳洞を訪れる際のポイント

鹿児島県の鍾乳洞はいずれも奄美群島の離島に位置しているため、訪問には飛行機またはフェリーでのアクセスが必要です。与論島へは那覇空港や鹿児島空港からの直行便が運航しており、沖永良部島へは鹿児島空港や那覇空港からの便が利用できます。離島ならではの美しいビーチや独自の文化・食も合わせて楽しめるため、鍾乳洞巡りと島旅を組み合わせた旅行プランがおすすめです。

赤崎鍾乳洞は全長約250mとコンパクトで、懐中電灯を持って薄暗い洞窟を探検する本格的な体験が魅力です。所要時間は約20分と短いため、与論島観光の合間に気軽に立ち寄れます。一方、昇竜洞は全長約3,500m(公開区間約600m)の大規模鍾乳洞で、日本最大級のフローストーンをはじめとする壮大な鍾乳石群を約40分かけてじっくり鑑賞できます。スケールの大きな鍾乳洞体験をしたい方には昇竜洞が、手軽に探検気分を味わいたい方には赤崎鍾乳洞がそれぞれおすすめです。

洞窟内を安全かつ快適に楽しむための服装・持ち物のポイントは以下の通りです。

  • :洞窟内は水で濡れて滑りやすいため、スニーカーなど歩きやすい靴を履いてください。サンダルやヒールでの入洞は避けましょう。
  • 服装:洞窟内は外気より涼しいため、夏でも薄手の上着やラッシュガードがあると快適です。天井が低い箇所を通る際に衣類が汚れる可能性があるため、汚れてもよい服装がおすすめです。
  • 持ち物:赤崎鍾乳洞では入場時に懐中電灯とヘルメットが貸し出されます。カメラを持参すれば、洞窟内の幻想的な光景を記録に残すことができます。

鹿児島県の離島に広がるサンゴ礁由来の鍾乳洞は、本土では味わえない独特の魅力にあふれています。壁面に残るサンゴの化石、悠久の年月が生み出した鍾乳石の造形、そして洞窟を取り巻く亜熱帯の美しい自然。暑い夏にこそ訪れたい、涼と感動を同時に味わえる鹿児島県の鍾乳洞を、ぜひ旅の目的地に加えてみてはいかがでしょうか。