アメリカ・ニューヨーク州の世界遺産 一覧・まとめ / UNESCO World Heritage Sites in New York USA ~文化遺産(負の世界遺産、文化的景観、産業遺産、近代化遺産、稼働遺産)、自然遺産、複合遺産、危機遺産~

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親記事:世界各国の世界遺産 一覧・まとめ / UNESCO World Heritage Sites in the World ~文化遺産(負の世界遺産、文化的景観、産業遺産、近代化遺産、稼働遺産)、自然遺産、複合遺産、危機遺産~

世界遺産(World Heritage Site)とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき登録される、人類共通の財産です。遺跡、歴史的建造物、景観、自然環境など、「顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)」を持つ不動産が対象となり、2024年時点で世界168か国に1,199件以上が登録されています。

世界遺産制度の本来の目的は、自然災害・紛争・都市開発などの脅威から、文化的・自然的に価値のある遺産を国際的な協力のもとで保護・保全し、次世代へ継承していくことにあります。

一方で、世界遺産に登録されることにより国際的な知名度が向上し、観光地としてのブランド力が高まるという側面もあります。実際に、世界遺産登録後に観光客数が飛躍的に増加した事例は世界各地で報告されており、地域経済の活性化にも大きく貢献しています。

本記事では、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある世界遺産を詳しく紹介します。ニューヨーク州は、アメリカの歴史・文化を象徴する世界的に有名な遺産を擁しており、毎年世界中から数百万人の観光客が訪れる人気のデスティネーションです。

世界遺産の登録基準(Selection Criteria)

世界遺産に登録されるためには、以下の10項目の登録基準のうち1つ以上を満たす必要があります。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
  • (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
  • (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
  • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
  • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

上記の基準のうち、(1)~(6)を満たすものが文化遺産、(7)~(10)を満たすものが自然遺産、そして文化遺産と自然遺産の両方の条件をそれぞれ1つ以上満たすものが複合遺産として分類されます。

以下で紹介する各世界遺産の「登録基準」の番号は、上記の世界遺産登録基準の番号に対応しています。

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観光に便利な宿泊施設:ニューヨークのホテル一覧

自由の女神像 / Statue of Liberty(正式名称:Liberty Enlightening the World)

自由の女神像は、1886年にフランスからアメリカ合衆国への友好の証として贈られた巨大な銅像で、ニューヨーク港のリバティ島に立っています。正式名称は「世界を照らす自由(Liberty Enlightening the World)」といい、右手にたいまつを、左手にはアメリカ独立記念日である1776年7月4日の日付が刻まれた銘板を抱えています。

台座を含めた高さは約93メートル(305フィート)に達し、フランスの彫刻家フレデリック・オーギュスト・バルトルディがデザインし、内部の鉄骨構造はエッフェル塔の設計者として知られるギュスターヴ・エッフェルが担当しました。

自由の女神像は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパからアメリカに渡った数百万人の移民にとって「自由の国アメリカ」の最初の象徴であり、民主主義と自由の普遍的なシンボルとして世界中で認知されています。1984年にユネスコ世界文化遺産に登録され、登録基準(1)「人類の創造的才能を表現する傑作」および(6)「顕著で普遍的な意義を有する出来事・思想と直接関連するもの」を満たしています。

現在、自由の女神像は年間約400万人が訪れるニューヨークを代表する観光スポットであり、マンハッタン南端のバッテリーパークからフェリーでアクセスできます。台座内部の展示館や、事前予約制の王冠部分への登頂体験も人気です。

登録区分
Type
文化遺産
登録年
Designated
1984年
登録基準
Criteria
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作、(6) 普遍的な意義を有する出来事・思想と直接関連
住所
Address
Liberty Island, New York, NY 10004, USA
地図
Map
地図(Map)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
ジョン・F・ケネディ国際空港より自動車(約40分)で「バッテリーパーク」へ到着後、スタチュークルーズ社のフェリー(約30分)でリバティ島へ(キャッスルクリントン・ナショナル・モニュメントでフェリーチケット購入可能)。地下鉄の場合は1号線サウスフェリー駅またはR/W線ホワイトホール・ストリート駅が最寄りです。
公式サイト
Official Website
https://www.nps.gov/stli/index.htm(アメリカ国立公園局)