日本三景 まとめ・一覧 / The Three Great Views of Japan 〜住所、地図、開場時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL〜
日本三景とは
日本三景(にほんさんけい)は、日本を代表する三つの優れた景勝地を指します。江戸時代初期の儒学者・林春斎(はやししゅんさい、1618〜1680年)が1643年(寛永20年)に著した地理書『日本国事跡考』において「松島・天橋立・安芸の宮島を日本三処の奇観とす」と記したのが始まりとされています。
日本では古来より「三」という数字に特別な意味が込められてきました。陰陽道において奇数は陽の数とされ、「三」は完結・調和・安定を象徴するとされています。「日本三大◯◯」「日本三名◯◯」といった表現が日本文化に根付いているのも、この背景があります。なお、これはランキング順位ではなく、各地が固有の価値を持つ「三傑」を指す呼称です。
三か所の景勝地はそれぞれ全く異なる魅力を持っています。
- 安芸の宮島(広島県):海に浮かぶ朱塗りの大鳥居と、ユネスコ世界文化遺産・厳島神社の神秘的な景観
- 天橋立(京都府):宮津湾に延びる約3.6kmの砂州に約8,000本の松が茂る「天に架かる橋」の絶景
- 松島(宮城県):松島湾に点在する大小260余りの島々が織りなす多島美と、俳人・松尾芭蕉も感嘆した景色
いずれも自然と文化・歴史が融合した日本固有の美意識を体現しており、現代でも国内外から年間を通じて多くの観光客が訪れる、日本を代表する観光スポットです。
日本三景 概要比較
| 景勝地 | 所在地 | 最大の見どころ | ベストシーズン | 世界遺産 |
|---|---|---|---|---|
| 安芸の宮島 | 広島県廿日市市 | 厳島神社の海上大鳥居 | 春(桜)・秋(紅葉) | ○(厳島神社:1996年登録) |
| 天橋立 | 京都府宮津市 | 松林の砂州と「股のぞき」の絶景 | 春〜秋(冬も松葉ガニ・雪景色) | -(国の名勝) |
| 松島 | 宮城県宮城郡松島町 | 260余りの島々の多島美・遊覧船 | 春〜秋(冬は牡蠣グルメも人気) | -(国の名勝) |
日本三景 まとめ・一覧 / The Three Great Views of Japan 〜住所、地図、開場時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL〜
安芸の宮島(あきのみやじま)/ Aki no Miyajima[Aki no Miyajima]
見どころ:宮島は厳島神社の大鳥居で有名な景勝地です。海に浮かぶように建つ朱塗りの大鳥居は、満潮時には海面に映り込み、干潮時には歩いて近づくことができ、時間によって異なる表情を楽しめます。1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されており、弥山(みせん)からの眺望や紅葉の名所としても知られています。島内では神の使いとされる野生のシカが人懐っこく生息し、独特の雰囲気を醸し出しています。
歴史と文化:厳島神社は推古天皇元年(593年)に創建されたと伝えられ、現在の社殿の形式は平安時代末期に平清盛が整備したものです。海上に建つ社殿は高潮の際も水が浸入しにくいよう精緻に設計されており、日本建築の粋を集めた傑作として高く評価されています。
グルメ情報:宮島では牡蠣料理・穴子料理(穴子飯)・もみじ饅頭が名物です。表参道商店街には多くの飲食店が軒を連ねており、食べ歩きも楽しめます。
ベストシーズン:春の桜(3〜4月)、秋の紅葉(11月)の時期が特に美しく、多くの観光客が訪れます。夏は青い海と緑の島が爽やかで、冬は観光客が比較的少なく静かに観光できます。
| 住所 Address |
広島県廿日市市宮島町 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開場時間 Opening hours |
施設により異なる (厳島神社:6:30~18:00頃、季節により変動) |
| 入場料 Admission fee |
施設により異なる (厳島神社本社:大人300円、高校生200円、中・小学生100円) |
| 定休日 Holiday |
施設により異なる(厳島神社:年中無休) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR宮島口駅(徒歩約5分)→フェリー(約10分) 広島電鉄宮島口駅(徒歩約1分)→フェリー(約10分) |
| 駐車場 Parking Lot |
宮島口周辺に約300台 約1000円/日 ※島内への車両持ち込みは原則不可 |
| URL URL |
https://nihonsankei.jp/miyajima.html |
| 付近のホテル Nearby Hotels |
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天橋立(あまのはしだて)/ Tango Amanohashidate[Tango Amanohashidate]
見どころ:天橋立は、宮津湾を南北に横断する全長約3.6kmの砂州で、約8,000本もの松が茂る神秘的な景観が特徴です。「股のぞき」という独特の鑑賞方法が有名で、展望所から身体を前傾みにして股の間から逆さまに眺めると、砂州が天に架かる橋のように見えることから「天橋立」と名付けられました。京都府北部・丹後地方に位置する、日本海側唯一の日本三景です。
歴史と文化:天橋立には日本最古の神社の一つとされる「籠神社(このじんじゃ)」や、縁結びの神様を祀る「真名井神社」が鎮座しています。また、砂州の南側には文殊菩薩を祀る「智恩寺」があり、日本三文殊の一つにも数えられています。古事記や日本書紀にも関わりのある神話の地として、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。
グルメ情報:天橋立周辺では、丹後のカニ(松葉ガニ・香住ガニ)が冬の名物として有名です。砂州沿いの茶屋では磯料理や海鮮丼も楽しめます。また、丹後ちりめんの産地としても知られており、地域の伝統文化にも触れられます。
ベストシーズン:春(桜・4月)から初夏(5〜6月)、秋(紅葉・11月)が観光に適しています。冬は松葉ガニのシーズンで、雪化粧した天橋立も風情があります。
| 住所 Address |
京都府宮津市文珠 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開場時間 Opening hours |
施設により異なる (天橋立ビューランド:9:00~17:00、季節により変動) |
| 入場料 Admission fee |
施設により異なる (天橋立ビューランド:大人850円、小人450円) ※砂州の散策は無料 |
| 定休日 Holiday |
施設により異なる(天橋立ビューランド:年中無休) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
京都丹後鉄道天橋立駅(徒歩約5~10分で天橋立入口) ※展望所へはリフト・モノレール利用 |
| 駐車場 Parking Lot |
周辺に複数あり 約600円~1000円/日 |
| URL URL |
https://nihonsankei.jp/hashidate.html |
| 付近のホテル Nearby Hotels |
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松島(まつしま)/ Rikuzen Matsushima[Rikuzen Matsushima]
見どころ:松島は、宮城県の松島湾に浮かぶ大小260余りの島々からなる景勝地です。それぞれの島が長年の波浪侵食によって形成された独特の形状を持ち、松に覆われた島々が織りなす多島美は圧巻です。遊覧船に乗って海上から眺める景色は格別で、瑞巌寺(ずいがんじ)や五大堂(ごだいどう)などの歴史的建造物も見どころです。江戸時代の俳人・松尾芭蕉が『奥の細道』の旅でこの地を訪れ、その美しさに言葉を失ったとも伝えられています。
歴史と文化:瑞巌寺は平安時代初期に創建された古刹で、伊達政宗が1609年に大規模改修した本堂は国宝に指定されています。五大堂は807年に坂上田村麻呂が建立したとされる東北地方最古の桃山建築で、橋を渡って参拝できます。2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けましたが、地域の努力により現在は多くの施設が復旧・復興しています。
グルメ情報:松島では新鮮な牡蠣料理が有名です。特に焼き牡蠣は松島名物として知られ、牡蠣小屋では産地直送の牡蠣を炭火で楽しめます(例年10月〜3月頃が旬)。ずんだ餅や笹かまぼこなど宮城の名物も周辺で味わえます。
ベストシーズン:春(桜・4月)から秋(紅葉・11月)にかけてが観光に適しています。特に秋の紅葉シーズンは島々が色づき、一層美しい景観を楽しめます。冬は牡蠣シーズンと重なり、グルメ目的の観光にも人気があります。
| 住所 Address |
宮城県宮城郡松島町松島 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開場時間 Opening hours |
施設により異なる (松島島巡り観光船:8:00~16:00、季節により変動) |
| 入場料 Admission fee |
施設により異なる (松島島巡り観光船:大人1,500円、小人750円) (瑞巌寺:大人700円、小人400円) |
| 定休日 Holiday |
施設により異なる(観光船:年中無休、天候により運休あり) |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR仙石線松島海岸駅(徒歩約5~10分で観光エリア) JR東北本線松島駅(徒歩約20分) |
| 駐車場 Parking Lot |
周辺に複数あり 約500円~1000円/日 |
| URL URL |
https://nihonsankei.jp/matsushima.html |
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日本三景を巡る際のポイント
おすすめの周遊プラン
日本三景は東北・関西・中国地方と各地に分散しているため、すべてを訪れるには計画的な旅程が必要です。新幹線や飛行機を活用すれば、3〜4泊5日程度で三か所すべてを巡ることも可能です。以下に代表的なルートを紹介します。
- 東日本起点(東京発):東北新幹線で仙台→松島観光→東海道新幹線で新大阪→天橋立→山陽新幹線・フェリーで宮島
- 西日本起点(大阪発):山陽新幹線で広島→フェリーで宮島→天橋立→新幹線で仙台→松島
- 地域組み合わせ:広島・宮島観光と広島市内(平和記念公園・原爆ドームなど)を組み合わせるルートも人気
各地の名物料理(宮島の穴子飯・牡蠣、天橋立周辺の丹後カニ、松島の牡蠣料理)や近隣の温泉も合わせて楽しむと、より充実した旅行になるでしょう。
撮影のポイント
各景勝地には、押さえておきたい撮影スポットがあります。
- 宮島(厳島神社):干潮時は大鳥居に徒歩で近づいて迫力ある写真を撮影でき、満潮時は鳥居が海面に浮かぶ幻想的な写真が撮れます。干潮・満潮の時刻は潮位表アプリや宮島観光協会の公式サイトで事前確認がおすすめです。夕暮れのマジックアワーに撮影した大鳥居は特に人気が高いです。
- 天橋立:股のぞきのスポットとして「天橋立ビューランド」(南側)と「傘松公園」(北側)の2か所の展望台があります。リフトやモノレールで上がれるため、体力に関わらず楽しめます。砂州を歩いて松林の中を散策しながら撮影するのも趣があります。
- 松島:遊覧船からの撮影が人気ですが、西行戻しの松公園や富山(とみやま)展望台などの陸上展望スポットからも素晴らしいパノラマが楽しめます。朝靄(あさもや)の中に浮かぶ島々の幻想的な光景は早朝撮影派に人気です。
季節ごとの楽しみ方
| 季節 | 宮島 | 天橋立 | 松島 |
|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 桜と大鳥居のコラボ、新緑の弥山 | 桜並木の砂州散策 | 桜と島々の絶景、花見観光船 |
| 夏(6〜8月) | 青い海と緑の島、花火大会 | 海水浴・マリンスポーツ | 緑鮮やかな多島美、海の幸 |
| 秋(9〜11月) | 紅葉と大鳥居の競演(特に11月) | 紅葉の砂州、松葉ガニシーズン開始 | 紅葉と島々の絶景(特に11月) |
| 冬(12〜2月) | 雪景色、静かな参拝、牡蠣グルメ | 松葉ガニ最盛期、雪の天橋立 | 牡蠣小屋シーズン、冬の澄んだ空気 |
訪問時の注意点とマナー
- 混雑回避:大型連休(GW・お盆・年末年始)や紅葉シーズンは特に混雑します。平日や早朝の訪問が穴場です。
- 宮島での野生動物:島内に生息するシカは野生動物です。エサを与えることは禁止されており、荷物(特に食べ物や紙類)を奪われることがあるため注意が必要です。
- 天橋立の砂州内:砂州内は自転車と徒歩のみ通行可能です(レンタサイクルあり)。片道約3.6kmあるため、歩きやすい靴での訪問をおすすめします。
- 神社・寺院での礼儀:各地には神社や寺院があります。参拝の際は服装や振る舞いに配慮し、写真撮影の可否はその場のルールに従って確認してください。
日本三景 よくある質問(FAQ)
- Q. 日本三景はいつ、誰が選定したのですか?
- A. 江戸時代初期の儒学者・林春斎(1618〜1680年)が1643年(寛永20年)に著した地理書『日本国事跡考』において、松島・天橋立・安芸の宮島の三か所を「日本第一の絶景」として紹介したのが始まりとされています。
- Q. 日本三景のうち世界遺産に登録されているのはどこですか?
- A. 安芸の宮島にある厳島神社が1996年(平成8年)にユネスコ世界文化遺産として登録されています。松島と天橋立は国の名勝に指定されています。
- Q. 日本三景をすべて巡るのに何日必要ですか?
- A. 新幹線や飛行機を利用すれば最短3泊4日〜4泊5日でのコンプリートが可能です。各地を十分に楽しむには5〜7日間程度を確保することをおすすめします。
- Q. 日本三景を英語で何といいますか?
- A. "The Three Views of Japan"または"The Three Great Views of Japan"と表現します。宮島はMiyajima、天橋立はAmanohashidate、松島はMatsushimaとそのまま英語表記されます。
- Q. 日本三景の入場料・拝観料はいくらですか?
- A. 宮島の厳島神社は大人300円、天橋立ビューランドは大人850円、松島の瑞巌寺は大人700円です(いずれも2024年時点の情報。訪問前に最新情報を各施設の公式サイトでご確認ください)。天橋立の砂州散策は無料で楽しめます。
- Q. 日本三景へのアクセス方法(公共交通機関)は?
- A. 宮島へはJR宮島口駅または広島電鉄宮島口駅からフェリーで約10分。天橋立へは京都丹後鉄道天橋立駅から徒歩約5〜10分。松島へはJR仙石線松島海岸駅から徒歩約5〜10分でアクセスできます。
- Q. 日本三景は子供連れでも楽しめますか?
- A. いずれの景勝地も子供連れで楽しめます。宮島は島内でシカとの触れ合いも体験でき、天橋立はリフト・モノレールで手軽に展望台へアクセス可能です。松島は遊覧船が子供に人気で、瑞巌寺の洞窟なども興味深い見どころです。

