日本三大祭りまとめ・一覧 / The Three Great Festivals of Japan 〜住所、地図、開場時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL、電話番号〜
日本ではよく素晴らしい、優れた自然・建造物・文化などのカテゴリから三つを抽出して「日本三大◯◯」、「日本三名◯◯」などと名付けて代表格とすることがよくあります。これは単なるランキングの上位三つという意味ではなく、歴史的・文化的価値を持つ代表的なものを選定したものです。
その由来は諸説ありますが、日本では古くから陰陽道などで奇数が縁起が良いとされ、また人が「三」という数字が物事の選択肢としてまとまりや安定感を感じやすいという心理的な理由からよく使用される傾向にあります。「三種の神器」や「日本三景」など、多くの「三大」が現代まで受け継がれています。
今回は、そんな「日本三大◯◯」と呼ばれる優れた文化から、日本三大祭りをご紹介します。これらは日本の伝統文化を代表する祭礼で、毎年多くの観光客が訪れる人気のイベントとなっています。
日本三大祭りとは、祇園祭(京都)・天神祭(大阪)・神田祭(東京)の三祭を指します。それぞれが千年以上の歴史を持ち、日本の三大都市圏の歴史と文化を今に伝える、かけがえない文化遺産です。古くは平安時代から江戸時代にかけて確立された祭礼であり、現代においても変わらぬ形で受け継がれていることは、その文化的価値の高さを証明しています。
日本三大祭りまとめ・一覧 / The Three Great Festivals of Japan 〜住所、地図、開場時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL、電話番号〜
日本三大祭りは、祇園祭(京都)、天神祭(大阪)、神田祭(東京)の三つを指します。それぞれが千年以上の歴史を持ち、日本の伝統文化を今に伝える重要な祭礼です。以下の概要表と各祭りの詳細情報・見どころをご確認ください。
日本三大祭り一覧比較表
| 祭り名 | 祇園祭 | 天神祭 | 神田祭 |
| 開催地 | 京都府京都市(八坂神社) | 大阪府大阪市(大阪天満宮) | 東京都千代田区(神田明神) |
| 開催時期 | 7月1日〜31日(主要行事は7月中旬〜下旬) | 7月24日〜25日 | 5月中旬(隔年本祭り) |
| 起源 | 869年(貞観11年) | 951年(天暦5年) | 平安時代(江戸時代に隆盛) |
| 入場料 | 無料(有料観覧席あり) | 無料(乗船等有料) | 無料(イベント等有料) |
| 特徴 | 山鉾巡行・ユネスコ無形文化遺産 | 船渡御・奉納花火 | 神輿行列・天下祭 |
祇園祭 / Gion Matsuri[Gion Festival]
祇園祭は、京都の八坂神社の祭礼で、日本三大祭りの筆頭とされています。起源は平安時代の869年(貞観11年)に遡り、疫病退散を祈願して始まったとされる1100年以上の歴史を持つ祭りです。
祭りは7月1日から31日まで丸一ヶ月にわたって行われ、特に宵山(7月14日〜16日)と山鉾巡行(7月17日の前祭、24日の後祭)が見どころです。33基の豪華絢爛な山鉾が京都の街を巡る様子は「動く美術館」とも称され、2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。
宵山では、京都の街全体が祭りの雰囲気に包まれ、露店が立ち並び、伝統的な「コンチキチン」という祇園囃子が響き渡ります。山鉾には重要文化財級の懸装品が飾られ、その芸術性の高さも魅力の一つです。
山鉾は大きく「山(やま)」と「鉾(ほこ)」に分類されます。鉾は巨大な車輪を持ち、囃子方が乗り込んで演奏しながら進む移動舞台で、その中でも長刀鉾(なぎなたぼこ)が最も有名です。長刀鉾は唯一生稚児(いきちご)が乗ることが許されており、祭りの先頭を切って進む特別な役割を担っています。33基すべてが国の重要有形民俗文化財に指定されています。
祇園祭のおすすめ観覧スポット:
- 四条通・河原町通:山鉾巡行のメインルートで、最も迫力ある山鉾を間近に見られる場所です。有料観覧席も設けられます。
- 宵山(前夜祭):7月14〜16日の夕方から夜にかけて、各山鉾町では駒形提灯に火が灯り幻想的な雰囲気に包まれます。「屏風祭り」として町家の屏風が公開されることもあります。
- 八坂神社:祭りの中心となる神社で、神輿洗いや神輿渡御などの神事が行われます。境内では夜遅くまで多くの参拝者で賑わいます。
- 錦市場周辺:「京の台所」として名高い錦市場周辺にも屋台が立ち並び、京都ならではの祭りグルメが楽しめます。
祇園祭の伝統食と屋台グルメ:祇園祭の宵山では、地元の家庭が「ちまき」を配布する慣習があります。これは厄除けのお守りとして玄関に飾るもので、食べるちまきとは異なります。屋台では、抹茶スイーツ・生八つ橋など京都らしい食べ物から、定番の祭りグルメまで幅広く楽しめます。
| 住所 Address |
京都府京都市東山区祇園町北側625 八坂神社周辺 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開催時間 Opening hours |
7月1日〜7月31日:時間帯は日程・イベントにより異なる 【主要行事】宵山:7月14日〜16日、山鉾巡行:7月17日(前祭)・24日(後祭) |
| 入場料 Admission fee |
無料(有料観覧席有り:約3,180円〜) |
| 定休日 Holiday |
開催期間以外 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
京阪祇園四条駅(徒歩約5分)、阪急河原町駅(徒歩約10分)、JR京都駅より自動車(約15分) |
| 駐車場 Parking Lot |
周辺に無し(交通規制有り)※公共交通機関のご利用を推奨 |
| URL URL |
https://www.kyokanko.or.jp/gion/ |
| 電話番号 Phone number |
075-213-1717(+81 75-213-1717) |
| 付近のホテル Nearby Hotels |
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天神祭 / Tenjin Matsuri[Tenjin Festival]
天神祭は、大阪天満宮の祭礼で、日本三大祭りの一つとして知られています。起源は天暦5年(951年)に遡り、学問の神様である菅原道真公を祀る祭りとして、約1000年以上の歴史を誇ります。
菅原道真公は、平安時代の優れた学者・政治家であり、死後に怨霊として恐れられたため、北野天満宮(京都)や太宰府天満宮(福岡)をはじめとする各地の天満宮・天神社で神として祀られることになりました。「天神様」と呼ばれる学問の神として、受験シーズンには多くの学生が合格祈願に訪れます。天神祭は、道真公の霊を慰め、大阪の町の繁栄を祈る祭礼として発展してきました。
祭りの最大の見どころは、7月25日の本宮で行われる船渡御(ふなとぎょ)と奉納花火です。約100隻の船が大川(旧淀川)を行き交う船渡御は、大阪の夏の風物詩として親しまれています。
陸渡御では、約3000人の行列が大阪の街を練り歩き、伝統的な衣装に身を包んだ参加者たちが祭りを盛り上げます。夜には約5000発の奉納花火が打ち上げられ、船渡御と花火が織りなす幻想的な光景は、毎年約130万人の観客を魅了します。
天神祭のおすすめ観覧スポット:
- 大川沿い(桜宮橋〜天満橋周辺):船渡御と花火を同時に楽しめる最高のビューポイントです。特に天満橋周辺は早い時間から場所取りが行われます。
- 大阪天満宮境内:宵宮(7月24日)には境内でさまざまな神事が執り行われ、多くの参拝者で賑わいます。
- 天神橋筋商店街:日本一長い商店街として知られ、祭り期間中も賑わいを見せます。大阪グルメを楽しみながら祭りの雰囲気を満喫できます。
- 催太鼓(もよおしだいこ):船渡御の出発前に大阪天満宮で行われる勇壮な大太鼓の演奏は、祭りのオープニングを告げる特別な見どころです。
奉納花火について:天神祭の奉納花火は約5000発が打ち上げられ、大川の水面に映る花火と行き交う船の光が幻想的な世界を演出します。「浪花八景」の一つに数えられるこの景観は、毎年多くのカメラマンや観光客を魅了します。花火観覧の有料席も販売されており、より快適に鑑賞したい方には早めの予約をおすすめします。
| 住所 Address |
大阪府大阪市北区天神橋2丁目1-8 大阪天満宮周辺 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開催時間 Opening hours |
7月24日〜7月25日:時間帯は日程・イベントにより異なる 【主要行事】宵宮:7月24日、本宮:7月25日(船渡御・奉納花火) |
| 入場料 Admission fee |
無料(船渡御乗船等の有料オプション有り:約10,000円〜) |
| 定休日 Holiday |
開催日以外 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR大阪天満宮駅(徒歩約5分)、Osaka Metro 南森町駅(徒歩約5分) |
| 駐車場 Parking Lot |
周辺に有り(交通規制有り)※公共交通機関のご利用を推奨 |
| URL URL |
https://www.tenjinmatsuri.com/ |
| 電話番号 Phone number |
06-6353-0025(+81 6-6353-0025) |
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神田祭 / Kanda Matsuri[Kanda Festival]
神田祭は、東京の神田明神の祭礼で、江戸三大祭りの一つであり、日本三大祭りにも数えられる格式高い祭りです。起源は平安時代に遡り、徳川幕府の庇護を受けて発展した「天下祭」として知られています。
神田明神は、大己貴命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)・平将門命(たいらのまさかどのみこと)を主祭神とし、江戸の総鎮守として商売繁盛・縁結び・厄除けの神として広く信仰されてきました。徳川家康が江戸幕府を開いてからは「天下祭」と称され、将軍が上覧した唯一の祭礼として最高の格式を誇りました。
祭りは2年に一度、5月中旬に行われます(本祭りと陰祭りが交互)。本祭りの年には、神幸祭として約300mにも及ぶ豪華な行列が、神田、日本橋、大手町、秋葉原など約30kmの氏子町を巡ります。
見どころは、約200基の神輿が一斉に集まる神輿宮入です。「ワッショイ、ワッショイ」という威勢の良い掛け声とともに、神輿が町内を練り歩く様子は圧巻です。また、江戸時代には将軍が上覧した唯一の祭礼という歴史的背景も、この祭りの格式の高さを物語っています。
神田祭のおすすめ観覧スポット:
- 神田明神境内:祭りの出発点となる神田明神は、例大祭期間中に特別な雰囲気に包まれます。神社建築も美しく、写真撮影にも最適なスポットです。
- 秋葉原〜神田〜日本橋エリア:神幸祭の行列ルートで、現代の街並みと伝統的な神輿行列のコントラストが楽しめます。特に秋葉原では、電気街・アニメ文化と江戸の伝統が融合した独特の雰囲気が体験できます。
- 神輿宮入:例大祭のクライマックスで、約200基もの神輿が神田明神に一斉に宮入りする壮観な場面は、神田祭最大の見どころです。
- 雅楽・舞楽の奉納:神田明神では例大祭に合わせてさまざまな伝統芸能の奉納が行われます。平安時代から続く雅楽・舞楽を無料で鑑賞できる貴重な機会です。
神田祭の特記事項:神田祭は隔年開催(本祭りと陰祭りが交互)のため、次回の本祭り年を事前に確認することが重要です。陰祭りの年でも規模は縮小されますが、神社での神事は行われます。なお、神田明神はアニメ・ゲームの聖地としても知られており、伝統と現代文化が交わる独特の空間となっています。
| 住所 Address |
東京都千代田区外神田2丁目16-2 神田明神周辺 |
| 地図 Map |
地図(Map) |
| 開催時間 Opening hours |
5月中旬(隔年開催):時間帯は日程・イベントにより異なる 【主要行事】神幸祭、神輿宮入、例大祭(本祭りは2年に一度) |
| 入場料 Admission fee |
無料(イベント等の有料オプション有り) |
| 定休日 Holiday |
開催期間以外 |
| アクセス・最寄り駅 Access, Nearest station |
JR秋葉原駅(徒歩約7分)、東京メトロ銀座線末広町駅(徒歩約5分)、東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅(徒歩約5分) |
| 駐車場 Parking Lot |
周辺に有り(秋葉原UDXパーキング:約800台 2000円/日)※公共交通機関のご利用を推奨 |
| URL URL |
https://www.kandamyoujin.or.jp/kandamatsuri/ |
| 電話番号 Phone number |
03-3254-0753(+81 3-3254-0753) |
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日本三大祭りを訪れる際の実践ガイド
日本三大祭りを訪れる際のポイント:
- 事前予約:有料観覧席は早めの予約がおすすめです。特に祇園祭の山鉾巡行、天神祭の船渡御は人気が高く、早期に完売することがあります。
- 宿泊:祭り期間中は宿泊施設が混雑します。数ヶ月前からの予約が安心です。
- 交通規制:祭り当日は大規模な交通規制が実施されます。公共交通機関の利用を強く推奨します。
- 服装:夏の開催が多いため、日傘や帽子、水分補給の準備をしましょう。祇園祭や天神祭は特に混雑するため、動きやすい服装がおすすめです。
- マナー:神聖な祭礼ですので、節度ある行動を心がけましょう。写真撮影の際も、神事の妨げにならないよう配慮が必要です。
- 外国語対応:三つの祭りはいずれも外国人観光客の受け入れ実績が豊富で、英語パンフレットや多言語案内が整備されています。祇園祭はユネスコ無形文化遺産として国際的な認知度も高く、海外からの訪問者も多数います。
- 混雑対策:天神祭の本宮(7月25日)は例年130万人超の来場者があります。早めの現地入りと、混雑のピークを避けた鑑賞プランを立てることをおすすめします。
日本三大祭りに関するよくある質問(FAQ)
Q. 日本三大祭りはすべて無料で見られますか?
A. 基本的な観覧は無料です。ただし、祇園祭の山鉾巡行有料観覧席(約3,180円〜)、天神祭の船渡御乗船(約10,000円〜)などの有料オプションも用意されています。特別な体験を希望する場合は事前申込みが必要です。
Q. 日本三大祭りの中で最も混雑するのはどれですか?
A. 来場者数で見ると天神祭が最も多く、本宮(7月25日)には約130万人が訪れます。祇園祭の山鉾巡行日(7月17日・24日)も数十万人規模の来場者があります。いずれも混雑対策として早めの現地入りと公共交通機関の利用を推奨します。
Q. 外国人観光客でも日本三大祭りを楽しめますか?
A. はい、十分に楽しめます。三つの祭りとも英語案内や多言語パンフレットが整備されています。祇園祭はユネスコ無形文化遺産として国際的な認知度も高く、海外からの観光客も多数訪れます。祭りの視覚的な迫力・音楽・雰囲気は言葉の壁を超えて楽しめるものです。
Q. 神田祭はなぜ2年に一度なのですか?
A. 神田祭は「本祭り」と「陰祭り(影祭り)」が1年交代で行われます。本来は毎年開催されていましたが、大規模な神輿行列が江戸の町を通過するため、準備・費用・治安管理の観点から隔年の大規模開催となりました。陰祭りの年も神社での神事は行われますが、行列規模は縮小されます。
Q. 日本三大祭りを全部回るならどのようなスケジュールがよいですか?
A. 神田祭(5月・東京)→ 祇園祭(7月・京都)→ 天神祭(7月下旬・大阪)という順番で回ることができます。祇園祭(7月17日・24日)と天神祭(7月25日)は一週間ほどの間隔があるため、同年に両方を訪問することも可能です。ただし神田祭は隔年開催のため、本祭り年かどうかを事前に確認しましょう。
日本三大祭りは、それぞれが地域の歴史と文化を色濃く反映した、見応えのある伝統行事です。祇園祭のユネスコ無形文化遺産に登録された豪華な山鉾巡行、天神祭の幻想的な船渡御と奉納花火、神田祭の江戸から続く天下祭の伝統——これらは、映像や写真では伝わりきらない迫力と感動を、実際に訪れることで初めて体験できるものです。日本の伝統と文化に触れる旅の一つとして、ぜひ実際に足を運んで、その迫力と美しさを体感してください。

