日本三大盆踊りまとめ・一覧 / The Three Great Bon Dance Festivals of Japan 〜住所、地図、開場時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL、電話番号〜

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日本の夏を彩る伝統芸能の一つである盆踊りは、お盆の時期に先祖の霊を迎え送るための民俗行事として、全国各地で受け継がれてきました。その中でも特に規模が大きく、歴史と伝統を誇る「日本三大盆踊り」は、国内外から多くの観光客を魅了し続けています。

「日本三大◯◯」という呼称は、古くから日本人が好んで用いてきた表現方法です。陰陽道で縁起が良いとされる奇数、中でも「三」という数字は、物事を選択する際に最もバランスが良く、記憶に残りやすいという心理的特性があります。このような背景から、優れた自然景観、歴史的建造物、文化芸能などを三つ選び、「日本三大◯◯」「日本三名◯◯」として称える慣習が根付いています。

本記事では、400年以上の歴史を持つ徳島県の「阿波踊り」、幽玄な雰囲気が魅力の秋田県「西馬音内の盆踊」、そして徹夜で踊り明かす岐阜県「郡上おどり」という日本三大盆踊りについて、それぞれの特徴、歴史、開催情報、アクセス方法などを詳しくご紹介します。

日本三大盆踊りまとめ・一覧 / The Three Great Bon Dance Festivals of Japan 〜住所、地図、開場時間、入場料(無料・有料)、定休日、アクセス・最寄り駅、駐車場、URL、電話番号〜

阿波踊り / Awa Odori[Awa Dance Festival]

徳島県を代表する夏の風物詩「阿波踊り」は、約400年の歴史を誇る日本最大級の盆踊りです。毎年8月12日から15日の4日間、徳島市内中心部が「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」という有名な掛け声とともに熱気に包まれます。

阿波踊りの起源は諸説ありますが、最も有力なのは1587年、徳島城築城を祝って城下の人々が踊ったことが始まりとされています。その後、江戸時代を通じて庶民の娯楽として発展し、現在では国内外から毎年約130万人もの観光客が訪れる一大イベントとなりました。

阿波踊りの特徴は、「連」と呼ばれるグループ単位で踊ること。男踊りは力強く勇壮に、女踊りは優雅で艶やかに踊り分けられます。三味線、太鼓、鉦、篠笛などの鳴り物が奏でる独特のリズム「ぞめき」に合わせて、踊り手たちが練り歩く姿は圧巻です。

見どころは市内6つの演舞場で繰り広げられる有料観覧席での演舞と、無料で楽しめる「おどり広場」。初めての方でも参加できる「にわか連」もあり、観光客も実際に阿波踊りを体験できます。浴衣や法被に身を包み、ぜひ踊りの輪に加わってみてください。

住所
Address
徳島県徳島市
地図
Map
地図(Map)
開場時間
Opening hours
8月12日〜8月15日:18:00〜20:00、20:30〜22:30
入場料
Admission fee
見学無料(有料観覧席有り)
定休日
Holiday
期間中以外
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR徳島駅より徒歩圏内
駐車場
Parking Lot
周辺に有り
URL
URL
https://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/awaodori/
電話番号
Phone number
088-621-5298(+81 88-621-5298)
付近のホテル
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西馬音内の盆踊 / Nishimonai No Bon Odori[Nishimonai Bon Festival Dance]

秋田県羽後町で700年以上の歴史を持つ「西馬音内の盆踊」は、幽玄で優美な雰囲気が特徴の盆踊りです。毎年8月16日から18日の3日間、夕闇が迫る頃から深夜まで、町の中心部で踊りが繰り広げられます。

この盆踊りの最大の特徴は、踊り手たちが被る「端縫い(はぬい)」と呼ばれる編み笠と、目の部分だけを残した黒い布「彦三頭巾(ひこさずきん)」です。顔を隠して踊ることで、身分や年齢、性別を超えた平等な世界が表現され、幻想的な雰囲気を醸し出します。この覆面には諸説ありますが、豊作祈願や先祖供養の意味が込められているとされています。

西馬音内の盆踊には「音頭」と「がんけ」という二つの踊り方があります。「音頭」は優雅でゆったりとした動き、「がんけ」は軽快でテンポの良い踊りで、それぞれ異なる魅力があります。囃子は太鼓と笛のみというシンプルな構成ですが、その素朴な音色が夏の夜に響き渡る様子は、日本の原風景を感じさせます。

1981年には国の重要無形民俗文化財に指定され、その文化的価値が認められています。観光客も自由に踊りの輪に加わることができますが、伝統を尊重し、地元の方々の踊りを見て学んでから参加することをお勧めします。

住所
Address
秋田県雄勝郡羽後町西馬音内本町108-1
地図
Map
地図(Map)
開場時間
Opening hours
8月16日 19:00〜23:00、8月17日 19:00〜23:00、8月18日 19:00〜23:30
入場料
Admission fee
見学無料
定休日
Holiday
期間中以外
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR湯沢駅より自動車(約30分)
駐車場
Parking Lot
羽後町役場駐車場:250台 1000円
URL
URL
https://ugo.main.jp/bonodori/
電話番号
Phone number
0183-55-8635(+81 183-55-8635)
付近のホテル
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郡上おどり / Gujou Odori[Gujo Dance Festival]

岐阜県郡上市八幡町で約400年の歴史を持つ「郡上おどり」は、7月中旬から9月上旬まで延べ32夜にわたって開催される日本最長の盆踊りです。中でも8月13日から16日の4日間は「徹夜おどり」として知られ、夜8時から翌朝4時頃まで一晩中踊り明かすという独特のスタイルで知られています。

郡上おどりの起源は江戸時代、郡上藩主が士農工商の融和を図るために奨励したことに始まります。城下町の風情が残る郡上八幡の町並みを舞台に、「かわさき」「春駒」「三百」など10種類の踊りが披露されます。それぞれの踊りには独特の振り付けがあり、シンプルながら奥深い魅力があります。

郡上おどりの最大の特徴は、誰でも自由に参加できる開放性です。観光客も地元の人も、老若男女問わず同じ輪の中で踊ります。「見るより踊れ」という言葉通り、飛び入り参加大歓迎の雰囲気が魅力です。踊りの振り付けは比較的シンプルなので、初心者でもすぐに覚えられます。

1996年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。清流長良川が流れる水の町・郡上八幡の美しい街並みと、人々の温かい歓迎の心が、郡上おどりをより一層魅力的なものにしています。徹夜おどりに参加する際は、動きやすい服装と履き慣れた靴、そして体力の準備をお忘れなく。

住所
Address
岐阜県郡上市八幡町柳町511
地図
Map
地図(Map)
開場時間
Opening hours
8月13日〜8月16日 20:00~翌朝4:00
入場料
Admission fee
見学無料
定休日
Holiday
期間中以外
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
長良川鉄道郡上八幡駅(徒歩約30分)
駐車場
Parking Lot
周辺に有り 有料
URL
URL
https://www.gujohachiman.com/kanko/odori.html
電話番号
Phone number
0575-67-0002(+81 575-67-0002)
付近のホテル
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日本三大盆踊りを楽しむためのポイント

服装と持ち物:夏の屋外イベントですので、動きやすく涼しい服装がおすすめです。浴衣で参加するとより雰囲気が出ますが、長時間踊る場合は履き慣れた靴が必須です。タオル、飲み物、虫除けスプレーも忘れずに。

宿泊の予約:特に徹夜おどりや阿波踊りの期間中は、周辺の宿泊施設が早期に満室となります。数ヶ月前からの予約をお勧めします。

マナーとルール:地域の伝統行事ですので、地元の方々への敬意を忘れずに。写真撮影は許可されていますが、踊りの妨げにならないよう配慮しましょう。

体調管理:特に徹夜おどりに参加する場合は、事前に十分な休息をとり、熱中症対策を万全にしてください。

日本三大盆踊りは、それぞれに独自の歴史と文化を持ち、日本の夏を彩る貴重な伝統芸能です。見るだけでなく、実際に踊りの輪に加わることで、その魅力をより深く感じることができるでしょう。ぜひ一度、この素晴らしい日本の夏の風物詩を体験してみてください。