福島県の国宝(建造物) 一覧・まとめ / National Treasure of Japanese Buildings in Fukushima ~旅行のみどころになる日本国民の宝と指定された神社、寺、城、住宅等の重要文化財~

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日本の国宝とは文化財保護法によって国が指定した重要文化財のうち、世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものであるとして国(文部科学大臣)が指定したものを指します。

法律の観点では国宝は重要文化財の一種であり、国宝の分類には建造物(神社、寺院、城郭、住宅等)、絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料・歴史資料があります。

今回はそのような国宝の中から、各都道府県の旅行のみどころにもなってくる「建造物」に分類される国宝を紹介します。

福島県は東北地方の南部に位置し、会津・中通り・浜通りの3つの地域からなる広大な県です。会津若松の鶴ヶ城や大内宿、磐梯山・猪苗代湖など豊かな自然と歴史的名所に恵まれています。福島県で国宝に指定されている建造物は1件で、いわき市にある白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)が福島県唯一の国宝建造物です。平安時代末期の浄土教文化を今に伝える東北地方屈指の貴重な仏教建築であり、周囲の浄土式庭園とあわせて訪れる価値のある文化遺産です。

福島県の国宝(建造物) 一覧・まとめ / National Treasure of Japanese Buildings in Fukushima ~旅行のみどころになる日本国民の宝と指定された神社、寺、城、住宅等の重要文化財~


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阿弥陀堂(白水阿弥陀堂) / Amida Dou(Shiramizu Amida Dou)[Amida Dou(Shiramizu Amida Dou)]

白水阿弥陀堂は、正式には願成寺阿弥陀堂(がんじょうじあみだどう)と称し、福島県いわき市内郷白水町に所在する平安時代後期の仏堂です。1160年(永暦元年)、岩城則道(いわきのりみち)の妻・徳姫(とくひめ)が、亡き夫の菩提を弔うために建立したと伝えられています。奥州藤原氏の文化圏に連なる浄土教建築として、東北地方の歴史を語る上で欠かせない存在です。

建築様式は方三間の阿弥陀堂形式で、屋根は宝形造(ほうぎょうづくり)のこけら葺きです。堂内には本尊の阿弥陀如来像をはじめ、観音菩薩像・勢至菩薩像・持国天像・多聞天像の計5体の仏像(いずれも国の重要文化財)が安置されており、平安時代後期の定朝様(じょうちょうよう)の穏やかで優美な作風を今に伝えています。

阿弥陀堂の周囲には浄土式庭園(国指定史跡)が広がり、池泉を中心とした美しい景観が阿弥陀堂と一体となって極楽浄土の世界を表現しています。この庭園は平安時代の浄土教思想に基づいて造営されたもので、岩手県平泉の毛越寺庭園と並び、東北地方に残る浄土庭園の代表例として高く評価されています。

白水阿弥陀堂は、福島県内で唯一の国宝建造物であり、平安時代末期に東北地方で栄えた浄土教文化の到達点を示す建築として、日本の建築史・宗教史において極めて重要な位置を占めています。1952年(昭和27年)3月29日に国宝に指定されました。

白水阿弥陀堂の見どころと参拝のポイント

秋(例年11月上旬〜中旬)には阿弥陀堂の周囲で紅葉が見ごろを迎え、浄土庭園の池に映る鮮やかな紅葉と阿弥陀堂の調和は格別の美しさです。紅葉シーズンには夜間ライトアップが行われる年もあり、幻想的な光景を楽しめます。夏には庭園の池に古代蓮(大賀ハス)が咲き誇り、平安の浄土世界を色鮮やかに彩ります。拝観には拝観料が必要で、拝観時間は季節により異なりますので、訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

種別
Type
国宝・近世以前・寺院
時代
Period
平安後期(1160年)
指定年月日
Designated
1952年03月29日
住所
Address
福島県いわき市内郷白水町広畑219
地図
Map
地図(Map)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JRいわき駅よりバス川平行き(約15分)「あみだ堂」下車(徒歩約5分)
URL
URL
https://shiramizu-amidado.org/

福島県の国宝建造物に関するよくある質問

福島県にある国宝建造物はいくつありますか?

福島県の国宝建造物は1件です。いわき市にある白水阿弥陀堂(正式名称:願成寺阿弥陀堂)が福島県で唯一の国宝建造物に指定されています。1952年(昭和27年)に国宝指定を受けた、平安時代後期を代表する浄土教建築です。

白水阿弥陀堂はいつ建てられましたか?

白水阿弥陀堂は1160年(永暦元年)、平安時代後期に建立されました。岩城則道の妻・徳姫が夫の菩提を弔うために建てたと伝えられており、860年以上の歴史を持つ福島県最古級の仏教建築です。

白水阿弥陀堂へのアクセス方法は?

JRいわき駅よりバス川平行きに乗車し、約15分で「あみだ堂」バス停に到着します。下車後、徒歩約5分で白水阿弥陀堂に着きます。車の場合は常磐自動車道いわき湯本ICから約15分です。駐車場も整備されています。

白水阿弥陀堂の紅葉の見ごろはいつですか?

白水阿弥陀堂の紅葉の見ごろは例年11月上旬から中旬です。浄土庭園の池の水面に映る紅葉と阿弥陀堂が織りなす景色は、福島県を代表する秋の絶景スポットとして知られています。紅葉シーズンには夜間ライトアップが実施される年もあり、多くの参拝者・観光客が訪れます。