山形県の国宝(建造物) 一覧・まとめ / National Treasure of Japanese Buildings in Yamagata ~旅行のみどころになる日本国民の宝と指定された神社、寺、城、住宅等の重要文化財~

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日本の国宝とは、文化財保護法によって国が指定した重要文化財のうち、世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものであるとして国(文部科学大臣)が指定したものを指します。法律の観点では国宝は重要文化財の一種であり、国宝の分類には建造物(神社、寺院、城郭、住宅等)、絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料・歴史資料があります。

山形県は、出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)をはじめとする山岳信仰の聖地として古くから知られ、修験道(しゅげんどう)の文化が深く根付いた地域です。県内には1件の国宝建造物が所在しています。それが、羽黒山の杉並木の中にひっそりと佇む羽黒山五重塔です。室町時代前期に建立された東北地方最古の五重塔であり、素木造りの簡素ながらも力強い姿は、山岳修験の厳かな精神を今に伝えています。

本記事では、山形県にある唯一の国宝建造物である羽黒山五重塔について、その歴史的背景・建築的特徴・アクセス情報とともに詳しく紹介します。山形県への旅行計画や、日本の歴史・建築に関する学習にお役立てください。

山形県の国宝(建造物) 一覧・まとめ / National Treasure of Japanese Buildings in Yamagata ~旅行のみどころになる日本国民の宝と指定された神社、寺、城、住宅等の重要文化財~


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羽黒山五重塔 / Haguro San Gojuh No Tou[Haguro Mountain Five Storied Pagoda]

羽黒山五重塔は、山形県鶴岡市の出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)の一つである羽黒山の参道沿いに建つ、東北地方最古の五重塔です。応安5年(1372年)に再建されたと伝えられ、室町時代前期の建築様式を今に伝える極めて貴重な建造物として、1966年(昭和41年)6月11日に国宝に指定されました。高さ約29.0メートル、三間五層の柿葺(こけらぶき)屋根を持ち、初層から五層にかけてなだらかに逓減する優美なシルエットが特徴です。

この塔の最大の特徴は、素木造り(しらきづくり)と呼ばれる塗装を一切施さない仕上げにあります。朱塗りや極彩色を用いず、木材の自然な風合いをそのまま活かした簡素な佇まいは、華やかさとは対照的な禅的な美しさを漂わせています。周囲を取り囲む樹齢300年から500年を超える杉の巨木群との調和も見事で、まるで時が止まったかのような荘厳な空間を形成しています。

羽黒山はかつて修験道(しゅげんどう)の一大拠点であり、月山・湯殿山とともに「出羽三山」として山岳信仰の聖地とされてきました。五重塔はもともと仏教施設として建立されましたが、明治時代の神仏分離令により羽黒山全体が神道の管轄へと移行した際にも、この塔は取り壊されることなく現在まで残されました。随神門(ずいしんもん)から山頂の三神合祭殿へと続く2,446段の石段の参道沿いに位置しており、参拝者は杉並木と石段を登りながら、この壮麗な五重塔と出会うことになります。春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の雪化粧と、四季折々の表情を楽しめることも大きな魅力です。

種別
Type
国宝・近世以前・寺院
時代
Period
室町前期(1372年)
指定年月日
Designated
1966年06月11日
住所
Address
山形県鶴岡市羽黒町手向7
地図
Map
地図(Map)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR鶴岡駅よりバス(約40分)「いでは文化記念館」下車(徒歩約15分)
URL
URL
https://www.dewasanzan.jp/