宮崎県の経済産業省指定「伝統的工芸品」一覧・まとめ – 職人の熟練した匠の技によって生み出される珠玉の手仕事 / Traditional Crafts of Miyazaki ~伝統的工芸品が購入できるショップ・取扱店一覧~

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親記事:日本全国・都道府県の経済産業省指定「伝統的工芸品」一覧・まとめ – 職人の熟練した匠の技によって生み出される珠玉の手仕事 / Traditional Crafts of Japan ~伝統的工芸品が購入できるショップ・取扱店一覧~

一般的に日本で伝統的に日常生活用品として手工業により製造されてきたものが伝統的工芸品とされています。

その中でも特に伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づいて、下記の要件で経済産業大臣により指定されたものを「経済産業大臣指定伝統的工芸品」と呼びます。

  • 主として日常生活の用に供されているもの
  • 製造過程の主要部分が手工業的であるもの
  • 伝統的技術または技法によって製造されるもの
  • 伝統的に使用されてきた原材料を使用していること
  • 一定の地域で産地形成されていること

今回は職人の熟練した匠の技によって生み出される珠玉の手仕事である「経済産業大臣指定伝統的工芸品」を日本全国・都道府県別に紹介します。

宮崎県は、九州の南東部に位置し、日向灘に面した温暖な気候と豊かな自然に恵まれた地域です。「日向の国(ひゅうがのくに)」として古くから知られ、天孫降臨の神話が伝わる高千穂や、霧島連山の雄大な自然など、歴史と文化が深く根づいた土地柄です。宮崎県の経済産業大臣指定伝統的工芸品は2品目で、織物が1品目(本場大島紬)、武具が1品目(都城大弓)となっています。

本場大島紬は鹿児島県奄美大島を中心に宮崎県都城市周辺でも生産される高級絹織物であり、世界に類を見ない「泥染め」の技法で知られています。一方、都城大弓は日本国内の竹弓生産量の約9割を占める都城市で作られる伝統的な和弓で、弓道文化を支える重要な工芸品です。いずれも長い歴史の中で培われた高度な手技が求められ、職人の卓越した技術と深い経験によって一点一点丹念に仕上げられています。宮崎県の温暖な気候が育む良質な竹材や自然素材は、これらの工芸品に欠かせない原材料であり、風土と匠の技が一体となって伝統を今に伝えています。

以下では、宮崎県の経済産業大臣指定伝統的工芸品2品目それぞれについて、歴史的背景・技法の特徴・文化的意義を詳しくご紹介するとともに、各工芸品を購入できるショップ・取扱店の情報もあわせて掲載しています。

宮崎県の経済産業省指定「伝統的工芸品」一覧・まとめ – 職人の熟練した匠の技によって生み出される珠玉の手仕事 / Traditional Crafts of Miyazaki ~伝統的工芸品が購入できるショップ・取扱店一覧~


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本場大島紬 / Honba Ohshima Tsumugi[Honba Ohshima Tsumugi]

本場大島紬(ほんばおおしまつむぎ)は、鹿児島県奄美大島を中心に、鹿児島市および宮崎県都城市周辺でも生産される日本を代表する高級絹織物です。その歴史は約1,300年前に遡るとされ、奄美大島の豊かな自然環境の中で独自の技法が育まれてきました。最大の特徴は、世界に類を見ない「泥染め」の技法です。島に自生する車輪梅(テーチ木)の煎汁で糸を繰り返し染めた後、鉄分を豊富に含む泥田に浸すことで、車輪梅のタンニンと泥の鉄分が化学反応を起こし、他では再現できない深く渋みのある独特の黒褐色が生まれます。

大島紬の製造工程は30以上にも及び、一反を完成させるまでに半年から1年以上を要します。特に「締機(しめばた)」と呼ばれる独自の絣加工技法は大島紬ならではのもので、絣筵(かすりむしろ)に精密な模様を織り込んでから染色を行うことで、極めて繊細で緻密な絣模様を実現しています。この精緻な技術により、大島紬は軽くてしなやかな着心地と上品な光沢を持ち、着れば着るほど肌に馴染み風合いが増すと言われています。宮崎県の都城市周辺も古くからの産地の一つであり、現在も伝統の技を受け継ぐ職人たちが丹念に織り上げています。

登録年
Designated
1975年2月17日
種類
Type
織物
関連商品取扱店一覧
Shop
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都城大弓 / Miyakonojou Daikyuh[Miyakonojou Daikyuh]

都城大弓(みやこのじょうだいきゅう)は、宮崎県都城市で生産される伝統的な竹弓で、日本国内の竹弓生産量の約9割を占める日本一の弓の産地として知られています。都城市は霧島山系の豊かな自然に囲まれ、弓づくりに適した良質な真竹(まだけ)や櫨(はぜ)の木が豊富に自生する恵まれた環境にあります。都城での弓づくりの歴史は江戸時代にまで遡り、薩摩藩の武術奨励の影響もあって弓師の技術が磨かれ、一大産地として発展してきました。

都城大弓の製造には、竹の選別から始まり、削り・矯め(ため)・張り合わせ・塗装に至るまで200以上の工程を経て完成します。真竹と櫨の木を芯材とし、これらを膠(にかわ)で貼り合わせ、籐(とう)を巻いて仕上げる「合わせ弓」の技法は、日本の弓道文化を支える重要な伝統技術です。竹のしなりを最大限に活かした弓は、独特の弾力と反発力を持ち、矢を放つ際の滑らかな引き心地と力強い射出力を両立させています。弓の長さは約2.21メートル(七尺三寸)にもなる大型の和弓であり、弓道や弓術に用いられる都城大弓は、武道具としての高い実用性と工芸品としての美しさを兼ね備えています。現在も数少ない弓師たちが一張り一張り手作業で仕上げており、弓道愛好家から篤い信頼を得ています。

登録年
Designated
2002年4月4日
種類
Type
武具
関連商品取扱店一覧
Shop
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