静岡県の国宝(建造物) 一覧・まとめ / National Treasure of Japanese Buildings in Shizuoka ~旅行のみどころになる日本国民の宝と指定された神社、寺、城、住宅等の重要文化財~

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日本の国宝とは、文化財保護法に基づき国(文部科学大臣)が指定した重要文化財のうち、世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものとして特別に指定された文化財です。国宝は日本の歴史・文化・芸術の粋を集めた最高峰の文化遺産であり、国内外から多くの人々がその価値を認め、訪れています。

法律上、国宝は重要文化財の一種に位置づけられ、その分類は建造物(神社、寺院、城郭、住宅など)、絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、考古資料・歴史資料と多岐にわたります。なかでも建造物の国宝は、実際に現地を訪れてその壮大さや繊細な意匠を体感できるため、旅行の目的地としても大きな魅力を持っています。

このページでは、徳川家康ゆかりの地として知られる静岡県に焦点を当て、国宝に指定された建造物を紹介します。静岡県は東海道の要衝として古くから栄え、駿府城を拠点とした徳川家康の晩年の地として歴史的に重要な位置を占めています。富士山や駿河湾に代表される自然景観と、戦国時代から江戸時代にかけての歴史遺産が融合するこの地には、徳川家康を祀る久能山東照宮が国宝建造物として鎮座しています。静岡県の国宝建造物の所在地・アクセス・歴史的背景を詳しくまとめていますので、静岡旅行の計画や日本の文化財学習にお役立てください。

静岡県の国宝(建造物) 一覧・まとめ / National Treasure of Japanese Buildings in Shizuoka ~旅行のみどころになる日本国民の宝と指定された神社、寺、城、住宅等の重要文化財~

静岡県には1件の国宝建造物が所在しています。その唯一の国宝建造物が、徳川家康公を祀る久能山東照宮の本殿・石の間・拝殿です。久能山東照宮は、日光東照宮よりも先に創建された最初の東照宮であり、江戸時代初期の権現造の最高傑作として2010年に国宝に指定されました。

静岡県の国宝建造物は、その種別により以下のように分類されます。

  • 神社(1件) - 久能山東照宮(本殿・石の間・拝殿):徳川家康を祀る最初の東照宮であり、権現造の代表的建築

以下では、静岡県内の国宝建造物について、種別・時代・所在地・アクセス情報を一覧にまとめています。


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静岡県の国宝建造物:神社 / National Treasure Shrines in Shizuoka

静岡県には1件の国宝建造物(神社)が所在しています。久能山東照宮は、1616年に亡くなった徳川家康の遺命により、二代将軍・徳川秀忠の命で中井大和守正清を棟梁として1617年に創建されました。日光東照宮(1636年造替)よりも約20年早く建てられた最初の東照宮であり、「権現造」と呼ばれる本殿と拝殿を石の間で連結する日本独自の神社建築様式の起源とされています。極彩色の漆塗りや精緻な彫刻に彩られた社殿は、桃山文化の華やかさと江戸初期の技術力を融合させた傑作です。

久能山東照宮 本殿・石の間・拝殿 / Kunou Zan Toushou Guh[Kunou Mountain Toushou Guh]

久能山東照宮は、駿河湾を望む久能山(標高216m)の山頂に鎮座する神社で、東照大権現(徳川家康)を主祭神として祀っています。1617年(元和3年)に創建された社殿は、権現造(石の間造)の代表的な建築であり、本殿・石の間・拝殿が一体となった壮麗な構造が特徴です。

社殿全体に施された極彩色の漆塗りと精緻な彫刻は、桃山時代の華麗な装飾芸術を色濃く伝えています。本殿は三間社流造で、屋根は銅瓦葺き。拝殿は入母屋造で、正面には唐破風が設けられています。本殿と拝殿をつなぐ石の間は、床を一段低くした独特の構造を持ち、これが「権現造」の名前の由来となりました。

久能山には1,159段の石段を登って参拝する表参道のほか、日本平からロープウェイでアクセスするルートがあります。山頂からは駿河湾と伊豆半島の絶景を一望でき、晴れた日には富士山も望めます。境内には久能山東照宮博物館があり、徳川家康が愛用したスペイン国王フェリペ3世から贈られた洋時計(重要文化財)をはじめ、歴代将軍ゆかりの武器・武具・書画などが展示されています。

2010年12月に本殿・石の間・拝殿が国宝に指定されたことで、久能山東照宮は静岡県を代表する文化財観光スポットとしての地位をさらに確立しました。徳川家康の墓所である神廟(しんびょう)も境内奥にあり、歴史ファンにとって見逃せない聖地です。

種別
Type
国宝・近世以前・神社
時代
Period
江戸前期(1617年)
指定年月日
Designated
2010年12月24日
住所
Address
静岡県静岡市駿河区根古屋390
地図
Map
地図(Map)
アクセス・最寄り駅
Access, Nearest station
JR静岡駅よりしずてつジャストライン日本平行き(約50分)終点下車後、日本平ロープウェイ(約5分)「久能山」下車(徒歩1分)
URL
URL
https://www.toshogu.or.jp/

静岡県の国宝建造物を訪れる際のポイント / Tips for Visiting National Treasure Buildings in Shizuoka

久能山東照宮を訪れる際に知っておきたいポイントをまとめます。

  • アクセス方法の選択:表参道の1,159段の石段を登るルートは体力が必要ですが、駿河湾の眺望を楽しみながら参拝できます。日本平ロープウェイを利用すれば山頂まで約5分で到着するため、体力に自信がない方にもおすすめです。
  • 周辺観光との組み合わせ:日本平は国の名勝に指定された景勝地であり、日本平夢テラスからの富士山・駿河湾・南アルプスのパノラマは圧巻です。久能山東照宮と合わせて訪れることで、静岡県の自然と歴史の両方を堪能できます。
  • 見学の見どころ:国宝の本殿・石の間・拝殿の極彩色の装飾はもちろん、楼門(重要文化財)の彫刻や、神廟(徳川家康の墓所)、久能山東照宮博物館の徳川家ゆかりの宝物も必見です。
  • 季節の魅力:春は桜、秋は紅葉が社殿を彩り、四季折々の美しさを楽しめます。また、久能山の南斜面では1月から5月にかけて石垣いちご狩りが盛んで、参拝と合わせて楽しむことができます。