感情的にならないために深呼吸(瞑想) 〜理性的に全体を観る〜

9月 29, 2015Daily Life

この世の中には心をかき乱され、つい感情的になってしまうことが数多くあります。
世界の国々から見ると日本人は比較的、礼儀正しく感情的にならず冷静に行動ができるという印象を持たれているようです。
特にその印象を与えたのは東日本大震災でしょう。
日本人から見ても多くの混乱・喪失・悲しみ、様々な感情を背負いながらも冷静に淡々と復興に向けて行動している姿は尊敬に値します。

しかしながら、そのような日本人であっても現代社会の生活の中で感情的になってしまうことは多いと思います。
実際に会社の例をとってみてもパワハラ・セクハラ・モラハラ・マタハラ等、仕事には一切関係のない感情的な行為が横行しています。
そして、そのような行為は経営層・管理職といったコンプライアンスの策定、会社の方針の決定、リスクの取捨選択する立場の人間がその権力を利用して行っていることが多いようです。
他にも過剰なクレーマー、モンスターペアレンツ、自己中心的な人など私利私欲のために感情的に行動する人間によって、巻き込まれた周りの人間が感情的になってしまうというケースもあるでしょう。

自分自身が感情的にならない、また周りの感情的な人間に巻き込まれて感情的にならなず、理性的に考え行動することが人としての理想であり日本人の品格だと思います。

それでは、どのようにすればよいのでしょうか。
私が学生時代に感情的な自分に気づき、自分の感情をコントロールするための方法を探した結果、単純かつシンプルな深呼吸という方法にたどり着きました。これは瞑想に近いかもしれません。

深呼吸(瞑想)をして客観的に自分を見つめなおす

深呼吸を行って心・感情を整えるという方法は仏教の教えでもあり、また多くのスピリチュアル関係の書籍にも載っているようです。
呼吸は生まれた瞬間から死ぬ直前まで行う行為であり生きるために不可欠な行為と言えます。
そのため、重要性は非常に高いのですが無意識に行っているため、ないがしろにしがちになっています。
その普段は乱れている呼吸を整える事によって、感情的になった精神も整えようというのが深呼吸(瞑想)です。

では具体的にどのような深呼吸(瞑想)をすれば良いか、私が行っている例を記載します。
※私が個人的に行っている方法であるため、他にも様々な方法があることをご認識下さい。

  • 場所を選ぶ
  • なるべく空気のきれいな場所を選びましょう。
    特に匂いを感じる場所は意識がそちらに向くのであまりおすすめしません。

  • 環境音を整える
  • できれば無音の中で深呼吸をしたいものですが、都会にいるとなかなかそういう場所もありません。
    そういう場合は自然の多い静かな公園に行くか、自然音を聞きながら行うと良いと思います。
    私がいつも使用している自然音は下記のネイチャー・サウンド・ギャラリーです。

    波~慶良間・久米島

    奥入瀬の清流

    白神山地

    高原の朝

    また、無音や自然音でなくても周りの雑音も環境音としてとらえていまえば落ち着いた状態で深呼吸することができるようになります。
    これができれば場所を選ばず感情を整える深呼吸ができます。

  • 姿勢を整える
  • 座って行う場合は両手を真上に上げ、背伸びをして手を横からゆっくり円を描くようにおろし、背筋を伸ばす。
    寝て行う場合は枕をはずし布団やベッドなど極力水平な場所に仰向けに寝て、背筋を伸ばす。

  • 息を吸う
  • 目を閉じてゆっくり鼻から息を吸います。息は鼻から自分の頭を前から後ろに一巡するようなイメージで吸います。
    自分が心地よいと思うスピードで構いません。
    5秒間以上かけて吸うと良いと言われることもありますが、あくまで参考程度で良いと思います。
    深呼吸中は何も考えず、環境音に耳を澄ませましょう。

  • 息を吐く
  • 息を吸ったら、ゆっくり息を吐きます。自分の感情的な要素が息と一緒に吐き出て浄化させるイメージで吐きます。
    こちらも自分が心地よいと思うスピードで構いません。
    10秒間以上かけて吐くと良いと言われることもありますが、あくまで参考程度で良いと思います。
    深呼吸中は何も考えず、環境音に耳を澄ませましょう。

  • 自分を客観的に観る
  • 上記の「息を吸う」「息を吐く」を繰り返しながら下記のことを行います。
    まず深呼吸している自分自身を客観的に見ていること(他人から見ていること)を想像します。
    次に深呼吸している部屋の中にいる自分を客観的に見ていることを想像します。
    さらに自分がいる建物の外から深呼吸している自分を透過的に見ていることを想像します。
    そして自分のいる場所を中心に客観的に見ている位置を町内、市内、県内、国内、地球、宇宙というようにだんだんと広げていきます。
    Google Mapで最大に拡大した場所から少しずつ世界地図になるまで倍率を下げいくようなイメージです。
    このようにすることで自分自身の存在の小ささ、抱いている感情の小ささ、世界・宇宙の広さを認識することができます。
    ここまでくれば、おそらく感情的な自分や周りの人間がいかに小さな存在に気づき理性的に考え・行動できるようになっていると思います。

さて、いかがだったでしょうか。これはあくまで私の我流のやり方なので、この情報や他の情報源も参考にして頂いて自分自身にあった深呼吸(瞑想)の方法を見出していただければと思います。