賃貸住宅・集合住宅におけるアコースティックギター演奏の遮音・消音・防音対策にはサイレント楽器がおすすめ 〜楽器から始める防音対策〜

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賃貸住宅や集合住宅に住みながらアコースティックギターを練習したい――そんな悩みを抱えるギタリストは少なくありません。マンションやアパートでは壁を通して隣室や上下階に音が伝わりやすく、特にアコースティックギターは共鳴胴(ボディ)が音を増幅する構造のため、想像以上に大きな音が発生します。

以前の記事では、賃貸住宅・集合住宅における部屋の遮音・消音・防音対策として吸音ボードや防音シートを壁にはめ込む方法を紹介しました。

参照記事:賃貸住宅・集合住宅の遮音・消音・防音対策に吸音ボード、防音シート 〜簡単なDIYでできる防音対策〜

この方法でもかなりの防音効果が期待できますが、さらに防音効果を高めたい場合や、吸音ボード・防音シートの設置にためらいがある場合には、楽器そのものを消音化するというアプローチが有効です。

賃貸住宅でアコースティックギターの練習が難しい理由

アコースティックギターを弾いている方であれば、消音・防音対策に悩んだ経験が一度はあるのではないでしょうか。特に防音設備のない一般的なマンション・アパートに住んでいる場合、室内での練習は隣人への配慮から躊躇してしまうものです。

アコースティックギターの音量は一般的に約80〜90dB(デシベル)とされており、これは掃除機や交通量の多い道路沿いに匹敵する騒音レベルです。木製ボディ全体が共鳴するよう設計されているため、サウンドホールを塞ぐ消音グッズやミュートを取り付けても、十分な消音効果を得ることが難しいのが実情です。

実際、私自身もアコースティックギターを演奏しており、防音設備のない物件に住んでいます。当初はカラオケボックスに行ったり、音楽スタジオを借りたり、車の中で弾いたりしていましたが、演奏の本番が近づくと「すぐに自宅で弾ける環境」が切実に必要でした。

市販の消音装置(サウンドホールカバーやミュートクリップなど)もいくつか試しましたが、アコースティックギターの本体そのものが響くように作られているため、思うような消音・防音効果は得られませんでした。

消音・防音対策にはサイレントギターがおすすめ


サイレントギター 一覧

さまざまな消音方法を検討した結果、最終的にたどり着いたのがサイレントギターです。サイレントギターとは、通常のアコースティックギターからボディ(共鳴胴)を大幅に省略した構造の楽器で、弦の振動がボディで増幅されないため、生音を大幅に抑えることが可能です。

サイレントギターとは? 仕組みと特徴

サイレントギターはYAMAHAが開発・販売している革新的なギターで、通常のアコースティックギターに比べて約80〜90%の消音効果があるとされています。ボディの大部分がフレーム構造のみで構成されているため、弦を弾いた音が共鳴・増幅されず、生音は非常に小さく抑えられます。

音楽機器メーカーとして世界的な実績を持つYAMAHAだけあって、サイレントギターは多くのギタリストに愛用されています。その設計において特に注目すべきは以下の点です。

  • 自然な演奏感:構えた際の感触やネックの握り心地、重量バランスが通常のアコースティックギターに近くなるよう設計されており、違和感の少ない練習が可能です。
  • ヘッドフォン対応:付属の専用コントロールボックス(SRTパワードピックアップシステム)を使うことで、演奏した音をイヤホンやヘッドフォンで聴くことができます。自分だけが音を楽しめるため、深夜の練習にも適しています。
  • 多彩な音色:リバーブやコーラスなどのエフェクトを内蔵しており、幅広い音色から自分の好みに合ったサウンドを選ぶことができます。
  • 折りたたみ可能なフレーム:ボディ部分のフレームを取り外すことでコンパクトになり、持ち運びや収納にも便利です。

サイレントギターの実際の音量はどのくらい?

サイレントギターの生音を実際に確認したところ、テレビを通常の音量で視聴しているときとほぼ同等の音量だと感じました。おおよそ30〜40dB程度で、普通の会話(約60dB)よりも静かなレベルです。

日常生活で使用する洗濯機(約65dB)、衣類乾燥機(約65dB)、サイクロン掃除機(約70〜80dB)などと比較しても音量はかなり小さく、一般的なマンション・アパートでも安心して使用できるでしょう。

サイレントギターを使うメリットとデメリット

メリット

  • 時間を選ばず練習できる:平日の仕事帰りや早朝でも、周囲を気にせず練習に集中できます。
  • コスト削減:カラオケボックスや音楽スタジオのレンタル費用が不要になり、長期的にみて経済的です。
  • 快適な練習環境:狭い車内で姿勢を崩しながら練習するようなストレスから解放されます。
  • 録音・外部出力対応:LINE OUT端子やAUX IN端子を搭載しているため、アンプに接続してのライブ演奏や、パソコンに接続しての録音も可能です。

注意点

  • 演奏感の違い:通常の木製アコースティックギターとは弾き心地が若干異なります。演奏会本番前など、本番で使用する木製ギターでの感覚を掴む練習も別途必要です。
  • 電池またはACアダプタが必要:ヘッドフォンで音を聴くにはコントロールボックスへの給電が必要です。

サイレントギターの選び方と商品一覧

サイレントギターを選ぶ際は、使用する弦のタイプ(スチール弦 / ナイロン弦)を確認しましょう。フォークギターやポップス系の演奏にはスチール弦モデル、クラシックギターの練習にはナイロン弦モデルが適しています。

以下から各社が販売しているサイレントアコースティックギター(スチール弦)の商品一覧がご確認いただけます。


サイレントギター スチール弦 一覧

筆者が愛用しているサイレントギター:YAMAHA SLG200S

私が実際に愛用しているのは、YAMAHA SLG200Sのタバコブラウンサンバーストモデルです。SLG200Sはスチール弦タイプのサイレントギターで、YAMAHAのSRTパワードピックアップシステムを搭載し、アコースティックギターらしい自然な響きをヘッドフォンやアンプから再現できます。


YAMAHA SLG200S タバコブラウンサンバースト 一覧

賃貸住宅にお住まいでアコースティックギターの防音対策にお困りの方は、サイレントギターの導入をぜひ検討してみてください。自宅での練習環境が大きく改善されるはずです。

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