GW2008 ~ 京都 - 高雄

6月 15, 2016OldBlog

先日のゴールデンウィークは京都の高雄に行ってきました。
本当は伊勢・志摩・鳥羽のあたりを泊まりで周遊したかったのですが、宿を取るのが遅くて、案の定どこもいっぱいでした。それだけGWは人が多いということを想像するともっと静かなときに訪れたほうが伊勢・志摩・鳥羽を十分に楽しめるだろう。
そんな経緯で今回は近場で過ごすことにしたのです。
一日目は京都の高雄に行き、二日目に近鉄奈良駅から柳生街道を通って柳生へ、そしてその足で月ヶ瀬梅林まで約50キロの道のりを歩く予定をたてました。
自分の想像では高雄は以前に言った大原に似ていて散歩感覚でいけるなだらかな場所だと思っていました。でも、それでは俺の心は満足できないので二日目に柳生プロジェクトを設定したというわけです。
しかしながら、高雄は景色も、そして道のりも俺を満足させてくれる場所でした。
まずは京都駅からJRバスで栂ノ尾(とがのお)まで50分くらいかけていく。


栂ノ尾(とがのお)につくとそこは山々に囲まれた場所でした。ただ、道路には車が絶え間なく走っているのでバス停付近は静かな場所とは言えない。むしろ歩道が無いため危険だ・・・

そのバス停のすぐそばには高山寺の入り口がある。ここを何百メートルか続く階段を上っていく。

登っていくと見渡す限り緑の木々、そして続く山道。俺がいつも求めているのはこれだ。
限りなく続く自然の中を力尽きるまで歩き続けたい。
だが、登り続けるとそこには立ち入り禁止の柵があり、それ以上進めなくなっていた。
まあ、それが普通だろう。俺の思っているようなことは、もっと違う場所で求めたほうがいい。
結局、寺には足を踏み入れなかった。寺よりも自然のほうがインパクトが強い場所だった。
少し観光気分に戻って、西明寺を目指す。
西明寺まではバスできた歩道がない危険な道路を車とすれ違いながら進む。途中から西明寺方面への道が分かれており、そちらの道は車もほとんど通らない静かな道だ。

西明寺へつくときれいな川が流れていて、子どもたちが水遊びをしている。
そして、俺の大好きな階段。

こちらの階段は数十メートルで終わり、西明寺が姿を現す。
西明寺の中はあまり広くなかったが、庭園がとてもきれいで、静かなくつろぎの場所だった。
ほかの観光客と一緒に俺も何分かそこで雰囲気を楽しんだ。
一呼吸入れた後、最後に神護寺を目指す。

先ほどの子どもらが遊んでいた川に沿って下流へ進んでいく。
川の流れがいい音を奏でている。

川の岸に座り続けているだけでもいいかもしれないと思いつつも、歩みを進めていくと、神護寺に続く階段に着く。
この階段は結構急なように見えて意外に上りやすい。ほかのカップルや子ども連れ、お年寄りの方も上りきっていた。
下から見た高低差は大きく見えるが、階段の段と段の幅が広く作られているから上りやすいのだろう。覚悟を決めて上ったが、あっさりと上までついてしまった。

神護寺の建物の中はとても静かで厳かな雰囲気だった。物音ひとつ立てることも罪深いような雰囲気だ。正座して黙想してみると今までに無い心が大きくなるような感覚がした。
後ろでほかの観光客の方が待っていたので、少しの間だったがいい感じだった。このような静かで厳かな場所で黙想する時間が数時間必要だと思った。
帰りは市バスで、久しぶりに河原町まで行くことにした。
同じ京都でもここまで差があるのかと愕然とした。
でも、あの静かで大きな心持は大切にしたい。
そんなことを考えつつ、新京極通りを歩き、帰路についた。
これで高雄の歩みは終わりです。今回は高雄の自然に十分満足したので、柳生プロジェクトはまた次の機会にとっておくことにしました。
でも、いつか必ず柳生プロジェクト(奈良→柳生→月ヶ瀬(→伊賀)のコース)をじっくりと歩みたいと思います。
あと、振替休日が取れて運よく連休になれば、熊野古道の中辺路の走破をしたいと思います。できれば宿をとらずに野宿で。
最近、考え方も趣味も変わってきました。こういうのが好きなんです。いっそ登山でもしたほうがよいかもしれません。